Blenderで「スカイエイ」を主役にした3Dアニメ制作に挑む|b3dコンテスト企画挑戦<その3>

AIで3Dモデルを作るときに気をつけたい「商用利用」の観点と実体験
最近は Tripo Studio や Meshy、Shap-E などのAIツールで、テキストや画像から手軽に3Dモデルを作れるようになりました。ただ、実際に仕事やコンテスト応募に使うとなると「商用利用できるのか?」という問題に直面します。
この記事では、私がオリジナルの「Sky Ray(空を飛ぶエイのようなクリーチャー)」を作る過程で調べ、実際に試したことをまとめます。
各ツールとライセンスの特徴
Shap-E(OpenAI)
- MITライセンスで公開
- 商用利用可能
- 無料で自由度高いが、出力品質は研究段階で「形が崩れる」ことも多い
- 「雛形を作ってBlenderで仕上げる」用途に最適
Tripo Studio
- 無料版で作ったモデルは 商用利用不可
- Proプラン以上で商用利用OK
- 出力が安定していて初心者にも扱いやすい
Meshy
- 無料版は商用不可
- 有料プランで商用OK
- テキストや画像入力のUIがわかりやすく、試作には便利
Kaedim
- 有料前提
- 商用利用可能
- 業務でスピード重視のモデリングを求める場合に強い
実際にやってみた体験談(Sky Ray制作)
最初は Tripo Studio 無料版で形を生成しました。すぐに「空飛ぶエイ」のようなモデルが出てきて感動しましたが、調べると 無料版は商用利用不可。これではコンテスト応募やポートフォリオ公開には使えません。
そこで切り替えたのが Shap-E。MITライセンスなので安心して商用利用できます。
ただし実際に使ってみると難しく、画像から3D化すると形が崩れることが多かったです。結局、「プロンプトだけで超シンプルなエイの形」を生成し、それをBlenderで整形する というワークフローに落ち着きました。
この方法だと「AIでベースのシルエットを生成 → Blenderで翼を広げる・尾を伸ばす → 発光ラインを追加」という流れで、自分の理想形に寄せることができました。
Blenderでのトラブルと解消法
Shap-Eで生成した .obj を Blender に読み込んだときにいくつか問題がありました。
-
スケール・回転がバラバラ
→Ctrl+A > Apply > All Transformsでリセットすると正常化 -
法線が裏返って真っ黒に表示される
→ 編集モードでA全選択 →Alt+N > Recalculate Outside -
ポリゴンがガタガタ
→Decimate Modifier (0.3〜0.5)で軽量化 →Subdivision Surfaceで滑らかに -
重複頂点が多くて編集しづらい
→ 編集モードでM > By Distanceで頂点を統合
これらを直してから Sculpt モードで翼を広げ、Emission ノードで発光ラインを追加したところ、ようやく「自分のSky Ray」に近づいてきました。
まとめ
- 無料AIツールは練習や参考まで。有料プラン契約やShap-EのようなOSSを活用して商用化するのが安全
- Shap-Eは品質は不安定だが、商用利用可&オリジナルの雛形生成には最適
- 実際には AIでベース → Blenderで仕上げ が最も現実的なワークフロー
AIで3D制作はまだ試行錯誤の段階ですが、「ツールのライセンス条件を理解して、最終仕上げはBlenderで自分の作品にする」ことで、安心して商用展開できると感じました。
<その4>へ続く
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