Jasst’25 Tokyo 参加レポート
早いものでもう一か月が経ちますが、Jasst’25 Tokyoに弊社QAチームのメンバーと参加したので、レポートを残しておきたいと思います。
当日参加するだけではなく、社内の勉強会であの講演良かったよねとわいわいしたり、アーカイブ動画を見直したりと一回で三度は楽しめる素敵なイベントでした。
JaSST'25 Tokyo って?
テストや品質保証を行う・興味があるエンジニアが集まって行われるおそらく日本で一番大きなカンファレンスです ( 今年の参加者は現地・オンラインあわせて約2550名とのこと。すごい )
くわしくは公式サイトをチェック。
QAマネージャーとして心に残った講演
2人目QAから2代目QAマネージャーになって、これまでなんとなく雰囲気でマネージャーをやってきたところがあるので、下記の講演が特にぐっときました。
- C2-2)スケールアップ企業のQA組織のバリューを最大限に引き出すための取り組み
- A6)幅広いシステムが絡む品質保証における難しさと、マトリクス組織を用いた専門性の確立と課題解決 (公演資料見つけられず)
マネージャーとして、ここを目指せば良いのかという目標ができたので、取り入れられそうなことを宿題としてやっていこうと思います。
ちょうど新年度の目標設定の季節でもあるので、そのまま目標にして取り組んでいく作戦。
- 全社的な評価等級定義とQA的な評価等級定義をすり合わせて明文化
- QAチームはこうやって品質を保証するんだぞという方針を明文化 ( MVVやポリシーの策定 )
チーム内で実施したJasst’25 Tokyo振り返り会で、マネジメントと言う意味ではこの講演も良かったよとメンバーからおススメされたもの
マネージャーとしてこれもやってよね的なメンバーからの圧な気もしてきたので、時間見つけてアーカイブ動画見なきゃ・・・! 押忍押忍!
チームの作り方やアプローチについて
こちらもマネジメントな視点ですが、品質を保証するためのアプローチやチームの作り方として下記の講演が面白かったです。
アプローチの方向性が真逆で超面白いと思いながら聞いていました。
チームトポロジーに則ってイネイブリングチームとして、開発からは一歩引いたところから品質保証やテストのやり方をコーチングしていくのか、
XPに則ってガッツリ開発に入って、ペアプロしながらやっていくのか。
弊チームの現状だとインプロセスQAとして、要件定義や設計の段階からプロジェクトに参加して、エンジニアさんが開発中にテスト計画とかテストケースを並行してつくるみたいなちょうどその中間的なアプローチをとっているので、目から鱗と言うかこう、どちらかに振り切るのも面白いなぁと思った次第。
良さそうなところはどんどんパクって取り入れてきたい!
○○基準について
「受け入れ基準」とか○○基準って便利な言葉で、弊チームでもテストに取り入れていこうとしているので、何かしらの基準を明文化するという方向性は良さそう。
だけれど、フェーズだったりレベルによって定義や言葉をしっかりしないと受け取り方が変わるから気を付けないとなぁと、なんとなく考えていたテーマだったので下記の講演が印象に残りました。
たぶんピラミッドみたいな構造になっていて、最上位レイヤーは「法律とかISO規約」、「SLA」で、受入テストでは「受け入れ基準」、結合テストだと「テスト開始条件、完了条件」のような言葉を使った方が良さそう。
ぜんぜんまとめきれていないけれど、これも宿題として取り組んでいきたいな。
テスト自動化について
テスト自動化やりたいやりたいと言い続けて、時間だけが過ぎているのでこういう実例を見ると燃えますね! ( おしりに火がつくともいう 🔥 )
- B2)組込みソフトウェアテスト自動化ツールの開発者が考えるテスト自動化の課題と対策
- D5-2)銀行におけるスマートフォン実機でのテスト自動化について
- B7)現場からお届けします 〜モバイルアプリテストにおける工夫と挑戦〜
JSTQBのテスト自動化エンジニアに合格はしたのは良いけれど、実務では全然手を動かせていない。招待講演の実践が大事とはこういうところだろうなぁ・・・。
「こうしたほうがよい」という知見ばかりたまって頭でっかちになっていて手を動かせていないので、テスト自動化の施策を一歩でも前に進めるを今年の目標にします。
合言葉はスモールスタートで!
全体を通して
ソフトウェアテストの一年に一度のお祭り感あって良かったです!
基調講演のAIに対するアンサーが招待講演だった気がしてすごくよかった。
生成AIの登場で今後はお勉強しなくても近道が提示される世界になる → それをひとつひとつやっていく。実践が大事。
- 基調講演 A1)How to Predict the Future 未来を予測する方法
- 招待公演 A10)「真の学び」が未来を拓く~成長するエンジニアのマインドセット ~
書籍大好きお勉強マンなので、勉強ではなく実践がすべてという招待講演に最初は否定的だったけれど、チーム内で議論して肯定的になれました 🤣
カンファレンス参加するだけではなくて、みんなで議論したり、目標設定に取り入れたり、何かしら行動することで学びが深まるなるほどこれだなぁと。
記載できなかった講演もたくさんありますが、社内勉強会で継続的に見返していきます。ありがとうございました!
いろいろやらなきゃなーという宿題も持ち帰ったので、一年間しっかり取り組んで、来年は現地参加でわいわいしたい。
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