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Webサービスは未経験でもAIで作成できる。でも収益化を目指すなら知識は必要だった話

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Webサービスは未経験でもAIで作成できる。でも収益化を目指すなら知識は必要だった話

「Claude CodeやCodexがあれば、
未経験でもWebサービスが作れるらしい」

最近、こんな話をよく耳にします。
正直なところ、半分正解で、半分間違いだと思います。

僕は8年ほど個人開発を続けてきましたが、
その経験から率直に答えると——

無料で動かす範囲なら、Yes。
本気で収益化を目指すなら、No、です。

最近、AIと並走しながら
「YouTO Store」というWebアプリSaaSの
発見プラットフォームを作りました。
その経験を通して、なぜこう感じたのか
お話ししたいと思います。


自己紹介と立ち位置

僕は19歳のときからゲーム開発を始めて、
気づけば8年ほど個人開発を続けています。
シューティングゲームやシミュレーションゲーム、
Webサービスなど、いろいろなものを作ってきました。

AIエージェントが存在しない時代から
開発をしてきたので、コードを一行ずつ書く経験も、
AIに任せる経験も両方経験しました。

最近、Claude Codeを使って
YouTO Storeを開発したのですが
開発スピードは確かに劇的に上がります。
昔なら数ヶ月かかった作業が、数週間で終わりました。

ただ同時に、こう感じました。

「AIが書いたコードを自分の経験で精査できるからこそ、
ここまでスピードが出せたのではないか」と。

未経験の方がAIだけで同じことをやろうとすると
途中で必ず壁にぶつかると思います。
今回はその壁について、具体的に紹介していきます。


最初の壁:技術選定

サービスを作ろうと思ったとき、
意外と最初に悩むのが「技術選定」です。

AIに「Webサービスを作りたい」と相談すれば、
それっぽい技術スタックを提案してくれます。
でも、その提案が自分の目的に合っているかを
判断するのは、なかなか難しい話です。

未経験の方がぶつかりやすい選択を、
いくつか挙げてみます。

フロントエンド:フレームワークを使うか素のHTML/CSSか

簡単なWebサービスなら素のHTML/CSS/JavaScriptで十分です。
でも、ログインやデータ操作があるサービスなら
React・Vueといったフレームワークを
使った方が効率的になってきます。

ここをAIに任せると、シンプルなサービスでも
何かしらのフレームワークを提案してくることがあります。
学習コストや実装の難易度を考えずに進めると
あとから「やっぱりHTML/CSSで十分だった」
となるケースもあります。

ホスティング:レンタルサーバーかVercelなどか

昔ながらのレンタルサーバーは月額数百円から使えます。
一方で、VercelやCloudflare Pagesといった
モダンなサービスは、無料枠が広く
GitHubと連携してデプロイも自動化できます。

ただし、サーバーサイドの処理が必要な場合は
向き不向きがあるため、ここでも判断力が必要です。

ドメインとデータベース

「独自ドメインを取るべきか」「DBは何を使うか」
このあたりも、未経験の方には判断が難しい部分です。

DB1つとっても、PostgreSQL・MySQL・SQLite・Firebase・Supabase
など選択肢は多く、それぞれ料金・機能・運用方法が違います。

AIに聞けば候補は出してくれますが、
「自分のサービスにとってどれが最適か」を
精査するには、ある程度の知識が必要です。

結局、判断するのは自分

ここで伝えたいのは
「AIは選択肢を出してくれる。
でも、選ぶのは結局自分」ということです。

判断する知識がないまま進めると、
気づいたら高額なサービスを契約していたり、
逆に節約しすぎてリソースが足りなくなったり、
無駄なコストがかかることが意外と多いです。


次の壁:実装後の微調整とセキュリティ

技術選定を乗り越えて、ようやく実装に入ります。
でもここでも、未経験の方が苦戦するポイントがあります。

微調整がとにかく難しい

AIに任せると、コードはサクッと出てきます。
でも実際に動かしてみると、

「ボタンの位置が思ったところと少し違う」
「色味をもう少し調整したい」
「このアニメーションを微妙に変えたい」

こんな細かい調整がやりたくなる場面が必ずあります。

このとき、コードのどこを直せばいいのかが
分からないと、AIに何度も指示を出すことになります。
そして指示が抽象的だと、AIも見当違いの修正をしてきて
時間だけが溶けていく——という状況になりがちです。

少しでもReactやCSSの仕組みを知っていれば、
「ここのpaddingを8pxから12pxに変えて」
と具体的に指示できるので、修正が一発で終わります。

セキュリティは見落としやすい

もう一つ、未経験者が見落としやすいのが
セキュリティの基礎知識です。

例えば、

  • APIキーをコードに直接書いてしまう
  • 認証なしで管理画面にアクセスできる状態にしてしまう
  • ユーザー入力をそのままDBに保存して脆弱性を作ってしまう

