🤖

【Zed AI活用編】Edit Predictionからローカルllama3.1まで、料金・設定・競合比較まとめ

に公開

おはようございます、こんにちは、こんばんは。
スペースマーケットでWebエンジニアをしています、s0arです。

みなさんクリスマスはどうでしたか?
おじさんは一人で肉を食いました。かゆい うま

そういえばメリクリって曲あったよね
誰の曲やったかコメントで教えて下さい

前回の記事でZedへの移行ガイドを書きましたが、AI機能については「第2回で詳しく」と言い残して逃げました。
あれから時間が経ちましたね…年内に完結するとか言ってましたね…ギリギリですね…
というわけで、今回はZedのAI機能を徹底解説していきます。

前回の記事はこちら:

この記事 is 何

ZedのAI機能って、正直わかりにくいんですよね。
「Edit Predictionって何?」「Zed Proって入るべき?」「Copilot持ってるけど使える?」「ローカルLLMでタダで使えるの?」
みたいな疑問に答えていきます。

この記事で分かること:

  • Edit Prediction(Zeta)の仕組みと無料枠の使い方
  • Zed Pro / BYOK / Ollamaの料金比較と選び方
  • 既存のCopilotサブスクをZedで活かす方法
  • Inline AssistantとAgent Panelの実践的な使い方
  • Claude Code統合(ACP)の概要
  • Cursor/Copilotとの比較

想定読者:

  • CursorやCopilotなど他のAIツールを使ったことがある人
  • Zedに興味あるけど、AI機能の設定がよくわからない人
  • 既存のAIサブスクを活かしつつZedを使いたい人
  • ローカルLLMでコストを抑えたい人

Edit Prediction(Zeta)is 何

「補完」ではなく「編集予測」という新しいアプローチ

まず、ZedのEdit Predictionは従来のコード補完とはアプローチが違います。

従来のAIコード補完(CopilotとかTabnineとか)はFill-in-Middle(FIM)方式といって、カーソル位置に続くコードを補完します。
一方、Zetaはリライト方式を採用していて、「開発者が次にどこをどう編集するか」を予測します。

なんかこう…すごい(KONAMI)

たとえば変数名を変更したとき、関連する他の箇所も同時に修正提案してくれるイメージです。

項目 Zeta(Edit Prediction) 従来型コード補完
アプローチ コード書き換え型 Fill-in-Middle型
複数箇所同時編集 対応 限定的
ベースモデル Qwen2.5-Coder-7B(公開) 非公開が多い
無料枠 月2,000回 サービスによる

Zetaモデルの技術的背景

ZetaはQwen2.5-Coder-7Bをベースに、Zed独自のファインチューニングを施したモデルです。
しかもオープンソースで、Hugging Faceで公開されてます。

ZetaはQwen2.5-Coder-7Bをベースにファインチューニングしたモデルです

アッハイ

ファインチューニング手法:

  • SFT(Supervised Fine-Tuning):UnslothとLoRAを使用、約400件の高品質編集データで学習
  • DPO(Direct Preference Optimization):約150件の正例・負例で問題パターンを学習

レイテンシはP50(中央値)200ms未満、P90で500ms未満を達成。
Baseten上でTensorRT-LLMとSpeculative Decodingを駆使し、Cloudflare Workers経由でグローバル配信されてます。

早い話が速いってこと。

無料枠の使い方と節約術

月2,000回の無料枠は 「承認されたEdit Predictions」がカウント対象 です。
予測が表示されても、Tabで確定しなければカウントされません。

公式は「Edit prediction won't be free forever」と明言してるので、ベータ期間特典と考えるべきですね。
無料のうちに試しておくのが吉。

節約のコツ:

