【イベントレポート】「AI BUILDERS DAY 2025」で見た、日本のビルダーたちの熱量
「2025年は、間違いなくAIエージェント元年になる」
2025年12月20日、池袋サンシャインシティ。
JAWS-UG Presents「AI BUILDERS DAY 2025」の会場には、そんな確信めいた熱気が渦巻いていました。
AWS上で生成AIアプリケーションを作るエンジニア、通称「ビルダー」たちが一堂に会した国内最大規模の技術イベント。
約800名の参加者が集まり、熱い議論が交わされたこの日の様子を、私が体験した「ドラマ」とともにレポートします。
なぜ今、「AIエージェント」なのか?
生成AIは「チャットボット」の時代を終え、自律的に考え行動する「エージェント」へと進化しています。
単に質問に答えるだけでなく、外部ツールを使いこなし、複雑なタスクを完遂する。
そんな未来が、すぐそこまで来ています。
キーノート:英語の熱量に圧倒された時間
私が会場入りしたのは、AWS APJのShakeel Ahmad氏によるキーノート
「Building Intelligent Systems That Think and Act」 からです。
正直に白状すると、久しぶりの英語セッションでヒアリングに集中しすぎてしまい、詳細な内容はあまり頭に入ってきませんでした(笑)。
ただ、それでも伝わってきたのは圧倒的な熱量です。
re:Invent 2025での発表内容を交えながら語られる未来像に、会場のエンジニアたちが食い入るように聞き入っている。
その空気感だけで、技術の潮目が変わろうとしていることを肌で感じました。
【ランチタイムLT】すべての始まり(星 七花さん)
お昼休みのライトニングトーク(LT)では、個人的に忘れられない出会いがありました。
株式会社Works Human Intelligence(WHI)のエンジニアであり、
2025 Japan AWS Jr. Championsにも選出されている 星 七花(ほし なな)さん の発表です。
テーマは、生成AI関連技術やBedrock AgentCoreの実践的な内容。
若手ながら実装寄りの深い知見を感じさせる発表でした。
講演後、親近感が湧いて思わず話しかけに行くと、思いがけない偶然が重なります。
「昔、井上大貴さんと一緒に仕事をしていたんですよ」
「えっ、井上さん、今日来てますよ!」
まさかの再会。この偶然が、午後の私の行動を決定づけることになります。
午後の部:Track Bで見た「実装と現場のリアル」
「井上さんが登壇するなら」と、午後は迷わずTrack Bへ。
結果的にこのトラックは、
- システム設計
- 現場の泥臭い運用
- エンタープライズでの実装戦略
まで、AIエージェント開発の勘所が詰まった 神トラック でした。
1. 「大阪行政AI」の未来を重ねて(福地 開さん)
トップバッターは、個人開発者であり
AWS Community Builder(AI Engineering)の 福地 開さん。
単に「動くものを作る」ではなく、
- どう設計するか
- どう運用するか
という視点での実践的な解説が印象的でした。
私自身、今後「大阪行政AIエージェント」関連のプロジェクト責任者を務める予定があり、
「今後どう進めるべきか」という指針をもらった感覚です。
2. 会場爆笑の「AI導入オチ」(北海道文化放送・杉本 歩基さん)
続いて登壇したのは、北海道文化放送(UHB)の 杉本 歩基さん。
地方テレビ局の現場で、
- FAXなどのアナログデータ
- 取材素材からの記事原稿生成
を、たった1人で内製した という驚きの事例。
しかし、最大のハイライトは導入後の「オチ」。
記事生成が爆速になった結果、
チェックするデスクの仕事が1000%増えた
会場は大爆笑。
「AIを入れたら全部楽になる」わけではない。
業務フロー全体をRe-Designしないと、負荷は別の場所に移動する。
極めてリアルで、示唆に富んだエピソードでした。
3. Quick Suiteの効率性に可能性を感じた(AWS・清水 崇之さん)
アマゾン ウェブ サービス ジャパンの
清水 崇之さん(本部長/シニアマネージャー) のセッション。
Quick Suiteを中心としたAWSのAI実装解説が行われました。
特に、
- スピードが求められるプロジェクト
- PoCから本番までの短縮
という観点で、かなり強力な武器になると感じました。
4. 実務ノウハウの集大成(WHI・井上 大貴さん)
トラックの最後を飾ったのは、再会した 井上 大貴さん(WHI)。
テーマは
「通勤手当申請チェックエージェント」。
技術解説に留まらず、
- 実務でどう使うか
- UI設計
- プロンプト改善
- 認証・評価の考え方
など、「現場の解像度」が極めて高い内容でした。
イベント実行委員長も「神」と評していたのが印象的です。
まとめ:技術と人が交差する場所
AIエージェント開発は、まだ黎明期です。
正解はありません。
だからこそ、
- 集まり
- 知見を共有し
- 偶然の再会に笑い合う
この「人と人の繋がり」こそが、オフラインイベントの最大の価値だと感じました。
「AI BUILDERS DAY 2025」は、日本のエンジニアたちが
AIエージェントという新しい武器を手に、社会実装へ踏み出すための大きな一歩だったと思います。
私も刺激を受けました。
……さて、でも仕事したくないなw
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