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閏秒にさよならを告げる新年 2026

に公開

明けましておめでとうございます!
2026年を迎えました。本年もよろしくお願いいたします。

新年といえば「時間」の経過を意識するタイミングですが、今回は時間そのものに関わる大きなトピック、「閏秒(うるうびょう)」について書きたいと思います。

エンジニアの皆さんなら一度は耳にしたことがある、あるいは深夜対応で苦しめられた経験があるかもしれない「閏秒」。実は、この閏秒が将来的に廃止される方向で進んでいることをご存知でしょうか?

閏秒とは何か

閏秒は、地球の自転速度の変動に合わせて、協定世界時(UTC)を調整するために挿入(または削除)される「1秒」のことです。
地球の自転は潮汐摩擦などの影響で徐々に遅くなっていますが、原子時計に基づく正確な時間(国際原子時:TAI)はずっと一定のペースで刻まれます。
この2つのズレが0.9秒を超えないように調整するのが閏秒の役割です。

通常、1分は60秒ですが、閏秒が挿入されるときは「61秒」になります。表記としては 23:59:60 という時間が存在することになります。

なぜ廃止されるのか

「たかが1秒」ですが、この1秒が現代のITインフラには多大な影響を与えます。

システムへの影響

多くのコンピュータシステムやプログラムは「1分=60秒」という前提で作られています。突然 60 秒目が現れると、以下のような問題が発生します。

  • カーネルパニックや高負荷: 過去にはLinuxカーネルのバグにより、閏秒挿入時にサーバーがクラッシュしたり、CPU使用率が跳ね上がる事象が発生しました。
  • DBや分散システムの不整合: 正確な時刻同期に依存する分散データベースなどでは、ノード間で時刻の認識がズレることでデータ不整合が起きるリスクがあります。

Googleの「Leap Smear」

これらの問題を回避するため、Googleなどのテック企業は「Leap Smear(閏秒の引き伸ばし)」という手法を採用しました。これは、一瞬で1秒を追加するのではなく、24時間かけて少しずつ時間を遅らせる(1秒のクロックを微妙に長くする)ことで、システム上は 23:59:60 を発生させずに調整する方法です。
今ではAmazonやMeta、そしてパブリックなNTPサーバーでもこの手法が一般的になっています。

閏秒の廃止決定

IT業界などからの強い要望もあり、2022年に開催された第27回国際度量衡総会(CGPM)において、2035年までに閏秒による調整を廃止する(UTCとTAIの乖離許容幅を拡大する) という決議が採択されました。

つまり、将来的には「地球の自転とのズレ」はある程度許容し、原子時計ベースの刻み続ける時間をそのまま運用標準としていくことになります。これにより、エンジニアが閏秒におびえる必要がなくなる日が近づいています。

まとめ

2026年の始まりに、時間の定義そのものが変わろうとしている過渡期にいることを思うと少し感慨深いですね。
「1秒」の重みを感じつつ、今年もエンジニアリングを楽しんでいきましょう!

それでは、良い1年を!

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