{
  "edit_predictions": {
    "enabled": false
  }
}

これで普段はオフにしておいて、必要なときだけalt-tabで手動トリガーする方法もあります。
せこいけど効果的。

プロバイダーの切り替え

既にGitHub Copilot等を契約してる人に朗報です。
ZedではEdit Predictionのプロバイダーを切り替えられます。

{
  "features": {
    "edit_prediction_provider": "copilot"
  }
}

copilotsupermavencodestralから選べます。
追加コストなしでZedの高速エディタと既存の補完サービスを組み合わせられるってことですわ。

設定後、ステータスバーのCopilotアイコンからGitHub認証を完了すればOK。

eager mode vs subtle mode

表示モードも選べます。

モード 特徴 推奨ユースケース
eager(デフォルト) 予測がインラインで自動表示 積極的にAI支援を使いたい場合
subtle altキー押下中のみ表示 既存フローを邪魔されたくない場合

subtle modeだとカーソル下に小さなボックスで予測の存在だけ通知されて、確認したいときにaltを押す感じ。
自動表示に馴染んでる人はeager、集中力重視の人はsubtleがおすすめです。

{
  "edit_predictions": {
    "mode": "subtle"
  }
}

正直な評価:速いが7Bの限界も

速度面での評価は高いです。

"edit prediction (with zeta) is superfast, which is really cool"

はえ〜

一方で「Qwen 7Bでは不十分、32Bが必要」「変数リネームなど単純な編集でも予測が外れる」という批判もあります。
ファインチューニングデータに含まれない言語(Elixir、Nim等)ではパフォーマンスが低下する点も注意。

まあ無料で使える範囲では十分かなと。ダメならCopilotに切り替えればいいしね。

出典

料金プランとコスト最適化

世の中結局金なんやね…(2回目)

3つの選択肢を比較

項目 Zed Pro BYOK(自前APIキー) Ollama(ローカル)
月額コスト $10 + 使用量 各プロバイダーの料金のみ 電気代のみ
初期設定 簡単 中程度 中〜高
プライバシー Zed経由 プロバイダー依存 完全ローカル
オフライン 不可 不可 可能

Zed Proの内訳: 月額$10で無制限Edit Prediction + $5分のトークンクレジット。超過分はAPI価格+10%のマークアップ。

正直、Zed Proは微妙な立ち位置です。
Edit Predictionだけなら月2,000回無料で使えるし、Agent機能使うならBYOKの方がコスパ良いことも多い。
「設定めんどくさい、とりあえず動けばいい」って人向けかな。

BYOKで最もコスパが良いプロバイダー

自分でAPIキーを持ち込む(BYOK)場合の料金比較:

モデル Input/1M tokens Output/1M tokens 特徴
DeepSeek Chat $0.14 $0.28 最安クラス
Gemini 1.5 Flash $0.075 $0.30 高速・低コスト
GPT-4o mini $0.15 $0.60 バランス型
Claude Sonnet 4 $3 $15 コーディング最適化

DeepSeekは驚異的な低価格で、Sonnetの1/20以下のコスト。
品質とのトレードオフを理解した上で、タスクに応じて使い分けるのが賢明です。

Anthropic Claude設定例

Claude使いたい人向けの設定例:

{
  "language_models": {
    "anthropic": {
      "available_models": [
        {
          "name": "claude-sonnet-4-latest",
          "display_name": "Claude Sonnet 4",
          "max_tokens": 200000,
          "max_output_tokens": 8192,
          "cache_configuration": {
            "max_cache_anchors": 10,
            "min_total_token": 10000
          }
        }
      ]
    }
  }
}

APIキーはagent: open settingsから設定するか、環境変数ANTHROPIC_API_KEYで指定。

Ollamaでゼロコスト運用

金欠勢に朗報。ローカルLLMならタダです(電気代は知らん)。

セットアップ:

# macOS
brew install ollama && brew services start ollama

# モデルダウンロード
ollama pull qwen2.5-coder:7b
ollama pull devstral

Zed設定:

{
  "language_models": {
    "ollama": {
      "api_url": "http://localhost:11434",
      "auto_discover": true
    }
  },
  "agent": {
    "default_model": {
      "provider": "ollama",
      "model": "devstral:latest"
    }
  }
}

推奨モデルと必要スペック:

