筑波大学でアジャイル開発を学んだ話(enPit最終レポート)

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Tsukuba Intern 開発体験記 2024/9 ~ 2025/1

0. enPitとは

本記事では、筑波大学情報メディア創成学類の必修講義であるenPit(アジャイルを用いたプロダクト開発ができる講義)の最終レポート兼 "Tsukuba Intern"の開発秘話になります。

1. 開発したプロダクトについて

プロダクト名

Tsukuba Intern
Tsukuba Intern | 筑波大特化型長期インターンプラットフォーム
https://tsukuba-intern.com/

サービス概要

"Tsukuba Intern"は筑波大生が長期インターンを始めるときのハードルを下げることを目的としたプラットフォームです。私自身、大学の2年から東京の企業で長期インターンを始め、多くの東京の学生と接する中で、筑波の学生とのキャリアや目標達成への行動量に圧倒的な差があることを感じていました。そこで、筑波大生が長期インターンを通じてキャリア意識を上げるために、筑波大生の長期インターン参加障壁を下げることを目的とした本プロダクトを開発しました。そのために、以下の特徴を持ちます。

  • 長期インターン経験をまとめた情報を掲載し、ユーザーが自分に近い条件の先輩の事例を参照できる
  • 長期インターン求人も掲載し、挑戦したい筑波大生と採用したい企業のマッチングを促進
  • 筑波大生特化の検索機能を実装し、学類・サークル・研究室ごとにインターン情報を探せる
  • 人を介した求人という新しいコンセプトを採用し、筑波大生が実際に参加したインターンを基に企業とつながる仕組みを提供

使い方

  1. サイトにアクセスすると、すぐに筑波大生の長期インターン情報を閲覧可能
  2. 気になる求人があればアカウント登録を行い、その場で応募が可能
  3. 実際のインターン参加者の体験談を参照しながら、自分に合った求人を選べる

技術スタック

  • バックエンド: Ruby on Rails (APIモード)
    • チーム内にRailsが書ける人が多く、開発効率を重視
  • フロントエンド: Next.js 14 + TypeScript
    • モダンなフレームワークでSEOにも強い
    • CSR, SSRなど、高速で柔軟なレンダリング技術で高いUXを実現
  • インフラ:
    • バックエンド: Fly.io
    • フロントエンド: Vercel
    • フレームワークとの相性が良く、採用コストも低いため採用

2. チームについて

  • メンバー: りくと自分の 二人チーム
  • 役割分担:
    • 基本的には二人で要件定義、機能ごとの分担開発、レビュー、改善を行う
    • 役割はあまり明確には分けず、思いつくことを二人で全て実施
    • 筑波大生インターン情報数50件の収集活動も行い、求人15件の掲載許可を獲得

3. 秋学期中のプロダクト・チームの軌跡

10月

  • 環境構築
  • 求人掲載・応募機能を開発

11月

  • 求人詳細画面
  • 長期インターンブログ機能

12月

  • チーム分断(6人 → 4人チームと2人チームに分割)
  • インターン情報にフォーカスしたインターン体験記機能を開発

1月

  • 全体レイアウトを方向性に合わせて修正
  • インターン情報の掲載、求人の掲載・応募、アカウント作成機能
  • インターン・求人情報を管理する裏画面の開発

チーム分断の大きな出来事

  • 要因: 方向性・価値観の違い
    • enPit後もサービスを広めていきたいという思いがあるかどうかでチームが分かれた
    • 熱量の違いがありながらタスク量は同じことへの違和感
    • 結果として異なるプロダクト方向性を2つ設定し、参加したい方を選ぶ形で分断

学んだこと

  • 自分の強い熱量(筑波大生に将来的に使ってもらえるサービスにしたい)を、他メンバーに押し付けていた
  • チーム全員がサービスを使う意義に納得して開発できるコミュニケーション不足
  • ビジョン・熱量の共有をチームを組む前にしっかりすべきだった
  • 熱量は人それぞれ違うので、押し付けるのは禁物という反省
  • 最後まで一緒にやり切ってくれたりくへは、今後もプロダクトをしっかり育て、価値を届けることで恩返ししたい
  • 優秀賞を取れたことはすごく嬉しかったです。投票してくれた方々、先生方、ありがとうございました!

4. 期間を通した個人的ふりかえり

  • チームビルディングの難しさを痛感

  • アジャイル開発の楽しさを実感

  • ユーザーのレビューがプロダクトの価値を決める上で非常に重要だと実感

    • 筑波大生ユーザー側のメリットを本当に考えるきっかけは、レビューからでした。今後のプロダクト開発や新規機能においても、ユーザーの潜在意識に寄り添ってヒアリング・言語化・要件定義をやる習慣を活かしていきたいです。
  • **「人を介した求人」**という新しい概念を確立し、単なる情報サイトではなく筑波大生のキャリアを支援する場にできた

  • 授業内ではコアバリューのMVP開発に注力したが、今後は新入生の入学に向けて求人営業やUI改善を実施予定

  • 定期的にユーザーからのフィードバックを得て機能に反映し、チーム間でビジョン・熱量の共有を行い、無理のない範囲で継続的にプロダクトを拡大していきたい

  • 最終的なチームのAMF

5. Tsukuba Intern の今後の展望

  • 筑波大学の就職支援課との連携をとり、T-ACTの公認団体として活動していきます。ヒューマンエンパワーメント推進室の皆さんに協力いただけるとお話をいただけました!
  • 新たな求人営業戦略の構築: 掲載数の増加を図るために、筑波近辺企業・東京で筑波大生を受け入れている企業・リモートで勤務できる企業の三つの軸で営業を続けていきます。
  • 長期インターン経験者の体験記を充実させ、より多くの筑波大生に参考になるコンテンツを提供できるように、今後も筑波大生へのリーチを行います。主に中央図書館で活動しています。
  • 「筑波大生 × 企業」の直接マッチング機能の追加: ユーザーの適性をAI分析し、最適な求人をレコメンド機能。来年の研究テーマにできたら理想。
  • つくばを拠点とする企業との提携を進め、筑波大生が地元でも活躍できる機会を増やす

今後も"Tsukuba Inten"の拡大にご期待ください!

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