使うほどふりかえりの深掘りが上達していく Claude Code Skill を作った話
この記事は Claude on SonicGarden の記事です。ソニックガーデンのプログラマが、Claude Codeの活用について書いています。#claude_on_sonicgarden
はじめに
ソニックガーデンでは、個人ごとに毎週ふりかえりを行っています。そのふりかえりを Claude Code Skill を使ってより良くした話になります。
ふりかえりについて
基本的なふりかえりの流れとしては、毎日書く日報の所感でふりかえりを行い、それを週次のふりかえり(KPT)に落とし込むような方法をとっています。
ちなみに KPT は
- Keep(よかったこと)
- Problem(悪かったこと)
- Try(次に試すこと)
の3つで整理するふりかえり手法です。詳しくは下記のリンクが参考になるので、興味があればぜひ読んでみてください。
課題感
ふりかえりをしているなかで、以下の課題感がありました。
- 過去に似たような Keep・Problem・Try をしたことがあるのかすぐにわからない。「過去に書いたことがあるような...。思い出せない。」という状態
- 深掘りが自分の視点しか出てこない。新しい視点がほしい。
もしこの課題を解消することができるなら
- 過去の似たような Keep から、上手くいきやすい行動を分析できる。
- 同じ Problem で悩んでいるのであれば、別の問題があるのかもしれない。と検討できる
- 同じ Try と同じ解決策を行なっているのであれば、別の策を考えられる
というような効果が期待できます。
この課題を解消するために、日報とふりかえり用の Claude Code Skill の開発に取りかかりました。
日報とふりかえり用の Skill を開発
開発した Skill はこの2つです。
-
/daily日々の業務ログ(やること / メモ / やったこと / 所感)を管理する -
/furikaeri-kpt1週間分の日報を集約してふりかえりを整理する
以下のように使うことができます。
業務開始 /daily start → 「やること」を整理
業務途中 /daily memo <text> → メモ追記。「やること」の更新も提案される
業務終了 /daily end → 「やったこと」「所感」を対話で深掘りして記録
↓ 一週間分蓄積
/furikaeri-kpt → 前回Tryの追跡 + Keep/Problem/Try の整理
日報用のファイルは ~/.claude/daily/YYYY-MM-DD.md に置き、ふりかえり用のファイルは ~/.claude/furikaeri/YYYY-MM-DD.md に置いて管理しています。
また、今後の機能拡張を考えて /daily で引数を渡せるようにしています。
/daily 日報を作る
daily には start / memo / end の3コマンドがあります。
-
start今日やることをチェックリストで渡すことで、今日分のファイルを作成し、チェックリストを書きます。 -
memoその場でふりかえりたいことをメモします。/daily memo ペアプロで〜の指摘ありのように渡すと、現在時刻つきで追記されます。その時に感じたことをサッとメモできるのがポイントです。 -
end今日やったことを渡した後、対話形式で所感を整理していきます。所感はmemoで追記した内容から深掘りを行うので、所感を書く時に今日一日何をやったのか考える時間を取らなくて済みます。
/daily で深掘りをした所感が、ふりかえりの材料になります。
/furikaeri-kpt ふりかえる
furikaeri-kpt の使い方を3つのポイントに分けて説明します。
前回 Try の実施状況を確認する
furikaeri-kpt を実行すると、前回のふりかえり以降の日報から、取り組んだ「Try」にあたるトピックを洗い出します。1つずつ取り出して「実施した / 部分的に実施 / 未実施 / 別の対応をとった」を選択し、気づきがあれば追記します。
このようにすることで、前回の Try の結果を漏らさずに把握できます。
Keep と Problem を深掘りして Try を出す
次に日報を元に Keep・Problem・Try を決めていきます。
Keep では Try を通して気づいたことを日報から抽出して深掘りします。Problem でも同じように内容を深掘りしていきます。その深掘りした中で出た改善策が Try になります。
深掘りする際に、memo に残しておいたレビューコメントのやり取りや、ペアプロで話した内容などの材料を使うことで、自分では気がつけていなかった視点を得ることができます。
ふりかえりをするたびに深掘りが上達していく
furikaeri-kpt を使って KPT を出した後に、メンターとさらに深掘りをしていきます。その中で得たフィードバックを貯めておくことで、furikaeri-kpt Skill がそのフィードバックを参考に深掘りを改善してくれます。
そうすることで、自分自身で良いふりかえりができるサイクルが生まれます。
得られた効果
- 今までふりかえりをするのに過去の日報を辿るなど、材料を集める時間が必要だったが、その時間がほぼ無くなり時間をかけたいところに時間をかけられるようになった。
- 自分自身でもっと良くしていける幅が広がった。
- 過去の Keep・Problem・Try を見返すことで、自分の傾向(同じ詰まり方をしているなど)が見えるようになり、対策を具体化しやすくなった。
- Claude Code の深掘りがより良くなった。
- メンターがフィードバックしてくれたような深掘りをしてくれる。
おわりに
今回の取り組みで、長い間どうにかしたいけど、なかなか着手できない...。と感じていたことを少しずつ解消することができているのが一番嬉しく思っています。
自分が課題に思っていることを自身でツールを作り、少しずつ改善していけるので開発者として楽しんで取り組むことができているので、他の着手できていない課題に対してもアプローチをかけていこうと思います。
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