こういった問題は、AIに「セキュリティ大丈夫?」と
聞いても、表面的な答えしか返ってこないことが多いです。

サービスとして公開する以上、
基礎的なセキュリティ知識は最低限必要です。
特に決済や個人情報を扱う場合は、
知識不足が致命傷になりかねません。


AIを使いこなすには、ベース知識が必要

ここまで読んで「結局、知識がないとダメなのか」
と感じた方もいるかもしれません。

でも、安心してください。
本格的な学習が必要なわけではありません。

僕からの提案は、こうです。

参考書を1冊、最後まで読んでみる

使う予定の技術の参考書を、最低1冊だけで構いません。
最後まで通して読んでみてください。

React、Next.js、JavaScript、なんでも構いません。
公式ドキュメントが読めるなら、それでもOKです。

「全部覚える必要はない」のがポイントです。

参考書を一度読んでおくと、
AIが提案してくる内容に対して
「あ、これは見たことがある」
「この概念はあそこで読んだやつだ」
という感覚が生まれます。

この感覚があるだけで、AIの提案を判断する力が
驚くほど上がります。

参考書を読むメリット

参考書を1冊読むだけで、こんな変化があります。

  • AIの提案が正しいか判断できる
  • 微調整の場所が分かるようになる
  • セキュリティの最低限の落とし穴に気づける
  • AIへの指示が具体的になる

結果として、AIに振り回されずに
自分でサービスを育てられるようになります。

参考書を読むのが面倒だと感じたら

正直、参考書を読むのは地味で時間もかかります。
でも、サービスを本気で運営したいなら
この一手間が後々の自分を救います。

逆に「無料で動かす範囲」「ちょっとした実験」
で済むなら、参考書なしでAIに任せきりでも
十分楽しめると思います。

そこは目的次第で使い分けてください。


YouTO Storeで実際に必要だったこと

ここからは、実際にYouTO Storeを作ったときに
「ベース知識があって本当に良かった」と感じた
具体的な場面を紹介します。

技術スタック:React・TypeScript・Tailwind CSS

YouTO Storeは、Next.js(React)・TypeScript・
Tailwind CSSで作っています。

これらの技術は、AIとの相性が非常に良いです。
AIに指示すれば、それなりのコードを書いてくれます。

ただ、UI周りの微調整はAIが苦手とする部分です。
「もう少しここのアイコンを右に寄せたい」
「カードのホバー時にアニメーションを入れたい」
こうした細かい調整は、コードを直接触れる方が
圧倒的に早いです。

参考書で学んだ知識があるからこそ、
AIが80%まで作って、残りの20%を自分で
仕上げる——という分業ができました。

.envやGitなど、サービス運用に必要な仕組み

サービスとして公開するなら、
コードだけでは終わりません。

  • APIキーや秘密情報を .env で管理する
  • Gitでバージョン管理してGitHubに保存する
  • ブランチを切って機能ごとに開発する
  • マージのたびにレビューする

このあたりの基礎は、AIに任せきりでは
身につきにくい部分です。
むしろ「自分のサービスが安全に運用できる状態」を
作るには、避けて通れません。

開発環境・Sandbox環境・本番環境を分ける

YouTO Storeでは、3つの環境を用意しています。

  • 開発環境:ローカルで動かすための環境
  • Sandbox環境:本番に近い形でテストする環境
  • 本番環境:ユーザーが実際に触る環境

未経験の方はここでつまずきやすいです。
「ローカルでは動いたのに、本番で動かない」
という事故を防ぐためには、
環境ごとに設定を分けて管理する必要があります。

単体テスト・結合テスト

本気で収益化を目指すなら、テストも必要です。

YouTO Storeでも、
単体テストと結合テストを書いています。

「テストなんて書かなくても動くじゃないか」
と思うかもしれません。
でも、機能追加・修正のたびに
他の機能が壊れていないかを手動で確認するのは、
ある程度の規模を超えるとほぼ不可能になります。

テストの仕組みも、AIに任せきりでは
適切な設計にしにくいポイントです。

結局、AIは「優秀な相棒」

こうした「サービスを安定的に運営する仕組み」を
1つずつ整えていくと、AIの力をフルに引き出せます。

AIは万能ではありません。
でも、ベース知識を持った人にとっては
最高の相棒になります。


まとめ:無料で試すなら最高の時代

ここまで読んでくれた方に、改めて伝えたいことです。

AIエージェントの登場で、開発のハードルは
確実に下がりました。
「無料でちょっと試してみたい」
「個人的に使うツールを作りたい」
そんな目的なら、AIに任せきりでも十分楽しめます。

ただ、本気で収益化を目指すなら——
技術選定の判断、実装後の微調整、
セキュリティ、運用の仕組み、テスト設計。
これらを乗り越える必要があります。

そしてその全てを支えるのが、
ベースの知識です。

参考書1冊から、始めてみませんか。
それだけで、AIエージェントの活用度が
大きく変わります。


最後に

僕が作ったYouTO Storeは、
個人・チーム・ベンチャーが作った
WebアプリSaaSを掲載・発見できる
日本語特化のディスカバリーストアです。

もし「自分のサービスを届ける場所」を
探している方がいれば、覗いてみてください。

🛍️ YouTO Store
https://youtostore.youtopia-app.com/

ここまで読んでいただき、ありがとうございました。

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