モデル パラメータ 必要RAM 用途
qwen2.5-coder 7B 8GB コーディング全般
devstral - 32GB+ エージェントタスク
llama3.1 8B 16GB 汎用
deepseek-coder 6.7B 8GB コード特化

Apple Silicon M1 Pro以上(16GB+統合メモリ)なら7Bモデルが快適に動作します。
Intel Macの人は…ドンマイ…

トークン使用量の管理

Zed Proに入った場合、下記で使用量を確認できます。

Maximum Token Spendを$0に設定すれば、Pro基本料金$10のみに厳格制限可能。
予期せぬ高額請求を防げます。

出典

Inline AssistantとAgent Panelの実践活用

基本ショートカット一覧

操作 macOS Windows/Linux
Inline Assistant起動 Ctrl + Enter Ctrl + Enter
Agent Panel開く Cmd + ? Ctrl + ?
選択範囲をスレッドに追加 Cmd + > Ctrl + >
モデル切替 Cmd + Alt + / Ctrl + Alt + /
変更のレビュー Ctrl + Shift + R Ctrl + Shift + R

スラッシュコマンドでコンテキスト制御

Zed独自の強力な機能として、細かい粒度でコンテキストを指定可能です。

コマンド 機能 使用例
/file <path> ファイル・ディレクトリ参照 /file src/main.rs
/tab all 開いている全タブ /tab all
/symbols 現在タブのシンボル一覧 /symbols
/terminal 100 ターミナル出力(直近100行) /terminal 100
/diagnostics LSPのエラー・警告 /diagnostics --include-warnings
/fetch <url> Webページ取得 /fetch https://docs.rs/tokio

/terminalでターミナルの出力を渡せるのは便利ですね。
エラーメッセージをコピペする手間が省けます。

inline_alternativesで複数モデルを同時比較

これはZed独自の面白い機能。
1回のプロンプトで複数モデルの出力を並列取得し、最良の結果を選べます。

{
  "agent": {
    "default_model": {
      "provider": "anthropic",
      "model": "claude-sonnet-4"
    },
    "inline_alternatives": [
      { "provider": "openai", "model": "gpt-4o" },
      { "provider": "google", "model": "gemini-2.0-flash" }
    ]
  }
}

コードを選択してCtrl + EnterでInline Assistantを起動すると、3モデルが並列実行されてUIで出力を切り替えられます。
「どのモデルが良いかわからん」って時に便利。
まあその分API料金は3倍かかるけどね…

プロンプトをキーバインドにプリセット

よく使うプロンプトをショートカットに割り当てて効率化できます:

// keymap.json
[
  {
    "context": "Editor && mode == full",
    "bindings": {
      "ctrl-shift-r": ["assistant::InlineAssist", { "prompt": "Refactor this code to improve readability" }],
      "ctrl-shift-t": ["assistant::InlineAssist", { "prompt": "Write unit tests for this code" }],
      "ctrl-shift-d": ["assistant::InlineAssist", { "prompt": "Add documentation comments" }]
    }
  }
]

Ctrl+Shift+Rでリファクタ、Ctrl+Shift+Tでテスト生成、みたいな感じ。
地味にうれC。

出典

Claude Code統合(ACP)の現状

ここからはちょっと上級者向けの話。

ACP is 何

ACP(Agent Client Protocol) は、Zedが開発したAIエージェントとエディタ間の通信標準です。
LSPのAI版と考えるとわかりやすい。

Apache 2.0ライセンスでオープンソース化されていて、JetBrainsやNeovimも採用を発表してます。
これは将来的にけっこう大きな話になりそう。

セットアップ方法

  1. cmd-?でAgent Panelを開く
  2. 右上「+」から「New Claude Code Thread」を選択
  3. /loginコマンドでAnthropic APIキーまたはClaude Pro/Maxで認証

重要:Claude Code用のAPIキーはZed Agent設定とは別管理。課金はAnthropicと直接行われます。

Zedネイティブ機能との使い分け

機能 Zedネイティブ Claude Code via ACP
過去メッセージ編集
スレッド履歴再開
チェックポイント
CLAUDE.md対応 N/A
サブエージェント 限定的

