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37歳未経験、スタジアムでエンジニアになります。

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はじめに

この春からソフトウェアエンジニアとして働き始めた、八塩卓也といいます。

じつはこれまでは、愛知県の小中学校で15年間、教員をしていました。

もともと「自分のアイデアを形にしたい」という思いが強かった自分は、ある出来事をきっかけに、「Webを使う側ではなく、作る側になりたい」と思うようになりました。

さらに、参加していたオンラインサロンでの交流が、自分の人生観に大きな影響を与えてくれました。学校という限られた世界だけで生きてきた自分。人生の1/3を教員として過ごしてきた今、残りの2/3は、もっと広い世界を見てみたい――そんな思いが強くなっていきました。

とはいえ、当時はすでに結婚しており、妻のお腹にはもうすぐ生まれてくる娘がいました。「父親として、どんな背中を見せていきたいか?」と何度も自問自答を繰り返し、最終的に出した答えは、「本気で挑戦する姿を見せること」でした。

そこから約2年間、独学でプログラミングを学び、そしてついに、エンジニアとしての第一歩を踏み出すことができました。

今回は、入社から約2週間が経った今、あらためて思うことを綴ってみたいと思います。

スタジアムとの出会い

転職活動を進める中で、「どんな環境でエンジニアとして働きたいのか?」ということをじっくり考えました。そしてたどり着いたのが、全社員が一つのプロダクトの成長に向かって協力する「事業会社」で働きたい、という想いでした。

そんな中で出会ったのが、名古屋のスタートアップ企業「スタジアム」です。

スタジアムは、オンラインコミュニティプラットフォーム「FANTS(ファンツ)」を手がけている会社です。転職のきっかけの一つが、オンラインサロンでの交流だった自分にとって、この出会いはまさに運命的だと感じました。

「もし、エンジニアとしての第一歩を、オンラインコミュニティプラットフォームの開発から始められたらどんなに有意義だろう」と、ワクワクしながら応募しました。

応募後は、カジュアル面談から始まりました。
自分にとって初めての転職活動、そして初めての面談。リモートではあったものの、新卒のとき並にドキドキしていました。
対応してくださったのは、スタジアムの取締役VPoE 小林一樹さん。
後に知ったのですが、小林さんは日本のインターネット黎明期を支えたYahoo! JAPANでキャリアを積み、その後GREEでは創業期から上場期までを執行役員として牽引された、まさに超一流のエンジニアでありビジネスパーソンです。

そんな小林さんとの面談で特に印象深かったのは、ポートフォリオについてのやり取りでした。
未経験、独学で、周りにエンジニアの知り合いもいない中で、私はそれまで一人で黙々と開発を続けてきました。
そんな背景の中で、初めて「現場で活躍しているエンジニア」に対して、自分のポートフォリオやこれまでの取り組みについて説明をする機会となったのです。
小林さんは私の話を真剣に聞いてくださり、これを認めてくれました。その瞬間、「これまでの苦労が報われた」と、心から思いました。
面談後もやりとりを重ねる中で、小林さんの家庭人としての一面も知る機会があり、エンジニア、ビジネスパーソン、そして家庭人としても尊敬できるこの方の元でエンジニアとしてのスタートを切りたいと強く思うようになりました。

そんな経緯があり、今、スタジアムでソフトウェアエンジニアとしての新しい一歩を歩み始めています。

予想外の初日

3月31日、これまで15年間ともに歩んできた教員仲間たちに別れを告げ、翌日4月1日、ソフトウェアエンジニアとしての初日を迎えました。

「どんな一日になるんだろう?」
「自己紹介、緊張するな……」
「環境構築がうまくいかず、困るかもしれない……」

未経験からの専門職への転職ということもあり、不安は山ほどありました。

でも、そんな心配はすぐに吹き飛びました。

先輩エンジニアの皆さんは、とても温かく迎えてくれました。
さらに、プロダクト部にはコミュニケーションの敷居を下げる目的で雑談を推奨するカルチャーがあるようで、先輩方もたくさん話しかけてくれました。

そのおかげで、少しずつ緊張もほぐれていきました。

そして、いよいよ全社員の前での自己紹介の時間がやってきました。正直、めちゃくちゃ緊張していましたが、「昨日まで教員をしていました」と話した瞬間の「えぇぇーーっ!?」と驚くみなさんの反応が本当に面白く、一気に緊張が吹き飛びました。

「ここで働き始められてよかったな」と思えた、最初の瞬間でした。

最初の業務、まさかの…?

