AWS×Azureマルチクラウドはどこから始める?- SaaSとオンプレを結ぶ中継システムをマルチクラウド化する話(AWS×Azure)
🔷はじめに:マルチクラウド、どこから手をつけるべきか?
最近、AWS と Azure を併用する「マルチクラウド構成」を検討する企業が増えてきました。
しかし、いざ始めようとすると…
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どこから設計すればいいかわからない
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どのシステムがマルチクラウドに向いているのか判断しづらい
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ルーティングやネットワーク構成が複雑そう
こういった理由で、検討がストップしてしまうケースをよく見かけます。
迷うことは多いはずです。
例えば、AWS と Azure の両方を扱う場合、
コンピュートやデータベースのような“コアシステム”から手をつけようとすると、
設計もコストも運用も一気に複雑になります。※そもそもメリット/デメリットの比較が難しい。。。
ですが、実は マルチクラウド化の最初のステップとして最も簡単な領域 がここにあり!と言いたいです。。👈
本記事では、それがどんな領域か?について書こうと思います。
🔷結論:SaaSやZTNAとオンプレをつなぐ“中継コンポーネント”から始めるのが最適
例えば以下のようなものです:
- Zscaler ZPA の App Connector
- Cloudflare Tunnel Connector
- Okta Access Gateway
その他、SaaS ↔ オンプレ間の中継サーバ
これらはオンプレとクラウド、SaaSをつなぐ 「接続点」 であり、マルチクラウド化する際の技術的ハードルが非常に低い領域です。
🔷マルチクラウドでの冗長構成イメージ図

図が示していること
この構成図は、
AWS と Azure の両方に “中継サーバ” を配置して冗長化するケース を表しています。
ポイントは以下の通り:
- AWS でも Azure でも SaaS/ZTNA と通信できる
- どちら側の中継サーバが生存していてもオンプレとSaaSを繋げる
- 中継系はステートレスで扱いやすく、構成差異が小さい
- オンプレ ↔ クラウド の閉域接続さえ整っていれば実現できる
- マルチクラウド特有の複雑さがほとんどない
つまり、“マルチクラウドの恩恵を最もラクに得られる” のがこの領域 です。
🔷SaaS/ZTNA中継コンポーネントがマルチクラウド化しやすい理由
理由1:SaaSは基本「インターネット越し」なのでクラウド差分の影響が少ない
ZTNA や一般的な SaaS は、
North-South(北向き)通信=インターネット経由 を前提としています。
このため、
AWS から SaaS に行く場合と、Azure から SaaS に行く場合の違いはほとんどありません。
理由2:中継サーバはステートレスな設計が多い
ZTNA App Connector などは「状態を持たない」ため、
- AWS で動かしても
- Azure で動かしても
基本的に同じ動作をします。
だからこそ クラウド間の差異吸収が簡単。
理由3:オンプレとの閉域接続さえ整っていればすぐ動く
必要な条件は次の3つ:
- AWS → オンプレの閉域接続
- Azure → オンプレの閉域接続
- ルーティングが適切に設計されている
この3つが満たされていれば、基本的に中継コンポーネントは AWS/Azure どちらにも“置くだけ”で動きます。
理由4:可用性がシンプルに向上する
AWS 側の中継サーバが落ちても、Azure 側が生きていれば SaaS/ZTNA と通信を継続できます。
つまり、、
「クラウド障害に強い構成」が簡単に作れる。
これはマルチクラウドの分かりやすいメリットです。
🔷構成要素の詳細
マルチクラウドでの冗長構成イメージ図(もう一度構成イメージ図を振り返ります)
※情報量が多くてすみません、、1つ1つの構成要素を見ていきましょう。

オンプレミス
- 業務システム
- 社内LAN
- Firewall / Router などのネットワーク機器
- 閉域接続により AWS/Azure と通信
ここが企業の基盤。
AWS(例:中継サーバ in EC2)
- VPC
- NAT Gateway
- 必要に応じて Transit Gateway / DX
- EC2上に中継コンポーネント
- SaaS/ZTNA へインターネット越しで接続
Azure(例:中継サーバ in VM)
- VNet
- VNet Gateway(VPN / ExpressRoute)
- NAT Gateway or Public IP
- VM上に中継コンポーネント
外部のSaaS / ZTNA
- ZPA, CTFOne, Netskope などのクラウド側入口
- 冗長経路によりフェイルオーバーが成立
🔷メリットとデメリット
私の思うメリット、デメリットを思いつく限り、下記に書いてみました。
✅メリット
- マルチクラウドに最小限のコストで対応
- 可用性が高まる(クラウド障害の影響を緩和)
- ネットワーク構成がシンプル
- SaaS連携の理解が深まる(Zero Trustにもつながる)
- 本格的なマルチクラウドに足を踏み入れる最適の入口
⚠デメリット
- 運用対象クラウドが増える(監視点は増える)
- コストはクラウド分だけ倍に近くなる
ただし、これらはマルチクラウドの中でも最も軽症なデメリット
(DBマルチクラウドみたいな難しさはゼロ)です。
なにごとも、副作用(トレードオフ)がありますね。。(片づける)
🍃最初のマルチクラウド導入は「中継系」から始めてみよう
まとめると、
- 中継コンポーネントはステートレス
- クラウド間の差異が出にくい
- ルーティングも単純
- SaaS連携はクラウドごとの差がほぼない
- 冗長化の恩恵をすぐ体感できる
これらの理由から、
“最初のマルチクラウド導入ポイントは中継コンポーネント” が最も安全で簡単で、運用もしやすい。
本格的なマルチクラウド(アプリケーション、DB、データ分析基盤…)に挑む前の、最初の一歩として最適 な領域です。
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