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【セキュリティ】パスワードの強度を劇的に上げる方法:仕組みと実際の比較
1. はじめに
最近、サイバー攻撃のニュースをよく耳にしませんか?特に、簡単なパスワードを使用している場合、攻撃者が「ブルートフォース攻撃」(総当たり攻撃)でパスワードを突破する危険性が高まります。
例えば、「123456」や「password」のようなパスワードは、わずか数秒で突破されることがあります。
この記事では、「強いパスワード」とは何か、その仕組みと実際の強度を具体的に解説し、安全なパスワードを作るコツをお伝えします。
参考にした資料
平成28年 春 基本情報技術者試験 午後 問1 不正侵入
2. パスワード強度の基本:組み合わせ総数の計算方法
パスワードの強度は、利用可能な文字の種類とパスワードの長さで決まります。組み合わせ総数を計算する簡単な式は以下の通りです。
たとえば、英小文字(26種類)だけを使った6文字のパスワードの場合:
3. 条件ごとのパスワード強度比較
(a). 英小文字、6文字の場合
- 英小文字の種類: 26文字(a〜z)
- パスワードの長さ: 6文字
- 設定例:
abcdef
- 突破されるリスク: 攻撃者が1秒間に1万通り試せる場合、約9時間で突破可能
(b). 英小文字、8文字の場合
- 英小文字の種類: 26文字
- パスワードの長さ: 8文字
- 設定例:
abcdefgh
- 突破されるリスク: 同じ条件でも約242日かかる
(c). 英大文字・英小文字、8文字の場合
- 英小文字 + 英大文字 = 26 + 26 = 52種類
- パスワードの長さ: 8文字
- 設定例:
AbcDefGh
- 突破されるリスク: 約1万年以上かかる
(d). 英大文字・英小文字・数字・記号、8文字の場合
- 英大文字 + 英小文字 + 数字 (0〜9) + 記号 (約30種類と仮定)
26 + 26 + 10 + 30 = 92 (92種類) - パスワードの長さ: 8文字
- 設定例:
Ab#1Df&G
- 突破されるリスク: 数百万年以上かかる
4. なぜ「長さ」と「文字の種類」が重要か?
1文字増えるごとに強度は指数的に増加します。また、使用可能な文字の種類を増やすと、攻撃者が試行するパターン数がさらに爆発的に増加します。
例えば、以下のように考えてみましょう。
条件 | 文字の種類 | 長さ | 組み合わせの総数 |
---|---|---|---|
英小文字のみ | 26 | 6 | 約3億通り |
英小文字のみ | 26 | 8 | 約2088億通り |
英大小文字 | 52 | 8 | 約53兆通り |
英大小・数字・記号 | 92 | 8 | 約5192京通り |
5. 安全なパスワードを作るコツ
5.1 覚えやすく、強力なパスワードの例
- フレーズを工夫する:
- 例:「I love coffee!」 →
1L0v3C0ff33!
- 例:「I love coffee!」 →
- ランダム生成ツールを活用:LastPassや1Passwordが便利。
5.2 やってはいけない例
- 短いパスワード(例:
12345678
) - 個人情報(誕生日や名前を含む)
- 辞書単語のみ(例:
password
)
6. パスワード管理のベストプラクティス
-
パスワードマネージャーを活用する
長いパスワードを安全に管理できるツールを使用する。 -
2段階認証を設定する
たとえパスワードが漏れても、追加のセキュリティ層が守ってくれる。
7. まとめ
「強いパスワードを作る」ことは、個人情報や大切なデータを守る第一歩です。
安全なパスワードの条件をもう一度おさらいしましょう。
- 長くする(最低8文字、できれば12文字以上)
- 多様な文字を使う(英大小文字、数字、記号を含む)
- ランダム性を持たせる
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