学生最後に最高学年として向き合ったエンジニアインターンで見えたもの
はじめに
現在、情報系の修士2年生です。
学生生活も残りわずかとなり、Social Databankでのエンジニアインターンも一区切りを迎えました。
学生最後にインターン内で最高学年という立場になり、「組織運営」や「チームのテックリード」として向き合うことになりました。
その中で、自分の役割や視点がどのように変わっていったのかに焦点を当てて振り返ります。
最高学年としての役割と向き合い方
1年前、25卒の先輩たちが卒業し、自分たちが最高学年になったタイミングで、正直なところ不安はありました。
リーダーシップ経験が豊富だったわけでもなく、「自分は前に立つタイプではない」と思っていたからです。何か1つ強みがあると言えるわけでもなく、自分に何ができるのかは、当時はまだはっきりしていませんでした。
それでも、最高学年という立場になった以上、誰かがやらなければ回らないことがあるのも事実でした。そして「自分がやらなきゃ!」という責任感だけは、自然と強くなっていきました。
その責任感を起点に、自分なりにアンテナを張って役割を探し、技術面と組織面の両方で関わるようになっていきました。
技術面での取り組み
インターンに参加して最初の頃は、「とりあえず自己研鑽しなければ!」という考えでいたので、さまざまな案件に関わりながら技術的な知見をインプットすることを意識していました。
1年ほど経つと、自分なりのインプットの仕方が身についてきたため、徐々にアウトプットの機会を増やしていきました。
具体的には、以下のような取り組みを行いました。
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0→1開発のリード
- とある案件ではフロントエンドの実装をほぼすべて担当し、バックエンドとも密に仕様のすり合わせを行いました。
- ロジックが複雑な案件だったので、設計の意図を共有することを大切にしていました。納期もあったので、バックエンドの実装も少しお手伝いしていました。
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開発環境の整備と技術支援
- 他チームの技術相談に乗ったり、初心者が多いプロジェクトでは開発しやすい仕組みづくりに関わりました。
- 詳細は割愛しますが、簡単に列挙すると、OpenAPIを用いた型統一、Dependabotによるライブラリ管理、静的解析やテストの充実、Claude Codeのカスタムコマンド整備などを行いました。
- ただし、ツールを入れすぎると学習コストが高くなるため、チームの状況に合わせたトレードオフを常に意識していました。
- 最新技術のキャッチアップもして、開発しやすい環境を提供できるように努めていました。
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教育とペアプログラミング
- 実装時の考え方だけでなく、Slackでのテキストコミュニケーションの取り方など、エンジニアとしての振る舞いも含めて伝えるよう心がけていました。
- どうしたらコードレビューの負担も減るかなど、メンバーが一人一人意識できるように日頃から考える機会を与えていたこともあって、チーム内のやりとりも円滑かつ活発になっていたと思います。
- 特に自分がやりすぎないことが大切で、最初のうちはインプット機会としてある程度ティーチングをしても良いと思いますが、本人たちに考えさせる機会も重要なので、バランス配分は意識していました。
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属人化の解消
- 引退を見据え、自分が抜けた後もチームが回るようドキュメント整備に注力しました。
- 機能開発に寄りすぎず、全体を俯瞰して価値を出せる立ち位置を意識しました。
組織・チーム運営での取り組み
技術以外の面でも、組織全体の活性化に取り組みました。
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運営陣での施策
- 採用やインターン成果発表、インターン生のフォローなどについて、運営メンバー同士で意見を出し合いながら、今後の方向性を決めていました。
- 自分なりに課題感を持って取り組んでいたので、「より良い組織にしていくにはどうすべきか」を常に意識していました。
- 運営会議の取りまとめを担う立場でもあったため、いくつかの改善・改革を進めることができたと感じています。
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アウトプット文化の構築
- もともと「テックブログを書いてほしい」という思いがあり、インターン生をテックブログ執筆の道に勧誘してみた という記事でもまとめています。
- いきなり記事を書くハードルを下げるため、まずはライトにアウトプットできる場として定期的にLT会を開催しました。
- 最初は「コードレビューの共有」から始めるなど、発表しやすい工夫を凝らしました。
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メンター制度の運用
- メンターの割り振り管理だけでなく、自分自身もメンター論を勉強し、向き合い方を模索しました。
- 人に向き合うことは簡単にできることではなく、それが複数人になると一般論では落とし込めないことも多かったです。
- 常日頃から色々考えて生活をしていたので結構脳のリソースは持っていかれていましたが、技術だけでなく対人面での成長もできて良い機会でした。
- 色々な人がいて色々価値観もあるので、そういうのを知ることができたのはすごくプラスでした。
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社内外の交流促進
- Vue Fesなどの外部イベントへの参加、他社のLT会へ社員の方々と遊びに行くなど、交流の場を広げました。
- 社員側発信のイベントが多かったので、インターン生の参加を積極的に呼びかけていました。