スタジアムは大きく2つの部門に分かれています。
一つはビジネス部門。セールスマーケティング、カスタマーサクセス が所属する部門です。
もう一つはプロダクト部門。エンジニア、プロダクトマネージャー、デザイナーが所属する部門です。

自己紹介を終え、一段落し、「いよいよ環境構築か!?」と気合いを入れていたところで、プロダクト部に言い渡された最初の業務は、なんと

「夜のツキイチ会で作るタコスの材料の買い出し」

まさかの展開でした。

入社日の 4/1 は、偶然にも毎月月初に行われている「ツキイチ会」という社内イベントの開催日で、運営当番だったプロダクト部のみんなで、午前中に買い出しをする必要があったのでした。

プロダクト部のメンバーでスーパーを回りながら、

  • 材料は足りてる?
  • サルサソースってどこにある?
  • アボカド、これ硬すぎない?

など、わいわい相談しながらの買い物。
「なんか思ってたのと違うけど、これはこれで楽しいな!」と、思わず楽しくなりました。

買い物を終えたあとも環境構築は始まらず、オリエンテーションや簡単な作業を進めながら、夜のツキイチ会に備えました。

ツキイチ会

ツキイチ会とは、毎月行われる全社ミーティングのことで、先月の振り返りや今後の見通しをみんなで共有する時間です。

この会で感じた雰囲気は、想像していたものを大きく超えていました。

先月の成果が発表され、それをみんなで大いに喜び合い、次の目標を全員で確認し、共通理解をする。そして、目標達成のために何をしていくかを一人ひとりが自分事として考える。

当然ながら、ビジネスなのですべての判断や成果は数字で語られます。
そして、その数字にはそれぞれの生活もかかっているからこそ、全員が真剣そのもの。

プロダクト部・ビジネス部といった垣根もなく、社員全員が一つのプロダクト「FANTS」の成長に本気で向き合っている姿に、ものすごい熱気を感じました。

この熱量。このエネルギーの密度。

「こんな世界があったのか……」

そう強く感じた、忘れられない初日となりました。

事業会社で働くということ

入社して感じたのは、想像以上にビジネス部とプロダクト部の連携は密接だということです。

ビジネス部の方々は、日々お客様と接する中で得た声をもとに、

  • 「こんな機能があれば、もっと使いやすくなるのに」
  • 「こういうニーズに応えられないかな?」

といったアイデアをどんどん共有してくれます。

一方で、プロダクト部も、

  • 「この機能があれば、顧客満足度がさらに上がるかも」
  • 「ビジネス部の皆さんが、もっと顧客を支援しやすくなるのでは?」

と考えながら、プロダクトの改善に向けて取り組んでいます。

プロダクト部は、全社で決めた方針に沿って、必要な機能をできるだけ素早く実現し、リリースしていきます。

そして、ビジネス部はアップデートされた製品を用いて、顧客に寄り添いながら、より深い価値を提供していく。

このサイクルがぐるぐると回ることで、FANTS を中心に情熱がめぐり、社内の一体感へとつながっている――そんな感覚を強く持ちました。

スタジアムの経営理念は、

「めぐる情熱で組織とひとが輝く世界をつくる」

これは、FANTSを通じて実現したい社会の姿でもりますが、スタジアムという組織そのもののが目指す姿でもあります。

そして、まだ入社したばかりの自分にも、「FANTS で社会をより良くしたい!」という情熱が、確かに社内をめぐり、人と組織を輝かせていることが分かります。

スタジアムは、そんなエネルギーに満ちた場所だと、実感しています。

開発業務が始まって

2日目以降は、いよいよ開発業務に入りました。
まずは環境構築から。

「エンジニア1日目は環境構築でつまずくもの」とよく聞いていたので、ある程度覚悟はしていました。

実際、個人開発のときとは比べものにならない数のツールやライブラリ、フレームワークをインストールしましたが、社内のドキュメントがとても丁寧かつ正確だったので、大きなトラブルなく進めることができました。

これはもう、本当にドキュメントさまさまでした。

そして、遂に初めての開発タスクを迎えました。

タスクは「ミニマム」と呼ばれる、開発フローを体験するための最小限のものでした。

変更箇所やその方法は比較的すぐに分かりましたが、これまでチーム開発をした経験がなかった自分にとっては、

  • 他人が作ったコードベースを読むこと
  • 未知のライブラリやフレームワークを理解すること
  • GitHubを用いたやりとり

など、すべてが初体験。何もかもが新鮮で、正直かなり手探りでした。

とはいえ、スタジアムでは Cursor や ChatGPT などの生成AIの活用が推奨されており、それらに助けられながら、なんとか無事に完了することができました。

