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なぜSAMANSAの映画評価は三段階なのか

に公開

SAMANSA CTO の@intomyamです。

SAMANSA ではショート映画を 500 本ほど見ることができますが、映画を視聴したあとに「最高」「いいね」「イマイチ」の三段階評価をお願いしています。
この評価には、主に3つの目的があります。

1. 映画そのものの良さを測るため

まず、その映画自体のクオリティや、SAMANSA のユーザにどれだけマッチしているかを測る目的です。

評価が高い作品は、より多くのユーザに推薦されやすくなります。これはサービス全体の体験の質を向上させるための基本的な仕組みです。

2. ユーザごとの好みを知るため

ユーザごとに映画の好みが大きく異なるので、より良いレコメンドのためにはそれぞれのユーザの好みを知る必要があります。
ある映画に対する評価は、似た傾向を持つ別の映画のレコメンドに役立てることができます。

3. いいね数がコンテンツとして機能するため

3つめは少し毛色が違っていて、「いいね」の数そのものがコンテンツとして機能するという点です。

映画を見た後にレビューを読んだり感想を検索したりすることがあるかもしれないですが、それと同じように他のユーザがその映画にどんな反応をしているか気になって見てしまう、というような使い方を想定しています。

映像配信サービスでの事例

まず参考のために、他の映像配信サービスで評価がどのように扱われているのかを見ていきましょう。

YouTube

YouTube は二段階評価を採用しており、高評価数が明示的に表示されています。

YouTube はユーザーが動画を投稿するプラットフォームであり、コメントや評価を含めたソーシャルな性質が非常に強いサービスです。
そのため、評価数を表示すること自体がコンテンツの一部として自然に機能していると考えられます。

Netflix

Netflix は今回調べた中で唯一、三段階評価を採用しています。
ただし、他のユーザがどのような評価をしたかは見ることができません。

他のユーザの評価を表示することはコンテンツを増やす一方で、視聴選択に強いバイアスをかけることにもなります。
強力なレコメンドシステムを持つ Netflix としては、他のユーザの評価が見れることによる視聴選択への影響を嫌ったのではないかと思います。

Amazon Prime Video


Prime Video は二段階評価を採用しており、それが 五段階の星評価に換算されて表示されています。
ただし、作品によっては星がついていないものもあり、評価数が少ないときは表示していないのではないかと思われます。

Amazon が物販では五段階評価を採用している一方で、Prime Video では二段階評価を採用しているのは興味深いところです。

Hulu

Hulu ではお気に入りに追加するボタンのみが用意されており、それ以外の評価機能はありません。

他ユーザの評価数も表示されないため、レコメンドのための最低限の設計といったところです。

Disney+

Disney+も Hulu と同様に、お気に入り機能のみを提供しています。

U-NEXT

U-NEXT は唯一、五段階評価を採用していました。
この評価は作品一覧画面でも見れるようになっているので、作品を視聴する際の手がかりとして使われることも想定しているようです。

SAMANSA の映画評価

SAMANSA では、レコメンドの質を高めることと、映画体験におけるソーシャル要素の2つを大切にしています。
そのため、

  • レコメンドが強い Netflix を参考に、評価は三段階にする
  • 映画を見終わったあとの体験の一部として、「いいね数」を表示する

といった形を採用しました。

「いいね数」や「再生数」を表示すると、どうしても映画の視聴選択に影響を与えてしまいます。
しかし、本来映画はその個人々々の好みや気分、感情によって楽しむもので、他の人の反応を前提に作品を選ぶことは映画体験の本質ではないと思っています。

そのため SAMANSA では、「いいね数」は詳細ページは表示するが一覧ページには表示しない、という設計にしています。

「プロダクトに評価システムを入れたい」と思ってる方はぜひ参考にしてみてください!

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