OpenClawを触ってみたら想像以上にヤバかった
この記事について
OpenClawというOSSの自律型AIエージェントをVPSに導入してみたので、セットアップの流れと使ってみた感想を共有します。
OpenClawとは
OpenClawは、MIT ライセンスのセルフホスト型AIエージェントです。GitHub で20万スターを超えていて、WhatsApp / Telegram / Discord / Slack などのチャットプラットフォームを統合する Gateway として機能します。
ざっくり言うと 「自分のサーバーに住んで24時間働いてくれるAI」 です。
ChatGPTと何が違うの?
| ChatGPT | OpenClaw | |
|---|---|---|
| 動作場所 | OpenAIのサーバー | 自分のVPS |
| 起動タイミング | ブラウザ開いた時だけ | 24時間常駐 |
| 自発的な行動 | ❌ できない | ✅ cron で定期実行 |
| コマンド実行 | ❌ できない | ✅ シェル操作可能 |
| チャット連携 | ChatGPTアプリのみ | Discord, Slack, WhatsApp等 |
一番の違いは 「自分から動けるかどうか」 です。ChatGPT はこちらから話しかけないと何もしませんが、OpenClaw は cron で定期タスクを仕込めば、毎朝ニュースを要約して送ってきたり、サーバーの異常を検知してアラートを飛ばしてくれたりします。
セットアップしてみた
環境
- VPS: XServer VPS(メモリ2GB)
- OS: Ubuntu 24.04
- Node.js: v22
- AIモデル: OpenAI GPT-5.3-Codex(ChatGPT Plus の OAuth 認証)
手順
# インストール
npm install -g openclaw@latest
# 初期設定ウィザード
openclaw onboard --install-daemon
# ゲートウェイ起動
openclaw gateway --port 18789
ウィザードに沿って進めるだけで、AIモデルの認証からチャンネル連携まで一通り完了します。自分は Discord Bot として運用しているので、Discord Developer Portal でBotを作成してトークンを設定しました。
systemd でデーモン化
VPS 再起動時にも自動起動するように systemd サービスとして登録しました。
# /etc/systemd/system/openclaw.service
[Unit]
Description=OpenClaw Gateway
After=network.target
[Service]
Type=simple
User=openclaw
Environment=NVM_DIR=/home/openclaw/.nvm
ExecStart=/bin/bash -c 'source /home/openclaw/.nvm/nvm.sh && openclaw gateway --port 18789'
Restart=always
RestartSec=5
[Install]
WantedBy=multi-user.target
systemctl enable openclaw
systemctl start openclaw
これで電源入れるだけで Gateway が立ち上がります。
使ってみた感想
Discord に AI が住んでいる体験
普段使っている Discord サーバーのチャンネルでそのまま AI と会話できるのは想像以上に快適でした。ブラウザを開いてChatGPTに移動して...という手間がゼロになります。
exec がすごい
個人的に一番衝撃だったのが exec ツール。Discord で「ディスク容量確認して」と送ると、本当に VPS 上で df -h を実行して結果を返してくれます。SSH しなくてもサーバー管理ができるのは革命的。
パーソナリティのカスタマイズ
エージェントの名前や口調も自由に変えられます。自分はちょっと毒舌なキャラに設定してみましたが、普通に楽しい。
個人開発者にとっての価値
自分は個人でWebアプリを開発しているのですが、OpenClaw を入れてから地味に効率が上がりました。
- サーバー確認がチャットで済む
- 定期的なヘルスチェックを自動化できる
- リサーチを雑に投げられる
- 技術記事の下書きを作ってもらえる
特に 「手が空いている時にやろうと思って忘れるタスク」 を cron で自動化できるのが大きいです。
注意点
- VPS のスペックは最低2GB メモリ推奨
- セキュリティ設定はちゃんとやるべき(allowlist 等)
- AI モデルの API 料金は別途かかる(ChatGPT Plus の OAuth なら追加費用なし)
おわりに
正直「またAIツールか」くらいの気持ちで触り始めましたが、使ってみると ChatGPT とは全く別物でした。「AIと会話するツール」ではなく「AIが自分のために働いてくれるインフラ」 という表現がしっくりきます。
VPSを持っていて個人開発をしている人には特におすすめです。
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