【英語学習体験談】リスニング&スピーキングを重視した学習でTOEIC400点台から900点台へ
はじめに
大学生の頃、TOEICが400点台だった私が、就職後にエンジニア仲間が英語のドキュメントをすらすら読んでいる姿を見て焦りを感じたのが、英語学習に真剣に取り組んだきっかけでした。その後、約2年間、時間とお金を集中的に投じた結果、TOEICで900点台を獲得。今回はその経験を振り返り、「リスニング」と「スピーキング」を優先的に学習する考え方と、実際に行った学習法をまとめたいと思います。
あくまでも一個人の体験談ですが、皆さんの参考になれば嬉しいです。
リスニング&スピーキングを優先すべき理由
英語を学び始めた頃から、「耳で聞いたほうが理解が早い」「言葉を声に出すと覚えやすい」と感じていた私は、最初からリスニングとスピーキングを優先しようと決めていました。実は、昔から国語の長文読解など“文字を追う勉強”がちょっと苦手で、音声学習のほうがスッと頭に入るタイプだなと自覚していたんです。
だからこそ、英語の勉強も「聞いて、話して」を中心にやれば、きっと早く身につくはずだと思っていましたし、実際にやってみるとかなり効果を実感できました。
私なりに「リスニング&スピーキングを大事にすると、英語ってもっと楽しくなるし、伸びるじゃん!」と思えた理由は、ざっくり以下の4つです。
1. 母語習得プロセスの順序と同じ。
幼児が言葉を覚えるときって、まずはひたすら周りの音を“聞く”ところから始まりますよね。それで少しずつ言葉を覚え、話せるようになり、後から文字を読み書きできるようになる。この自然な流れを思い出すと、大人の第二言語学習にも応用できるはず、という考え方です。
参考
- スティーブン・クラッシェンの「インプット仮説」では、理解できる音声や文章(インプット)にたくさん触れると、言語力がどんどん伸びるとのこと。
- メリル・スウェインの「アウトプット仮説」では、話す・書く(アウトプット)ことで、自分の理解をより確かなものにできるといいます。
2. リスニングが他の技能向上の土台になる
リスニング力がついてくると、不思議と読める文章の量やスピードも上がったり、書くときに「自然な英文」をイメージしやすくなったりするんですよね。
発音やリズム、イントネーションと文字がリンクすると、読むときに音が頭に浮かぶようになってスムーズに理解できる感じがします実際、リスニング力が高い人はリーディングも伸びやすいみたいです
** 参考 **
3. スピーキングによるアウトプットは“使える英語”を加速
聞き取った表現や単語は、口に出して初めて「使える知識」になります。頭の中で理解しているつもりでも、声に出してみると「あれ、何て言うんだっけ?」となることがよくあります。自分の発話を通して、文法ミスや発音のズレなどをその場で気づくチャンスが増えるのです。また、一度口にしたフレーズは意外と忘れづらいので、語彙の定着に効果的。
4. リスニング&スピーキング重視の学習法は効率的で持続しやすい
音読やシャドーイングみたいに、声を出して勉強すると単純に楽しいんです。身体を使っている実感があるからでしょうか、長時間やっても飽きにくいと感じました。音読やシャドーイングを繰り返すと、発音やイントネーション、語彙の覚えやすさがぐっと上がるらしいです。
実際に行った学習ステップ
ここからは、私自身がどのような学習を行ったかを具体的に紹介します。
ステップ1. 「100%英語の世界」に入っても推察できる最低限の知識を習得
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やったこと
- 中学英語レベルの文法(5文型、時制、仮定法など)とボキャブラリーをサラッと復習。
- 「なんとなく分かる」程度でOKという気持ちで気軽に進めました。
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ポイント
- 完璧主義になりすぎないこと。
- 分からないところは後から埋められるので、まずは最低限を押さえて一歩踏み出すほうが大事だと思います。
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参考
ステップ2. 英語コンテンツを使ってシャドーイング
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やったこと
- すでに日本語で観たことのあるアニメやドラマの英語吹き替え版を視聴。
- 聞こえた英語をそのまま口に出して真似(シャドーイング)。
- 初めのうちは英語字幕を付けて、耳が追いつかなければ字幕をチラ見する感じ。
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ポイント
- もともと内容を知っている作品だとストーリーを追う負荷が減って“耳”に集中しやすい。
- とにかく声に出してみると、リズムやイントネーションがどんどん頭に残る。
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参考
- Youtubeで
english dubbed anime
と検索すると雰囲気掴めます(違法アップロードは推奨していませんが)
- Youtubeで
ステップ3. できる限り“英語漬け”の環境を作る
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やったこと
- 大学院に留学生が多いコースを選び、授業も課題も会話も全部英語。
- スイスに4カ月留学して、日本語に触れる時間を極力カット。
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ポイント
- これが1番時間とお金がかかるので、このステップ に向けて準備をしていた気持ち。
- 強制的に英語しか使えない環境に放り込むと、考える余地なく英語を使う習慣が身に付きます。
- 苦労は多いけれど、その分だけ劇的に伸びやすいと実感しました。
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参考
似たような環境を作るために 以下のようなサービスを利用するのも手かもしれません。
結果
これらのことを繰り返した結果、 TOEICが915点 に到達しました!
しかし、これは 2015年の出来事であり、正直言うと今から 約10年前に達成したものです。
英語を使う機会がないと、想像以上にすぐに英語を使う思考回路が劣化してしまいます。
難しいのが英語がしゃべれなくなってしまったと自覚し、自信をなくしていると
どんどん英語をしゃべる機械が失われている。さらにしゃべれなくなると言う悪循環に
すぐに陥ってしまうことです。
そこ自分も実践している。お勧めしたいのがChatGPTを使った聴覚的な英語の練習です。
ChatGPTを使った英語アウトプットの継続
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ChatGPTのボイスモード活用
- 最近は、ChatGPT(ボイスモード)で英語会話の練習を継続中。
- 留学しなくても“仮想”英語環境で会話を楽しめるので、かなり便利。
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効果
- 一度落ちた英語力のリカバリーに役立っただけでなく、新しい表現もどんどん試せる。
- 手軽で続けやすいので、モチベーションの維持にもつながる。
- わからないことがあったら、その場で質問をしても心理的負担がない
最近だと直訳したら、意味が通じなくなるような英語のフレーズ(Metaphoric Phrases) の例を 聞いては、その意味や活用例について聞いていました。
まとめ
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リスニング&スピーキング重視のワケ
- 幼児の言語習得プロセスを思い出してみても、「聞く」と「話す」はやっぱり大切。
- 聞いて、口に出すほどに英語が“身体”に染みついてくる。
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学習ステップのポイント
- 最低限の文法と単語をサラッと押さえたら、さっさと「英語漬け」に飛び込む。
- シャドーイングや音読で“耳と口”を常に動かして、“英語を口から出す感覚”を養う。
- 可能なら英語しか使わない環境を作って、一気にブーストをかける。
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英語学習は続けたもん勝ち
- 一度集中的にやっても、使わなければ錆びるので要注意。
- ChatGPTなどを活用して、習った英語を“喋り続ける”工夫があると安心です。
以上が、私がTOEIC 400点台から900点台まで英語力を伸ばすことができた学習プロセスと、その裏にあった「リスニング&スピーキング優先」の考え方でした。
少しでも参考になる部分があれば嬉しいです!
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