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研修制度の整備
- 組織の技術レベル向上に伴い高くなっていた参入障壁を下げるため、新メンバー向けの研修制度を整備しました(自分のせいでもあるので、責任取った形かもしれないです笑)。
- 参入に必要な知識をブラッシュアップして、プロジェクト配属後も活躍しやすい人材の育成に努めました。
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話しやすい環境作り
- あえて「おふざけ」も交えながら、誰もが意見を言いやすい雰囲気を作るよう心がけていました(Slackの発言数は群を抜いていたと思います笑)。
取り組む中での難しさ
学生インターンである以上、本業はあくまで学業です。メンバーそれぞれのスケジュールが異なり、時間を合わせて進めることが難しい場面も少なくありませんでした。
また、裁量が大きい分、「どこまでやるか」「どこで線を引くか」を自分で判断する必要がありました。仕組みを整えすぎると認知コストがかかる一方で、何もしなければ属人化が進んでしまうので、そのトレードオフには常に悩まされていました。
その中でも、譲歩すべきところはできるだけ取り入れるものの、自分が決定すべきところは自信を持って判断するようにしていました。
組織全体にもたらした変化
特に意識していたのは「上の立場の人だけがやっている」というイメージを作らないことでした。なるべく視点を揃え、誰もが「自分もやってみたい」と思えるような関わり方を心がけていました。その工夫が、結果的に良い方向に働いたのかもしれません。
実際に、自分の考え方や取り組みに共感してくれるメンバーが増え、「次はメンターをやってみたい」「組織運営に関わってみたい」と言ってくれる人が出てくるようになりました。最近では自分が始めた研修制度をより良くしていこうと、入社日が浅い人も年次関係なく色々な人が積極的に改善に努めています。
また、チームの枠を超えたコミュニケーションも増え、技術的な相談を含めて、オフィスやSlack内での横断的なやり取りが活発になっていきました。
その結果、自分自身の影響範囲も自然と広がり、社員の方々と関わる機会も、以前より増えていったと感じています。
自分の変化・成長
この2年間、特に最後の1年で自分自身も大きく変わりました。
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視野の広がり
- 昔は自分のことで精一杯で、自分が強くなって認められたいという承認欲求がモチベーションの根源でした。
- 今では自分のことは自分で解決できるようになったことで余裕が生まれ、周りのメンバーやチーム全体の課題に目が向くようになりました。
- 自分でアンテナを張って課題を見つけ、積極的に取り組む姿勢が身につきました。
- また客観的に自分が必要とされているのはどの要素かを認識した上で、逸脱せずに最大限影響を与えられるように意識していました。
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コミュニケーションの変化
- 元々は内向的な性格(MBTIでいうとINFJ)でしたが、組織運営やメンター業務を通じて積極的に人と関わるようになり、ENFJに変わるほどコミュニケーションスタイルが変化しました(MBTI信者ですみません笑)。
- 昔からの知人とかにも親しみやすくなったとよく言われます(昔がよっぽどひどかった説?)。
- 自然と人の長所に目を向けたり、本人が短所と思っていることを長所と捉えるようになり、人としても1段階成長したかなと思います。
- 人間観察力も高い方だと思っていましたが、以前と異なり自分の狭い視野ベースではなく、相手の立場をちゃんと考えて向き合うようになってきたかなと思います?
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挑戦へのハードルが下がった
- 「まずはやってみる」という精神が培われ、公私問わず心理的なハードルがぐっと下がりました。
- この一年初めてやったことは数えきれないほどある気がします。
- 何事においても自分に向いていないという先入観自体が、可能性を縛っていたなと今になって思います。
Social Databankのインターンで感じた魅力
Social Databankのインターンを通して感じた魅力を挙げます。
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学生のうちに経験できるリーダーシップ
- 社会人になってから経験するような組織やチームのマネジメントを、学生のうちに裁量を持って経験できるのは非常に貴重でした。
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圧倒的な裁量権
- 「やりたい」と声を上げれば任せてもらえる環境があります。
- 開発だけでなく、組織運営や採用、マーケティング、営業など、自分の興味に合わせて活動の幅を広げることができます。
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モチベーションの高い仲間
- 優秀で意欲的な学生が多く、互いに刺激を受けながら成長できる環境です。
- 開発力以外の可能性も広がり、自分のキャリアを考える上で大きなプラスになりました。
今のうちからこんな素晴らしい経験ができたことは本当に恵まれていたと実感しています。とても感謝しています。
最後に
「何もできない」状態から始まった私のインターン生活でしたが、最後には組織全体を考える立場として走り抜けることができました。
ここで得た技術力、そして何より「自ら課題を見つけ、人を巻き込み、組織を動かす経験」は、これからの社会人生活において大きな財産になると確信しています。
この経験が、誰かの一歩を踏み出すきっかけになれば嬉しいです。
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