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オンラインウェビナー『2025 dbt Labs プロダクトローンチイベント』視聴メモ

に公開

2025年06月26日(木) 12:00 - 13:00、dbt Labs社によるオンラインウェビナー『2025 dbt Labs プロダクトローンチイベント』が開催・配信されていました。

https://www.getdbt.com/resources/webinars/2025-dbt-product-showcase-jp

こちらのイベントは先日2025年05月に開催された「dbt Launch Showcase 2025」の日本向け(日本語による)コンテンツとなっています。

https://www.getdbt.com/blog/dbt-launch-showcase-2025-recap
https://www.getdbt.com/resources/webinars/2025-dbt-cloud-launch-showcase

個人的にも当然、気になったのでこのウェビナーを視聴。内容はこちらも先日開催されていたコミュニティイベント「Tokyo dbt Meetup #14」でのdbt Labs伊藤氏の発表資料がベースとなっていました。大枠は下記参加レポートをご覧頂けますと幸いです。当エントリでは差分的情報、新しく出てきた情報等を拾い上げる形でメモを共有したいと思います。

https://zenn.dev/shinyaa31/articles/80630b311d40ea

ちなみに進行・発表はdbt Labsの浅野さん、伊藤さんでした。

CEOのTristan Handyからのメッセージ

冒頭は「dbt Launch Showcase 2025」のKeynoteとして公開されていたdbt Labs CEO:Tristan Handyのセッション動画を日本語訳付きで紹介。

dbt Launch Showcase 2025まとめ/各dbtのアップデート紹介

紹介された機能は以下の通り。上述のように先日の「Tokyo dbt Meetup #14」からの差分相違部分のみ抜粋して言及していきます。

最適なdbtの選択とソフトウェアライセンス

今回の発表を経て、体系的な部分が若干分かりづらくなった気もするので再整理。

  • この後紹介するVSCode Extensionについてはdbt Coreでは利用出来ない。
  • dbt Fusionは自己ホストすることは可能だがマネージドサービス(SaaS)としての提供は不可。
  • VSCode Extensionの利用は各会社で15名まで。
  • 以前dbt Cloudと呼んでいたものは「dbt Platform」と名前が変わった。CoreやFusionの機能だけでなく、周辺の開発プロセス、ライフサイクル全体をサポートする各種機能を展開。

dbt VSCode Extensionの各種デモ動画

ドキュメント情報と合わせてデモで説明された動画をこちらで参照可能です。

https://docs.getdbt.com/docs/about-dbt-extension

dbt FusionのAdapterサポート状況

現状SnowflakeとDatabricksについてはbeta版として提供されている状況ですが、BigQueryやRedshiftについても今後対応がされていく予定です。

参考:
https://github.com/dbt-labs/dbt-fusion?tab=readme-ov-file#timeline

また、dbt Fusionにおける現時点での制約や条件については下記をご参照ください。

https://docs.getdbt.com/docs/fusion/supported-features

dbtジョブの設定

新規のFusionエンジンでのdbtジョブはデフォルト設定でSAOが適用されるらしいです。

...SAOって何?

dbt Catalog(dbt Explorerの拡張)

従来これまでは「dbt Explorer」と呼ばれていた機能。DWHで持っていた情報も表示出来るようになってきている。今まではdbtプロジェクトに紐付いていた設計・構成となっていたが、Catalogにおいてはプロジェクトを跨ぐ形での参照、利用も可能でメッシュ構造の対応もやりやすくなっています。

https://www.getdbt.com/product/dbt-catalog

https://docs.getdbt.com/docs/explore/explore-projects

dbt Cloudの利用ユーザの拡大(一時的な利用)

より多くのメンバーにdbt Platformを活用出来るためのライセンスモデルになっていくようです。

SCIM

SCIMによる、シンプルで安全なユーザー管理の実現も今後強化されていきます。

https://docs.getdbt.com/docs/cloud/manage-access/scim

Catalog integrations

複数エンジン環境でデータセットを共有出来るカタログ連携。Iceberg対応が熱い。

質疑応答

  • Q. dbt Coreからdbt Fusionへのマイグレーションはどうしたら良いか?
    • A. Fusionがベータ版ということもあり、現時点でプロジェクトの全ての内容を移行出来るというものではない。(移行に際しては)幾つか制約がある。現時点であればそれらの制約に引っ掛かる部分を使わないようにする等の対応を検討頂く必要がある。dbt Coreを使っている場合は所定のバージョン(v1.10)に、dbt Cloudの場合はlatestに上げ、deprecation worningが無い状態にしておく必要がある。詳細に関してはdbt Labsにお問い合わせを。

まとめ

という訳で、オンラインウェビナー『2025 dbt Labs プロダクトローンチイベント』視聴メモの紹介でした。このウェビナーの動画はイベント登録者向けに公開・共有されるとのことなので改めてその内容で詳細を確認頂ければと思います。dbtの最新機能が日本語で紹介されることで、また各種SNS等でも言及される機会が増えてきたことで各種機能に対する解像度・理解度が高まってきたことと思います。私も適宜関連機能を色々触っていきたいと思います!

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