PdMは「伝える」仕事。AIと一緒にどうやってやってきたか
はじめに
株式会社Another worksで取締役CTOをしている塩原です。
普段はプロダクトマネージャーとして、「複業クラウド」という自社サービスのマネジメントをすることが多いです。
PdMというと「仕様を決める人」「ロードマップを引く人」というイメージを持たれがちですが、実際にやっていると、かなりの時間を 「伝えること」 に使っているなと感じます。
立場も専門も違う人たちに、「なぜこれをやるのか」「何を作ろうとしているのか」を伝え続ける仕事です。
最近はClaudeCodeをはじめとしたAIツールの登場で、この「伝える仕事」のやり方が大きく変わってきました。
今回はPdM目線で、AIとどう協業してきたかについて書いてみたいと思います。
PdMは「いろんな人に伝える」仕事
PdMの仕事を一言で表すなら、いろんな人に同じ方向を向いてもらうことだと思っています。
- 経営陣
- エンジニア
- デザイナー
- ビジネスメンバー
それぞれ見ている景色も、気にしているポイントも違う。
だからPdMとしては、要件テキストを書いたり、スライドを作ったりしながら、「こういうものを作りたい」というイメージを形にしてきました。
ClaudeCodeで変わった「伝え方」
ClaudeCodeのようなツールが出てきて、ここが大きく変わったと感じています。
これまでは、要件を文章やスライドで書きそれを元にデザインや実装が進むという流れが一般的でした。
今は、「こういうものを作りたい」というイメージをプロトタイプとしてその場で作れる。
しかも、完成度はそこまで高くなくていい。
デザインフェーズが本格的に始まったら、そのプロトタイプは不要になります。
使い捨て前提で作れるのが、かなり便利です。
実際に動くものを見ることで、プロダクトから遠い経営陣やビジネスメンバーにも意図が伝わりやすくなりました。
「誰に伝えるか」で情報量は変わる
要件を伝えるときに意識しているのが、相手によって情報量を変えることです。
例えば、コンテキスト理解が深い正社員のエンジニア・デザイナーの場合であれば、前提情報をあまり書かなくても成立するため「これやりたい」で話が進むケースもあります。
一方で、業務委託メンバーや新人エンジニア・デザイナーの場合には既存機能の説明、なぜこの仕様になっているのか、過去の経緯や制約といった前提情報を丁寧に書かないとズレてしまいます。
AIは「前提を書く」のが得意
この前提情報を書く作業、正直かなりコストが高いです。
PdM自身にとっては当たり前すぎて、どこまで説明すべきか判断が難しいことも多い。
ここでAIを使ってClaudeCodeで関連しそうな技術を解説してもらったり、過去の要件定義などをAIに渡して要約してもらうことでコミュニケーションコストを下げ、PdM自身の説明負荷も減らすことができます。
専門外領域のキャッチアップもPdMの仕事
PdMの仕事では、専門外領域のキャッチアップも避けて通れません。
特に重要なのが法務との連携です。
新しく作る機能が、法令違反になっていないか、グレーゾーンに踏み込んでいないかここは必ず確認が必要になります。
もちろん、PdMが法律について意思決定を下すことはありません。
ただ、前提知識がゼロの状態で法務や弁護士と会話するのは危険です。
最低限、どんなビジネスなのか、プロダクトで何をしようとしているのか、どこが論点になりそうかを理解した上で会話することが大事だと思っています。
法務とのコミュニケーションでもAIは使える
ここでもAIはかなり使えます。
- 新機能の概要を噛み砕いて説明文にする
- 法務向けに論点を整理する
- 法務からの指摘をプロダクト視点で要約する
法務や弁護士の方は、普段プロダクトの文脈を深くインプットしているわけではありません。
だからこそ、ビジネスやプロダクトをわかりやすく説明することが重要になります。
この翻訳作業をAIに任せられるのは、PdMにとってかなり大きいです。
まとめ
プロダクトマネージャーとして、伝えるという仕事はかなりコストが下がってきていると感じています。
今後はAIと協業する前提で「理想」を描き、それを「実現」するためにAIと人が役割分担していく必要があると感じています。
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