もくもく会はじめました
こんにちは、技術本部長のいいだこ(@iidako)です。
今回は技術本部で実施している「もくもく会」についてご紹介します。どのような経緯で始めたのか、なぜ実施しているのか、そして運営方法などを中心にお伝えします。
もくもく会開催までの経緯
当社ではプロダクト開発組織ができた初期の頃から「10%ルール」(業務量の10%以内を目安として、個人的な開発学習、活動に挑戦できる時間を設ける)という文化が存在していました。
しかし、日々の業務が忙しくなる中でどうしても目前の業務が優先的になってしまったり、個々人が「自分で時間を確保しよう」と思っても、なかなか難しいなど、徐々にその文化を維持することが難しくなっていきました。
個々人に委ねる運用では上手くいかなかったものの、エンジニアやデザイナー、ひいては組織の非連続な成長のためには「10%ルール」は重要であると考え、新たに「改善HalfDay」を導入しました。こちらの取り組みは半年ほど続いていましたが、組織体制の変更によりエンジニアとデザイナーが事業部ごとの所属になったことで、一時的に休止となりました。
そして今年1月、エンジニアとデザイナーが再び技術本部配下の所属となったタイミングで「改善HalfDay」の復活を望む声があがってきたため、「もくもく会」と名称を改め再開することとなりました。
もくもく会は原点である10%ルールの文化が、2度形を変えて再スタートした施策となりますが、今後は組織体制に拘らず、エンジニアやデザイナーを中心とするプロダクトサイドのメンバーが参加できる場として運用していく方針として再スタートしていきます。
ここからは、現在行っている「もくもく会」について詳しくご紹介いたします。
もくもく会とは
業務以外のプロジェクトやアイデア(個人的な開発学習、活動)に挑戦できる時間のことです。基本的には黙々と各自が作業に取り組む勉強会ですが、同じ興味・関心を持つメンバー同士で共同作業を行うことも可能としています。
目的
もくもく会には、以下のような目的があります。
イノベーションの促進
日常業務とは異なる分野や新しいアイデアに挑戦することで、革新的なソリューションやサービスの種を見つけ出します。
個人の成長とスキルアップ
興味のある技術や分野を深掘りすることで、エンジニア・デザイナーとしての専門性やモチベーションを高めます。
モチベーションの向上
好奇心に基づいた作業時間を確保することで、日常業務に対しても前向きな姿勢を維持しやすくなります。
チーム間の連携
他部署や他チームとの関わりが生まれることで、意外なコラボレーションやアイデアの化学反応が期待できます。
どのように運営しているのか
開催日時
毎週金曜日の17時〜19時(2時間の中で、取り組む時間は各自自由)
参加方法
Slackの「# もくもく会」チャンネルでワークフローを実行し、参加の意思表示を行います。
運営方法
- 強制参加ではなく、自由参加とする
- ただし、この時間帯に定例ミーティングを設定しないよう配慮をお願いしています(時間の確保を優先するため)
- 私用や急なミーティング等がある場合は、そちらを優先してOK
- 業務時間として勤怠処理を行う
- Notionに実施内容を記載する(ワークフローにより自動的にページが作成されます)
↑Notionからワークフローを実行すると、Slackにメンバーが取り組む内容が投稿されます。
フルリモートだからこそのポイント
フルリモート環境下でのもくもく会には、以下のような利点や工夫があります。
オンラインツールの活用
- Slackの「# もくもく会」チャンネルで質問や相談を気軽に投稿
- オンライン会議URLを発行し、自由に出入り可能
場所に縛られない自由さ
- 自宅やカフェなど、各自が集中しやすい場所で取り組むことができる
実際の効果について
まだ開始直後のため、具体的な成果はこれから検証していく段階です。とはいえ、私自身は「もくもく会」を活用することで、業務以外の取り組みに時間を充てられるようになり、大いに助かっています。今後、具体的な成果が見えてきた段階で改めてご報告できればと考えております。
まとめ
今回の記事では、10%ルールの文化から変化して開始された「もくもく会」についての開催の経緯や運営方法についてお伝えしました。
エンジニアやデザイナーが好奇心を持つこと、好奇心に向き合う時間を持つことは、技術力の向上やイノベーションの原動力になると考えています。
また、フルリモート環境だからこそ、「一緒に何かをする時間」をあえて意識的につくることで、大きな価値が生まれると考えています。
今後も「もくもく会」を大切な文化として継続していく他、新たな取り組みを進めていきます。引き続きSecureNaviテックブログでの発信にご期待ください。
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