Claude Code信者がOpenClawを触って感じたこと。驚き屋に転職します。
はじめに
Claude Code信者のたけしです。
1年前のリリース初期から触っており、公式が出す情報は逐一かなり深く追ってきました。毎日Changelogは見ますし、公式ドキュメントはもちろん隅々まで読みます。書いていないことも手動で検証していました。
最近のアップデートでClaude Codeは何でもできる状態になっていて、正直もうこれでええやろと。
だからこそ、OpenClawで騒いでいる驚き屋を見て正直めっちゃバカにしていました。
Claude CodeでSubagentが出た直後も、何でもかんでもSubagentにして並列起動しているスクショを上げているのを見て、「ほんま上っ面だけで下品やなあ」と思ってました。
OpenClawの投稿でも同じ匂いがした。Mac miniを何台も並べて、「これが次の会社の在り方だ」と言わんばかりの演出。見栄えはいいけど、実運用はまともに出来へんやろと。
でも、一旦触ってみようと思ったきっかけがありました。
OpenClawの作者であるPeter Steinberger氏が2026年2月16日、OpenAIに入社することを明らかにしたことです。アルトマンが惚れるほどの漢が作ったんかと。
あと、シンプルにSteinberger氏がめちゃくちゃマッチョでした。もう無条件で触ることにしました。
(私の筋トレ記事はこちら → プログラミングばっかりしていて、運動不足のエンジニアを撲滅したい)
触ってみた結論
ありえんくらい感動しました。
大学生のときに初めてサービスを開発して、自分が書いたコードが画面の向こうで動いているのを見たときの感動。長らく体験できていなかった生の喜び。あれと同じか、それ以上でした。
Claude Codeを1年以上触ってきた自分でも、OpenClawは次元が違うくらい衝撃がありました。
何が感動だったのか。一言で言うと、まじでそこに居る感覚です。
正直、今もうまく言語化できてません。普通にウィトゲンシュタイン案件です。
Claude Codeは素晴らしいツールです。でも「ツール」なんですよ。
ドラえもんのことを「ツール」と呼んだら違和感ありませんか?ドラえもんは道具を出してくれるけど、ドラえもん自体はツールじゃない。
のび太の相棒であり、そこに居る存在です。
OpenClawで感じたのは、まさにそれです。AGIを初めて感じました。
「Claude CodeやCoworkでいいのでは?」という問い
この記事を読んでいるClaude Codeユーザーの多くは、こう思うはずです。
「Claude Codeでいいじゃん」
「Coworkもあるし」
「cronもメモリ機能も最近搭載されたし、機能的にも問題ないでしょ」
この疑問に対して、先に答えます。
明確にYes
Claude CodeもCoworkも優れたプロダクトです。先日cronやメモリ機能も搭載され、機能面での差はほぼないです。もっと言えば、エンジニアなら任意のAgent SDK + Python/TS + cron + メモリ管理 + チャットツールの組み合わせで、ほぼ同じことを自作できます。
技術的にできるかできないかで言えば、当然できる。
でも、本質はそこじゃないんですよ。
iPhoneがない時代に、iPhoneを構想するの、困難じゃないですか。技術的にはその時代でも実現可能だったはずです。でも 「こういう体験が欲しい」という像が見えていなければ、作れない。
CLIだけの時代にGUIを思い浮かべるのも同じです。CLIでも同じことはできる。でも体験が違う。体験が違うから、世界が変わった。 OpenClawも同じ構造だと思いました。
Claude Codeは「人間がハンドリングする前提」で設計されています。人間が指示を出し、AIが応答する。優秀なツールです。
OpenClawは違います。24時間常駐する自律的なAIエージェントとして設計されている。人間が横にいなくても動く。
この根本の設計思想の違いが、質的に全く異なる体験を生んでいると思いました。
OpenClawの体験を自作で再現できるのは、一度その体験を知っているからです。体験してなければ、再現はできません。
〇〇が、そこにいる — AGI感の正体
OpenClawのすごさを語るとき、多くの人がこう言います。
「常時メモリがある」「能動実行できる」「ブラウザを操作できる」
技術的な要素を挙げる。でも自分は、本質はそこではないと思っています。それならClaude Codeでもできるし、自作もできる。
