VueFes Japan 2025 に学生支援で参加してきた
技術トレンドとOSSの未来を肌で感じた1日
学生支援として VueFes Japan 2025 に参加してきた。
VueFes といえば国内最大級の Vue.js カンファレンスだが、実際に現場へ行くとスケールも雰囲気も想像以上だった。
Opening – 10:00
会場に入った瞬間から「これはデカいイベントだ」とわかる空気感。
821名参加と聞いて驚いた。もはや React Conf に迫る規模。
ステージ演出もかっこよく、同時通訳がスライド横に並んで表示される形式でとても見やすい。
「VueFesって昔からあるんだな」と実感しつつ、会場全体の一体感に圧倒された。
Keynote – Evan You
今年のキーノートはまさかの Evan You。
「よく呼べたな…」と思いながら聞いたが、本人の日本語が普通に上手くてさらに驚いた。
印象に残ったポイント
- Vue の平均ダウンロード数が 5.31M。
→ 思ってる以上に 一般的なフレームワークになっている。 - API を変更せず、内部アーキテクチャを改善し続ける姿勢が好印象。
- Vue は Runtime / Compiler で構造化されていて、内部はパッケージが細かく分割されている。
→ OSSでここまで“マイクロ化”するのは本当に大変なはず。 - “Vapor” という新しいアプローチが気になる。後で調べる必要あり。
- JS ツールの進化史も深堀りしてくれて面白い。
- Babel誕生理由=ES2015 にブラウザが追いついていなかった
- ここ5年は「とにかく速さ」が最優先の潮流
- Oxlint・Oxfmt・Rolldown といった次世代ツール群の話も満載
特に Oxlint の高速化アーキテクチャ(raw transfer + lazy AST) の話は刺さった。
Rust 側のASTを“必要になったときだけ復元する”という思想は、
「JS プラグインでも Rust ネイティブ級の速度を狙う」ための工夫で、
技術的にもアツい領域だった。
Vite+
さらにこれら高速ツールを統合した Vite+ の構想。
- Viteコアは従来のまま
- ツール群は vite-plugin として取り込まれる
- AI時代を見据えて Agent Mode を搭載予定
「フロントエンドのビルドは今後“統合基盤”に寄っていくんだろうな」と感じたセッションだった。
“webpack地獄”からの脱出事例
弁護士ドットコム(CloudSign)の移行事例。
Before
- ビルド:90秒
- サーバ起動:90秒
- HMR反映:4秒
→ そもそも HMRが何かわからないまま聞いてた(フロントエンド少しもわかんない...)
After(Vite移行)
- 平均85%高速化
- Backend Integration によりローカルでバックエンド+フロントが同時起動
- 本番/開発の環境判定も
mainmanifest.jsonの有無で済ませた
「実用でここまで劇的に変わるんだ」という説得力があった。
学生スポンサーセッション
LINEヤフー
- LINEの一部の画面は Web技術へ移行しているらしい
- Vueベースの独自フレームもある?
- “toly-checkbox” という謎ワードが気になった
- CEM(Component Experience Model?)という CSS補助機構も登場
プレイド(KARTE)
- KARTE の導入企業数、多すぎて驚く
- 既存ページに script を埋め込むだけで動く
- 1日23回デプロイは化け物
- 使っている技術スタックが軒並みナウい
- 自社DB「mila」を開発しているらしい
Studio
- ノーコード Web ビルダーとして有名だったが、話が想像以上にハードコア
- 8年分の技術的負債を AIで解消した裏話
- DB マイグレ → 構造解析 → エラー調査 → 自動修正
- 「負債 = 不可能 ではない」ことを体現していた
- オフィスに盆栽があるらしい(かわいい)
kazupon が見つけた才能
- OSSへのPRは“天才だけがやるもの”ではない
- 人に会って教わりながらでも全然あり
- むしろ カンファレンスで会えばいい
この話は特に学生に刺さったと思う。
LTセッション
Rust製ツールはなぜ動くのか
- Rust はバイナリになるので CLI が動くのは当然
- しかし Node-API/NAPI-RS で JS からも使える
- WASM版は OS/CPU非依存で動かせる
→ その代わりネイティブより遅い
Rust 製フロントエンドツールが増える理由が整理されていてよかった。
まとめ – Vueの今とOSSの未来を体感した
VueFesに参加してみて感じたのは、
フロントエンド技術は「速さ」と「統合」を中心に、再構築フェーズへ入っている ということ。
- Vueは内部設計がここまでモジュール化されている
- JSツールはRustベースで高速化の波
- Vite+という“統合基盤”への進化
- 大規模Webでも Vite が当たり前に採用される
- OSS貢献はもっと開かれた活動になっている
Reactを普段使っている自分にとって、VueFesは
「知らなかった世界・知らなかった進化」を一気に浴びる機会だった。
学生支援を通してこういう機会に参加できたのは本当にありがたく、
Vue のコミュニティの強さと優しさを直に感じられた1日だった。
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