既存のClaude Pro/Max契約を活かしたい場合や、CLAUDE.mdベースのプロジェクト設定を使いたい場合はACP経由
履歴管理やチェックポイント機能が必要ならZedネイティブを選ぶ。

正直、どっちを使うべきかは人による。
とりあえず両方試してみて、合う方を使えばいいんじゃないかな。

出典

競合比較:Zed AIの立ち位置

料金比較サマリー

プラン Zed AI Cursor GitHub Copilot Windsurf
無料 2,000 Edit Predictions 2,000補完+50リクエスト 2,000補完+50リクエスト 25クレジット
Pro $10/月 $20/月 $10/月 $15/月
上位 Enterprise $200/月(Ultra) $39/月(Pro+) $30/月(Teams)

Zed ProとCopilot Proが同価格帯ですね。
Cursorは高いけど、その分Tab補完の精度は評判良い。

各ツールの特徴と使い分け

重視するポイント 推奨ツール
VS Code拡張が必須 Cursor / VS Code + Copilot
Tab補完の精度 Cursor
エディタのパフォーマンス Zed
リアルタイムコラボ Zed
コスト最適化の自由度 Zed(BYOK/Ollama活用)
エンタープライズ・コンプライアンス GitHub Copilot Enterprise

Zed AIの強み

  • エディタ自体のパフォーマンス:100,000行のファイルを0.8秒でロード
  • BYOK/Ollamaによるコスト最適化:プロバイダーを自由に選択
  • inline_alternatives:複数モデルの並列比較
  • ACP:オープンなエージェント統合プロトコル

Zed AIの現時点での課題

正直に言うと、課題もあります。

  • Tab補完の精度:7Bモデルベースのため、より大規模モデルを使うツールには及ばない
  • 拡張機能エコシステム:VS Code拡張は使えない
  • Edit Predictionの言語カバレッジ:メジャー言語以外では精度が落ちる

「AI補完の精度が命」って人にはCursorの方が合うかもしれません。
Zedの強みはあくまでエディタとしての高速性 + AI統合の柔軟性です。

おすすめ初期設定

てなわけで、おすすめの初期設定を紹介して終わりにします。

{
  "features": {
    "edit_prediction_provider": "zeta"
  },
  "edit_predictions": {
    "mode": "subtle"
  },
  "language_models": {
    "anthropic": {},
    "ollama": {
      "api_url": "http://localhost:11434",
      "auto_discover": true
    }
  },
  "agent": {
    "default_model": {
      "provider": "anthropic",
      "model": "claude-sonnet-4-latest"
    }
  }
}

この設定なら:

  • Edit PredictionはZeta(無料枠)で試す
  • Agent PanelではClaude Sonnet 4を使う
  • オフライン時はOllamaを使う

という柔軟な構成が実現できます。

既存のCopilot使いたい場合はedit_prediction_providercopilotに変更するだけでOK。

まとめ

  • Edit Prediction(Zeta)は月2,000回無料。ベータ期間のうちに試すべし
  • 既存のCopilotサブスクはZedでも使える。追加コストなし
  • コスト重視ならOllama。ローカルLLMでタダ
  • Cursorと比較すると補完精度は劣るが、エディタ性能とコスト最適化の自由度はZedが上
  • Zed AIは「置き換え」ではなく「組み合わせ」。用途に応じてプロバイダーを使い分けるのが現実的

Zed AIはいいぞおじさん「Zed AIはいいぞ」

次回、「ZedのVimモード完全に理解した」 デュエル、スタンバイ!
…と言いたいところやけどもね、第3回以降は一旦未定よ。拗ねてるよおじさんは。
だって初回記事がぜんっっっっぜん伸びてへんねんもん。
みんなZedに興味ないん?使ってよ…

参考リンク

公式リソース

主要ドキュメント

関連ツール

GitHubで編集を提案
スペースマーケット Engineer Blog

Discussion