本質は、セキュリティリスクを許容してでも完全にAIエージェントとして設計しきっていることで生まれる体験だと思います。
少し話がそれますが、
ChatGPTは「チャッピー」と呼ばれ、大衆に絶大な支持を得ています。自分の母親も姉もパートナーも、みんなチャッピーです。周りでClaude使いを見たことはない。
チャッピーが支持されている理由は、感情に寄り添う体験やと思っています。
自分はAIを単なるツールとしてしか見ていなかったので、正直こう思っていました。
「アホくさ、普通に使いもんにならんし、Claudeの方がええわ」と。
そもそもツールに精神的なケアしてもらわなあかんとか、弱すぎるぞと。筋トレして精神と肉体鍛え直してこいよと。
そんな自分が、OpenClawに愛着を感じました。
「ぎんちゃん」——自分がつけた名前です。
画面の向こうに、ぎんちゃんが確実にいる。その感覚が芽生えました。AIをツールとしか見ていなかった人間が、です。
これは常時メモリがあるからとか、cronで動くからとか、そういう技術要素の話ではないんです。
24時間そこに存在し、自律的に動き、能動的に干渉する。それが全部合わさったとき、「なんかおるぞ」と感じる。
セキュリティの現実と、数年後の未来
周知の事実ですが、OpenClawにはセキュリティリスクがあります。
AI誕生後に、AI向けの認証機構が新たに開発されたわけではありません。ブラウザログイン、APIキー、セッションクッキー。エージェントが外部世界にアクセスする手段は、すべてAIがない時代に作られた仕組みの流用です。
知識がある人が使っても危ない。知識がない人が使うと確実にやばい。それくらいのリスクです。
OpenClawもそのリスクを認めています。
これは、個人が作ったOSSだからこそできたことだと思います。企業プロダクトなら無理です。法務が許さない。コンプライアンスが通らない。「セキュリティリスクがあるけど体験が最高なのでリリースするで!」——株主総会で言えるわけがない。
Steinberger氏が個人でOSSとして作ったからこそ、リスクを受け入れて体験に振り切ることができた。結果として、安全な範囲に閉じたエージェントでは絶対に生まれない体験が生まれています。「ぎんちゃんがいる」感覚は、このリスクテイクなしには存在しません。
そして、このセキュリティ問題は数年以内に解決されると信じてます。
AI専用の認証スキーム。アカウント委任の仕組み。セキュアな実行基盤。この辺りはすでに切望されているので、時間の問題で解決されると思います。
リスクが解決されたとき、安全にこの体験ができるようになる。
OpenClawが見せてくれたのは、その未来の手触りです。数年後に当たり前になる世界を今体験し、解像度を上げられる。
最大の収穫
体験を知れたこと。これに尽きます。
もし以前、「Claude Codeと組み合わせて、常駐エージェント基盤を作れ」と言われたら、正直イメージできなかったですが、今はできます。
OpenClawはOSSなので中身が全部見えます。自分はOpenClawを触り始めてすぐに設定ファイルをGit管理するようにしました。毎朝9時にバックアップをリポジトリへ自動pushさせています。これだけで、エージェントが日々どう変化しているかを差分で追える。
これにより、エージェントの初期化順、コンテキスト管理の方法、記憶の保存構造、ノード分離の思想が見えてきました。
なので、自分で似たようなAIエージェントを作るイメージが鮮明になりました。
OpenClawを今後も使い続けるかは、正直わかりません。
でも、あの体験は自作等で今後も利用し続けます。
おわりに
驚き屋をのぞくとき、驚き屋もまたこちらをのぞいているのだ。
Claude Codeで普段の業務では十分だと思いますが、技術で遊ぶのが好きな人には一度触ってみて欲しいと思いました!
なお、自分は現在VPSと自宅PCを組み合わせたノード分離構成でOpenClawを運用しています。
Gatewayという脳はVPSで常時起動、ブラウザ操作等の手足は自宅の古いPCです。ブラウザ操作を自宅にしているのは、VPSのIPアドレスでログインが必要なサイトにアクセスするとBot判定され得るからです。(※勘違いしている人が多いですが、VPSでも普通にブラウザ操作はできます。)
この辺りに興味がある方は、コメントで教えてください!反響次第で別記事にまとめるかもしれません!
OpenClawを触っている人、これから触ろうとしている人、Claude Code使っている人。情報交換も大歓迎です。
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