❄️
[レポート] 次世代のデータ活用へ!─Snowflakeと、VポイントのCCCMKホールディングスが描くAIとデータ連携の可能性
2025年03月09日(金)、ホテル雅叙園東京にて開催されたイベント「データマネジメント2025 〜「Data as a Product」の時代へ〜」に参加してきました。
この日は気になったセッションを幾つか観てきたんですが、その中の1つ、当エントリで紹介する「次世代のデータ活用へ!─Snowflakeと、VポイントのCCCMKホールディングスが描くAIとデータ連携の可能性」の内容が興味深かったので参加レポートとして記録を残しておこうと思います。
※なお、当イベントは許可の無い録画・録音・写真撮影はNGということだったので、メモ及びメモから辿れる情報で構成します。
セッション概要
イベントサイトに紹介されているセッション情報は以下の通り。
[セッションタイトル]
次世代のデータ活用へ!
─Snowflakeと、VポイントのCCCMKホールディングスが描くAIとデータ連携の可能性
[セッション概要]
データ活用の重要性がますます高まる中、データ基盤の進化と生成AI・大規模言語モデル(LLM)の
活用が新たなビジネス価値を生み出しています。
本講演では、そうした次世代のデータ活用を支える基盤として、Snowflakeが提供する
データクラウドの革新性や、生成AI、LLMの最新機能について解説します。
さらに、CCCMKホールディングスによるSnowflake導入の成功事例を通じて、
グループ企業間のデータ統合や三井住友カードとの戦略的データ連携のポイント・考慮点を紹介します。
セキュアなデータ共有がどのようにして企業の競争力を高めるのか、実例を交えて議論します。
データとAIを活用して競争優位を築きたいと考えている方にとって、
有益で実践的な内容をお届けします。
[講師]
玉置 誠 氏(Snowflake合同会社 第二セールスエンジニアリング本部 本部長)
松井 太郎 氏(CCCMKホールディングス株式会社 IT戦略本部 本部長)
セッションレポート
Snowflakeとは?
-
Snowflakeの歴史を紹介/設立は2012年。
-
プロダクトの変遷
- 2015年:Cloud Data Warehouse
- 2019年:Cloud Data Platform
- 2021年:The Data Cloud
- 2024年:Disrupt Apps & AI
-
Snowflakeが目指す方向性:データサイロの解消
- サイロ化は複雑化、コスト増加、セキュリティリスクに直結
- Snowflakeはサイロを排除し、データとAIを簡単、効率的、かつ信頼性の高いものにする統合プラットフォームを提供
- データサイロを解消するシングルデータプラットフォーム
- data ingest/data transform/data comsumption
- Snowflakeは「Data Transform」に関する部分全てを受け持つことが可能
- Streamlitはsnowflakeが買収
- Snowflake AI Data Cloudを支えるアーキテクチャ
- Data:あらゆるデータを簡単に取り扱える
- compute:極めて柔軟性の高いCPU/GPUリソース
- AI
- Security & Governance
- COLLABORATION
この辺参考になりそう:
Snowflakeが選ばれる4つの理由
Single Data Platform
Data Access & Collaboration
Security & Governance
Automated Operation
- セキュアで簡単なデータ共有
- 従来型/FTP,API,ETL,フェデレーションプロトコル
- プライバシー保護型コラボレーション
- ETLやコピーを使用せずに、クラウドとリージョンの垣根を超えてコラボレーション
- 単なるデータ以上のものを発見してアクセス
- 堅牢なデータガバナンスによってプライバシーを保護
- Snowflakeは国内900社、業種業態問わずお使い頂いている
CCCMKホールディングス様事例
-
登壇者の松井氏:Snowflake Data Superheroに!