しかし、順調だったのは最初の1週間だけでした。

2週目に入り、次に任されたのは「既存の画面を、新しいデザインシステムとデザインフレームワークを用いて作り直す」というタスク。

自分にとってはまさに未知のオンパレード。

  • 他人が作った構造の分からない巨大なコードベース
  • 存在すら知らなかったデザインシステムというもの
  • 使ったことのないデザインフレームワークから使ったことのないデザインフレームワークへの置き換え

もう何が何だか分からず、頭の中は常に「???」状態でした。

チームの皆さんは丁寧にサポートしてくれるのですが、独学で学んできた自分には、その説明さえも2割くらいしか理解できませんでした。

タスクを振られても

  • 「何に取り組んだらいいのか分からない。」
  • 「そもそも分かるようになるのだろうか?」
  • 「タスクを進めることができるのだろうか?」

と考えると不安な気持ちになり、入社以来初めて打ちのめされたと気持ちで帰りました。

モヤモヤとした気持ちを抱えながら帰りの電車乗っていたとき、ふと初日に小林さんから紹介されたネット記事のことを思い出しました。

それは「助けを求める力」について書かれた記事。

手遅れになってからでは、かえってチームに迷惑をかけてしまう。
むしろ、早く助けを求めることのほうが、チームのためになる。

そんな内容から、「やはり、助けを求めるって大事なんだ。分かるまで質問するしかない!そして、その分を貢献で返そう!」と思うことができました。

質問することに若干の躊躇があった自分にとって、この記事が吹っ切れるきっかけになりました。
翌朝 CTO に声をかけ、分からない部分を素直に質問しました。

すると、CTOは嫌な顔ひとつせず、自分が本当に理解できるまで丁寧に説明してくれました。

現在、私は、あれほど不安だったタスクにも、今では前向きな気持ちで楽しく取り組めています。

それを支えてくれているのは、まぎれもなくスタジアムという職場の環境そのものです。

スタジアムの環境

実務未経験・独学でここまで来た自分にとって、スタジアムでエンジニアとして働けるメリットは、数え切れないほどあります。

この2週間で感じたことを、いくつかご紹介します。

  • ChatGPT、Cursor、Devin などの最先端のツールを使った開発に取り組める
  • 「AIの力でフルスタックを目指そう」というカルチャーの中で働ける
  • 最新型のMacBook を使用できる
  • 入社当初はOJTから始まるため、無理のない範囲から自走を目指せる
  • 教育担当の先輩エンジニアの隣で、安心しながら実務に取り組める
  • メンバーそれぞれの裁量が尊重されており、受け身ではなく主体的に開発に向き合える
  • コミュニケーションのハードルを下げるため、雑談が推奨されており、雰囲気がとても和やか
  • 雑談や日常のやりとりから、最新技術やカスタマーサクセス(CS)に関する学びが得られる
  • CTOが常に技術トレンドをキャッチアップしており、最前線の技術スタックに触れられる
  • 自社プロダクトの成長を会社全体で支える、事業会社ならではの熱気にあふれている
  • ビジネスの知見にも日々触れることができ、視野が広がる
  • VPoEやCTOをはじめとした上司が常に気にかけてくれている
  • フレックス制・週2出社/週3リモートという柔軟な働き方ができる

スタジアムでは、メンバーそれぞれが「やらされる」ではなく、「やりたいからやる」という姿勢で仕事に向き合っています。
だからこそ、仕事に対する充実感も大きく、毎日の開発が本当に有意義だと感じています。

こうした環境に身を置けることが、今の自分にとって何よりの財産です。

決意

そんな環境に恵まれながらも、挑戦の日々は続きます。
37歳という、一般的には「遅い」とも言われるスタート。
そして、未経験・独学からのエンジニア挑戦。

「本当にエンジニアとしてやっていけるのだろうか?」と、不安になることももちろんあります。

でも、もう覚悟は決まっています。後戻りはできません。

そんな自分にとっての幸運なのは、
このスタジアムで、エンジニアとしての第一歩を踏み出せたことです。

最先端の技術を使うことができて、
プロダクト部の仲間は、いつもあたたかく支えてくれる。
上司は、成長するための“気づきの種”をそっと蒔いてくれる。

そんな環境に身を置けるのなら、
あとは、自分が愚直に努力を積み重ねるしかない。そう思うことができます。

辛いことも、難しいことも、きっとたくさんある。
でもこの「スタジアム」という舞台には、めぐる情熱がある。
その情熱に巻き込まれながら、それを自分のパワーに変え、食らいついていこうと思います。

株式会社スタジアム

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