個人開発で管理画面を作ったのに、自分が全然使っていなかった話
個人開発をしていると、
「自分しか使わないし、管理画面の UI/UX は後回しでもいいか」
と思いがちです。
私もそうでした。
写真を管理して公開できる自分用アプリを作って、アップロードや編集の機能も少しずつ増やしていました。
でも、実際にはその管理画面をほとんど使っていませんでした。
自分で作ったのに、自分が使わない。
今振り返ると、かなり不思議な状態でした。
やりたかったこと
やりたかったのはシンプルです。
- 写真をアップロードする
- タイトルや説明文を整える
- タグを付ける
- 公開する
つまり、撮った写真を少しずつ仕上げて、公開できる状態にしたかったです。
ただ、実際に止まりやすかったのはアップロードの後でした。
問題は「やる気がないこと」ではなかった
最初は、単純にモチベーションの問題だと思っていました。
- もっと写真を撮る気合いが必要なのではないか
- 通知や称号のようなゲーム化が必要なのではないか
- GitHub の草のような見せ方があれば続くのではないか
そんなことを考えていました。
でも整理していくと、問題はもっと手前にありました。
何をすれば前に進むのかが見えない ことです。
写真はアップロードされているのに、
- タイトルがまだ
- 説明文がまだ
- タグがまだ
- 公開もまだ
という状態が一覧の中に埋もれていて、
次にどの写真を触ればいいのかが分かりにくかったです。
その結果、
「今日はこれを1件だけ進める」ができず、
管理画面そのものを開かなくなっていました。
機能があることと、使い続けられることは別だった
管理画面には必要な機能自体はありました。
- 写真一覧
- アップロード
- 編集
- タグ整理
- 公開設定
でも、それだけでは足りませんでした。
管理画面として機能はしていても、
更新を続けたくなる画面にはなっていなかった です。
自分用アプリだと、つい「機能があれば十分」と考えがちです。
ただ実際には、他人向けサービスと同じで、
- 開いた瞬間に何をすればいいか分かる
- 少しでも進んだ感覚がある
- あと少しのものが前に出る
- 1枚だけでも進めやすい
こうした設計がないと、使われなくなります。
しかも自分用アプリは、
他人に説明しなくていいぶん雑に作りやすいです。
その結果、最初に離脱するのも自分でした。

そこで、管理画面を見直すことにした
今回見直したかったのは、
派手なゲーム化ではなく、止まっても戻ってこれる管理画面 にすることでした。
目指したのは、分析用のダッシュボードというより、
- 今週は触れたか
- 何が少し進んだか
- 次に触る1枚はどれか
が分かる画面です。
まずダッシュボードに「進んでる感」を入れた
最初に手を入れたのはダッシュボードです。
単なるメニュー一覧ではなく、
写真公開準備を少しずつ進めるための場所に寄せました。
たとえば、
- 今週の状態
- 直近の積み上げ
- 完成率の分布
- あと少しの写真
- 次に触る候補
のように、
「自分が最近ちゃんと触れているか」と
「次に何をやるか」が見えるようにしました。
ここで大事だったのは、
責める見せ方にしないことでした。
進んでいない日があっても、
「休み」「再開」のように、また戻ってこられる前提で見せるようにしました。
自分用アプリなので、
見た瞬間にしんどくなる画面にはしたくなかったからです。

進捗は、まず4項目で見ることにした
進捗は細かくしすぎると逆に分かりにくくなるので、
まずは次の4項目で見ることにしました。
- タイトル
- 説明文
- タグ
- 公開
この4つです。
理由は、
公開まで進めるうえで最低限必要な作業を、まずはシンプルに見たかったからです。
全部を最初から完璧に管理するのではなく、
公開に近づいているかどうか を見えるようにすることを優先しました。
「あと少し」を前に出したかった
今回かなり大きかったのが、
あと少しの写真を前に出す という考え方です。
一覧の中に未完成の写真が平等に並んでいると、
どれから触ればいいか決めにくいです。
でも、
- もう少しで公開できる
- 足りないのはタグだけ
- あとは公開するだけ
という写真が分かると、
次の一歩がかなり軽くなります。
この「あと少し」は、
単に進捗率の話というより、
行動しやすい順に見せる ための工夫でした。
次に、写真一覧から1枚ずつ触りやすくした
ダッシュボードだけでは足りなかったので、
写真一覧側も見直しました。
特に大きかったのは、
画像一覧から1枚だけ開いて、その場で直しやすくしたこと です。
以前は、
一覧は一覧、編集は編集で少し距離がありました。
そのせいで、
「直すならちゃんと編集しよう」
という気持ちになりやすく、逆に動けませんでした。
でも一覧から1枚だけ開いて、
- タグを直す
- タイトルを見る
- 公開状態を確認する
といった小さい修正がしやすくなると、
「この1枚だけ進める」がやりやすくなりました。
これはかなり大きかったです。

実際に、自分の行動が少し変わった
UI を変えていちばん良かったのは、
途中でも戻ってきやすくなったこと でした。
具体的には、
- 画像一覧から1枚だけ開いてタグを直せるようになった
- 進捗が見えるので、少しやる気が出るようになった
- 実際に3枚分公開することができた
という変化がありました。
劇的に毎日触るようになった、というほどではありません。
ただ、以前より明らかに
ゼロか全部かではなく、少しだけ進める
がやりやすくなりました。
個人的には、ここがかなり大きかったです。
まだ弱いところもある
もちろん、これで完成ではありません。
いまもまだ弱いと感じているのは、
ダッシュボードのデータの見せ方 です。
見える化は進みましたが、
- 何を最初に見ればいいか
- どの指標がいちばん効いているか
- 行動導線と表示内容がきれいにつながっているか
このあたりは、まだ改善の余地があります。
なので今回は、
「管理画面の UX 改善で全部解決した」という話ではありません。
それでも、止まる理由が見えてきて、
そこに対して UI を変えたことで自分の行動が少し変わった、
という意味ではかなり大きな前進でした。
自分用アプリでも、自分がユーザーなら UX は必要だった
今回いちばん大きかった気づきはこれです。
自分用アプリでも、自分がユーザーである以上、UX は必要だった ということです。
むしろ自分用だからこそ、
- このくらいでいいか
- とりあえず機能だけあればいいか
- 自分は分かっているから大丈夫か
と雑にしやすいです。
でも、その結果として
最初に使わなくなるのも自分でした。
個人開発では新機能を増やしたくなりますが、
今回の自分にはそれよりも、
- 進捗が見えること
- 次に触る1枚が分かること
- 途中でも戻ってこられること
のほうが大事でした。
少なくとも私のケースでは、
足りなかったのは機能の数ではなく、
更新を続けやすくするための UI/UX でした。
おわりに
個人開発をしていると、
使われない理由を機能不足に求めたくなります。
でも今回は、
自分で作ったのに自分が使っていないことで、逆に見えたことがありました。
必要だったのは、豪華な新機能ではなく、
少しでも前に進めたことが分かること でした。
自分用アプリの管理画面を作っているなら、
機能を増やす前に、
- 開いた瞬間に次の一歩が分かるか
- あと少しのものが埋もれていないか
- 1件だけでも進めやすいか
を見直してみると、意外と効くかもしれません。
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