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TTL, メタデータ, SWR(Stale-While-Revalidate)?

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とても良い質問です!
この文に出てくる TTL・カスタムメタデータ・SWR(Stale-While-Revalidate) は、キャッシュの高度な制御や効率的なデータ更新のためのキーワードです。

ひとつずつ、噛み砕いて説明します👇


✅ 1. TTL(Time To Live)

「このデータは何秒間だけ有効とするか」という有効期限のこと。


例:

kv.put("user:123", "{name: 'Taro'}", { expirationTtl: 60 });  // 60秒後に自動削除
  • TTLを設定すると、そのデータは**指定時間が経過したら自動的に削除(パージ)**されます
  • これにより、古いキャッシュを自動的にクリーンアップできます

✅ 2. カスタムメタデータ(Custom Metadata)

KVに保存する「値」とは別に、追加の情報(メタデータ)を付けられる機能。


例:

kv.put("article:123", "記事の内容", {
  metadata: { version: 1, author: "admin", category: "news" }
});
  • メタデータは検索・条件分岐・管理目的に使える
  • Cloudflare Workersでは getWithMetadata() で同時に取得可能

✅ 3. SWR(Stale-While-Revalidate)

「キャッシュが古くても一旦それを返し、裏で最新データを取りに行く」キャッシュ戦略。


流れイメージ:

  1. ユーザーがアクセスする
  2. 古いデータ(Stale)をすぐに返す(ユーザー体験を落とさない)
  3. その裏で非同期で新しいデータを取得&キャッシュを更新する

こうなると便利:

  • ページ表示がとにかく速い
  • でも裏で自動的に最新情報を取ってくれるので安心
  • → ユーザーには**「速くて、新しい」状態**を保てる

✅ まとめ

用語 意味 役割
TTL キャッシュの寿命時間 古くなったら自動削除
カスタムメタデータ データに付与できる追加情報 検索やフィルター、バージョン管理など
SWR 古いデータを使いつつ裏で更新 高速かつ常に最新を保てるUX改善手法

Cloudflare Stackを使えば、こうした**柔軟なキャッシュ設計(速度・正確さ・可用性)**をプログラムで自在に組めるのが強みです。


興味があれば、「SWRパターンをKVで実装するコード例」や「TTL+メタデータ管理設計」もご紹介できますよ。どうしますか?

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