自家用AIマシン構築記 #3|BIOS設定からUbuntu導入、そして鬼門のNVIDIAドライバ編 👹
前回までのあらすじ
予算が限られた中、「自家用AIマシン」を作るべく、パーツを厳選。
前回は、届いたパーツを組み上げ、襲いかかる数々のトラブルを乗り越えて、電源投入までの流れを紹介しました。
👉 まだの方は、こちらからどうぞ
今回は、その続きとして BIOS設定とUbuntuのインストール編 に入ります❗️
BIOSの設定
MSIのマザーボードは、起動時にロゴが表示されたタイミングで 「Del」キー を押すことでBIOS画面に入れます。
今回のポイントは以下の3点です。
- ブートデバイスの設定
- ファンのモード設定
- Secure Bootの解除
ブートデバイスの設定
Ubuntuのインストールに備え、USBメモリに書き込んだインストーラから起動できるようにブート順を変更します。
手順:
- BIOS画面で「SETTINGS(設定)」 → 「Boot(ブート)」を選択
- 「FIXED BOOT ORDER Priorities(固定のブート優先順位)」で「Boot Option #1」をクリック
- 「UEFI USB Hard Disk(UEFI USBハードディスク)」を選択
これでUSBメモリを優先的に起動する設定が完了です。
ファンのモード設定
ファン制御方式には DC(直流) と PWM(パルス変調) の2種類があります。
PWM対応ファンはより正確な回転制御が可能で、静音性や省エネに優れています。
今回選んだケースファン「Deepcool FD12 ARGB WH-3 IN 1」はPWM対応ですが、MSIのBIOSではデフォルトでSysファンがDCモードになっていることがあります。
そのため以下のように設定変更を行いました。
手順:
- 「Hardware Monitor」を選択
- 右上の「Fan Control」から対象のファンを選択
- 左のモードから「PWM」を指定
温度に応じたカーブや最小回転数の指定も可能なので、使いながら調整すると良いでしょう。
(私は面倒なので、とりあえず設定はデフォルトのまま・・・)
Secure Bootの解除
Secure Boot は、PC起動時に信頼できるソフトウェアのみを実行する仕組みです。
ただし、NVIDIA GPUドライバのインストール時に署名が必要となり、Secure Bootが有効だと失敗する場合があるため、無効化しました。
手順:
- 「SETTINGS(設定)」 → 「Security」を選択
- 「Secure Boot」を「Disabled(無効)」に変更
最後に「Save & Exit」から「Save changes and Reboot」を選び、再起動します。
Ubuntuインストール用USBメモリの作成
公式サイトからUbuntuのISOファイルをダウンロードします。
今回は Ubuntu Desktop 24.04.2 LTS を選択しました。
ISOファイルをUSBメモリに書き込むにはツールが必要です。
私はMacを使用しているため、balenaEtcher を利用しました。
(Windowsの場合はRufusなどのツールが一般的なようです)
balenaEtcherの詳しい使い方は、以下のサイトの情報を参考にさせていただきました。
※ちなみに、一度でうまく書き込みできず、数回やり直す必要がありました。
Ubuntuのインストール
BIOSでUSB起動を優先にしているので、作成したUSBメモリを挿してPCを起動すると、Ubuntuのインストーラが立ち上がります。
あとは画面の指示に従って進めればOKです。
インストール完了後にPCを再起動すると、再びUSBから起動してしまう場合があります。
その際は再度BIOS画面に入り、ブートオプションの1番目を「内蔵SSD(例:UEFI NVMe …)」に変更してください。
設定を保存して再起動すれば、今後は内蔵SSDにインストールしたUbuntuから自動的に起動するようになります。
NVIDIAドライバのインストール
インストール直後はNVIDIA GPUが利用できないため、ドライバのインストールを行いました。
今回は オープンカーネルドライバ(nvidia-driver-xxx-open) を使用しました。
※ ここではppa:graphics-drivers/ppa を追加しましたが、Ubuntu 24.04では公式リポジトリからインストール可能らしいです。
リポジトリの追加
sudo add-apt-repository ppa:graphics-drivers/ppa
sudo apt update
インストールするバージョンの確認
ubuntu-drivers devices
出力例:
driver : nvidia-driver-575-open - distro non-free recommended
driver : nvidia-driver-570-server-open - distro non-free
driver : nvidia-driver-575 - distro non-free
...
recommendedが付いているnvidia-driver-575-openをインストールします。
なお、一部にopenの付いていないドライバをインストールすべしとの情報もあって、私も少々試行錯誤してしまったのですが、RTX 5060シリーズは「open」版が正解でした。
インストール後、リブートを行います。
sudo apt install -y nvidia-driver-575-open
sudo reboot
動作確認
再起動後に以下を実行するとGPUの情報が表示されたら成功です🎉
$ nvidia-smi
出力例:
+-----------------------------------------------------------------------------------------+
| NVIDIA-SMI 575.64.03 Driver Version: 575.64.03 CUDA Version: 12.9 |
|-----------------------------------------+------------------------+----------------------+
| GPU Name Persistence-M | Bus-Id Disp.A | Volatile Uncorr. ECC |
| Fan Temp Perf Pwr:Usage/Cap | Memory-Usage | GPU-Util Compute M. |
| | | MIG M. |
|=========================================+========================+======================|
| 0 NVIDIA GeForce RTX 5060 Ti Off | 00000000:01:00.0 Off | N/A |
| 0% 33C P8 4W / 180W | 15MiB / 16311MiB | 0% Default |
| | | N/A |
+-----------------------------------------+------------------------+----------------------+
...
今回は、なんかとっても淡々とした地味な記事となってしまいましたね(´・ω・`)
次回は、Ollamaの導入から話題のgpt-oss動作まで、一気に書きたいと思っています❗️
参考リンク
- エムエスアイコンピュータージャパン:ブート順位の変更方法
- chessinu.com:【BIOS/UEFI】MSIのマザーボードでファンの回転数(スピード)を調節する方法【Dragon Center】
- note: MacでUbuntuのインストールメディアを作成する方法
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