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嫌なことをチャンスに変える〜お笑い芸人に学ぶポジティブ変換術〜

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はじめに

先日、お笑いコンビ「令和ロマン」の高比良くるまさんのエピソードに触れる機会がありました。駅で肩がぶつかるという日常の不快な出来事さえも「このおじさんは僕に肩をぶつけるために生まれてきた」と捉え、そこにネタのヒントを見出そうとする姿勢。これは、私たちエンジニアの日常にも応用できるマインドセットではないかと考えました。

仕事でのネガティブ体験をポジティブに変換する

ポジティブ変換とは

高比良さんの言う「ポジティブ変換」とは、単に嫌なことを無視するのではなく、それを「自分のために来た出来事」と捉え直すことです。これは心理学でいう「リフレーミング」に近い考え方で、物事の枠組み(フレーム)を変えることで、状況の解釈や意味を変える手法です。

エンジニア生活での応用例

1. コードレビューで厳しい指摘を受けたとき

従来の反応: 「また批判された...」「自分のコードはダメなのか」と落ち込む
ポジティブ変換: 「この指摘は私のコードを良くするために来た贈り物だ」「ここで立ち止まることで、新しい技術やベストプラクティスに気づくチャンスかもしれない」
その場でメモを取り、後で調査することで、単なる批判の時間が学びの時間に変わります。

2. 予期せぬシステム障害が発生したとき

従来の反応: 「なぜこんなときに...」「最悪のタイミングだ」とストレスを感じる
ポジティブ変換: 「このエラーは私にシステムの弱点を教えるために現れた」「ここで深く調べることで、より堅牢なシステム設計のヒントがあるかもしれない」
トラブルシューティングの過程を詳細に記録し、後日ブログ記事にすることで、自分の経験が他のエンジニアの役に立つかもしれません。

3. 会議でマウントを取られたり技術的にバカにされたりしたとき

従来の反応: 「あいつ、マウント取ってきやがった...」「みんなの前で恥をかいた」と憤りや恥ずかしさを感じる
ポジティブ変換: 「この人は私に重要な視点を与えるために現れた」「この場面は私の知識の盲点を教えてくれるためにあった」
その場でスマホやノートにメモを取り、「これは良いブログのテーマになるかも」と考えます。例えば「エンジニアがよく陥る〇〇の誤解」「知ったかぶりをせずに技術的議論を深める方法」といった記事に発展させられるかもしれません。また、自分が感じた不快感は、チーム内のコミュニケーション改善の提案につなげることもできます。

ポジティブ変換がもたらす3つの効果

1. 感情のコントロール

ネガティブな感情に支配されず、冷静に状況を分析できるようになります。エンジニアとして、感情的になるよりも論理的に問題解決に取り組めるのは大きな強みです。

2. 学びの機会の増加

「なぜこれが起きたのか」と考えることで、普段気づかない知識やスキルの穴を発見できます。これが長期的な成長につながります。

3. 情報発信のネタの宝庫に

トラブルや対人関係の難しさの経験は、実はテックブログやキャリア関連の優れたコンテンツになります。「私はこう感じ、そしてこう対処した」という記事は多くのエンジニアの共感を呼び、助けになるでしょう。

おわりに

もちろん、すべての不快な出来事に意味を見出せるわけではありません。また、明らかなハラスメントなどは適切に対処すべき問題です。しかし多くの日常の小さな摩擦や不快な出来事に対して、立ち止まって「これは自分のために来た出来事かもしれない」と考える習慣を持つことで、無駄な時間が価値ある時間に変わる可能性があります。
くるまさんのアプローチは、一見すると極端に感じるかもしれませんが、その本質は「自分を中心に世界を捉え直す」ということ。これは私たち情報発信するエンジニアにとって、日々の体験を価値あるコンテンツに変える秘訣になると思います!
よしもとを退所したこともポジティブに捉えてそう。

参考

https://www.sponichi.co.jp/entertainment/news/2025/02/08/kiji/20250208s00041000068000c.html

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