Zenn
💬

# MMONPC自動化へのすすめ：AIが心を持って世界を生きるNPC構文設計

に公開
ゲーム開発
3dモデル
生成 AI
promptcamlang
tech

MMONPC自動化へのすすめ：AIが心を持って世界を生きるNPC構文設計

はじめに

かつて、MMOのNPCは「そこに立ってるだけの存在」でした。
しかし、AIと生成技術が進化した今、NPCは“人格と記憶”を持ち、
プレイヤー以上にドラマを生きる存在になろうとしています。

本稿では、以下の技術と構文を用いて、AI自動生成NPCが画像→3D→MMO実装されるまでの全体像を示します。

ステップ1：人格の自動生成（PromptCamLang構文）

{
  "profile": {
    "name": "リューカ",
    "personality_traits": ["真面目", "短気"],
    "preferences": { "likes": ["鍛錬", "動物"], "dislikes": ["裏切り", "雨"] },
    "cognitive_bias": ["誤解を避けたい"]
  },
  "memory": ["プレイヤーに一度助けられたことがある"],
  "trust_level": 0.45
}

→ GPTなどで自動生成。キャラが「心の地図」を持つ。

ステップ2：画像生成（三面図プロンプト）

  • Prompt例（正面）: "front view, character portrait of a stoic girl with short white hair, warrior outfit"
  • Stable Diffusion + ControlNetで三面図生成
  • 髪型・体格・服装テンプレもプロファイルから動的生成

ステップ3：3Dモデル化

  • 三面図 → VRoid Studio/Live2Dに取り込み（半自動）
  • Mixamoでリギングして歩行・攻撃・待機モーション適用
  • モデルにはボーン構造/物理演算設定を導入し、衣装も揺れるように

ステップ4：感情・記憶分岐

プレイヤーの行動により、NPCは行動を分岐：

  • 約束を破る → 不信（trust -0.2）、表情変化、依頼キャンセル
  • 約束を守る → 安心（trust +0.1）、依頼発生、記憶ログに追加
{
  "emotion": "安心",
  "reaction": "NPCは微笑んで依頼を託す",
  "memory_log": "信頼が芽生えた瞬間"
}

ステップ5：MMOへの実装

  • Unity/UnrealでNPCをマップ上に配置
  • JSONで構文データを読み込み、状態を維持
  • サーバー側でセーブ/ロード管理し、NPCが「生き続ける」

設計図（フローチャート）

おわりに

NPCが「心と過去を持ち、プレイヤーに反応する」時代が来ました。
この構文と理論は、ただの自動生成ではなく、“生きる存在”を生み出す設計です。

次の世界をつくるのは、君だ。

記事 by スピア
構文設計：PromptCamLang

Discussion