-
2024.10〜セブンイレブン様との協業
- 全国のセブン-イレブンで、最大10%のVポイントが貯まる・使える、 セブンマイルからVポイントへ交換できる!|ニュース|CCC カルチュア・コンビニエンス・クラブ株式会社
- CCCMKホールディングスの紹介:データを使って、企業様から生活者へのライフスタイル提案をお手伝い
-
CCCMKホールディングスにおけるデータ基盤の課題
- 激増するポイントデータやデータ活用の高度化に対する基盤の限界、事業を成長させるための基盤へ刷新
- 分散したDBとパフォーマンス課題
- データ活用高度化によるワークロード増
- データ活用の民主化促進
- 激増するポイントデータやデータ活用の高度化に対する基盤の限界、事業を成長させるための基盤へ刷新
-
CCCMKホールディングスの分析基盤史
- 〜2018 オンプレ時代
- 2019-2020 クラウドリフト
- 2021-2024 クラウドシフト
-
CCCMKホールディングスの分析基盤ビジョン
- シングルソース
- マルチワークロード
- デリバリーイージー
-
CCCMKホールディングスの分析基盤全体像
-
Snowflakeのセキュリティとプライバシー保護技術:
- 幅広いデータ活用を更に安全に運用するために
- セキュリティ強化
- プライバシー保護の強化
- コラボレーションを安全に
- 幅広いデータ活用を更に安全に運用するために
-
CCCMKホールディングスにおけるアクセスコントロール設計
- RBAC(Role-based Access Control:ロールベースのアクセス制御)を活用して利用ケースに応じて権限を明確化し、適切な湯〜ザーに付与r、アクセス管理をより安全に
CCCMKホールディングス x Snowflake 対談コーナー
セッション最後は両登壇者(玉置氏&松井氏)による対談、ディスカッションが行われました。
-
玉置氏:
- セッション冒頭にてVポイントの話があったが、そこでSnowflakeのデータシェアリングの話が出ていた。これを使ってどのように効率化されたか?
-
松井氏:
- 開発効率が圧倒的に下がった。従来だとインタフェース設計から開発、伝送、各種試験、リリース作業が必要だったものが、Snowflakeだとテーブルシェアのみで済む形になった。
- 今後はデータ種が増えてもテーブルの設定追加のみで完了する形になっている。
-
玉置氏:
- その他企業とのデータビジネスコラボレーションとの進捗や課題をお聞かせください。
-
松井氏:
- データコラボレーション促進を進めている。
- 2024年11月28日にSnowflake data Collaborationイベントを開催した。これはデータシェアを通じて社会課題の解決、顧客体験、サービスの向上や改善をしたいという狙いがあった
- イベント開催後、4社と事業部門も交えたディスカッションを実施、現在も2社と継続してディスカッション中。
- また、活用シーンの増加も観られている。データシェアリングを活用して様々なデータ活用の促進が進んでいる。有名なところだとtruestarさんのPrepper Open Data Bank。
-
玉置氏:
- データ活用における今後の取組について教えて下さい。
-
松井氏:
- データ活用を最大化し、よりよいサービスの提供を追求します。
- 顧客価値の追求
- グループシナジーの最大化
- 新規事業の促進
- コラボレーションの拡大
- データマネジメントの強化も進めていきます。
- Snowflakeにデータカタログを移行
- Snowsightでカタログやユニバーサル検索が可能->インタラクティブ
- データマネジメントの強化の上で、ようやくAIなどの活用が効果的に
- データ活用を最大化し、よりよいサービスの提供を追求します。
Snowflake のAI Data Cloudでデータ活用フェーズへ
- 企業は生成AIを急速に導入している:依然として予測MLも重要なのは変わらない
- 生成AIアプリの本番活用に向けたチャレンジ
- Snowflake AI データクラウド
- 強固で信頼性の高いデータ基盤
- データにAIを簡単に活用
- Built-in ガバナンス
Snowflake Cortex AI
- :生成AIを簡単で効率的、信頼できるものにする
Snowflake、Anthropic社と提携発表
- AIデータクラウドへclaudeを展開
- 業界最高水準のモデル性能
- Claudeの高い信頼性
Snowflake、Microsoftとのパートナーシップ拡大
-Azure openaiをcortexに組み込み
- Snowflake cortexとAzure OpenAIを統合
- Microsoft 365/Microsoft Teamsとの統合
Snowflake、オープンデータ統合プラットフォームDatavoloを買収
- オープンデータプラットフォームDatavoloの買収に合意
- データ取り組みをもっとわかりやすく。
- 構造化・非構造化データのバッチ/ストリーミング取り込み
- 様々なサービスとのコネクタを提供
まとめ
- フェーズ1:スケーラブルなデータ基盤の整備
- フェーズ2:LLM/AIなどによるデータ利活用の推進
- オプション:組織企業間(+外部データ)でデータがつながることで自社、他社データの価値を増幅
CCCMK松井氏の精力的な活動はもとより、Snowflakeをここまで活用しているところに凄みを感じたと共に、Snowflakeの機能拡張性、Snowflake上でやりたいことが色々出来てしまうという利便性を改めて認識するセッション内容でした。
Discussion