AppBeadsのノーコードツールで既存システムを内製化
この記事の概要
社内の既存システムをAppBeadsのノーコードツール(タイニーApp)で内製化してリプレースすることになりました。
そこで試しに次のような簡単なアプリをつくってみました。

プロジェクトマスターにプロジェクト情報を登録する、いわゆるマスターメンテ画面です。
このアプリのつくり方をまとめたのが、この記事です。
ノーコードで内製化に至った背景
私の会社には10年以上前に導入されたシステムが散在していて、困った状態になっています。
OSもデータベースも古いのでリプレースが望まれますが、当時の開発ベンダーの都合でサービスが終了しているものもあります。
この「一方的なサービス終了」という苦い経験のせいか、上層部から『内製化』という案がでました。
情シス部門にも生粋の開発者はいないので、必然的にノーコードツールを使うことになりました。
AppBeadsを選んだ主な理由
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オープンソース
サービス終了で使えなくなるというリスクがありません。
もしカスタマイズが必要になっても、特定の業者ではなく顔馴染みのベンダーに依頼できます。 -
既存のデータベースに接続できる
システムをゼロから刷新するには人員不足なので、データベースはバージョンアップだけ行ってそのまま使うことにしました。
そうすれば現行のシステムを使いながら、少しずつリプレースできます。 -
社内システムっぽい画面をノーコードでつくれる
多くのノーコードツールはExcel業務の共有化が目的という印象です。
でも、AppBeadsならノーコードで社内システムのような業務アプリをつくれそうです。
先ずはデータベースの設定
既存のデータベース(オラクル)を使うので、まずはデータベースの設定をします。
AppBeadsにログインして、メニューの [設定] をクリックします。

[+データベースを追加する] をクリックすると、新しいデータベースを設定する入力領域が追加されます。


任意のデータベース名と表示名を入力します。
表示名は他の画面でも表示されますが、データベース名は内部コードなのでこの設定画面以外では見かけません。
製品で「Oracle」を選択すると入力項目がオラクル用に変わります。

データベースの接続情報を入力します。
上段が本番用で、下段はテスト用です。
今回のシステムは同じデータベースサーバーで本番用とテスト用のスキーマ[1]を分けています。
接続情報を入力したら [接続テスト] をクリックします。
接続テストが成功したら、画面右上の [保存] をクリックして設定情報を保存します。

テーブルをつくる
この記事でつくるのは「社内で本当に使うアプリ」ではなく「サンプルアプリ」です。
そのため、サンプルアプリ用に次のようなテーブルを用意します。
| テーブル名 | 内容 |
|---|---|
| M_PROJECT | プロジェクトマスター |
| 項目 | カラム名 | 型 | 備考 |
|---|---|---|---|
| プロジェクトコード | PRJ_CD | VARCHAR2(10) | 主キー |
| プロジェクト名 | PRJ_NM | VARCHAR2(30) | |
| 概要 | OVERVIEW | VARCHAR2(1000) | |
| 登録者 | REG_USER | VARCHAR2(30) | データを追加したユーザー |
| 登録日時 | REG_AT | DATE | データを追加した日時 |
| 更新者 | UPD_USER | VARCHAR2(30) | データを変更したユーザー |
| 更新日時 | UPD_AT | DATE | データを変更した日時 |
CREATE TABLE M_PROJECT (
PRJ_CD VARCHAR2(10) NOT NULL PRIMARY KEY
, PRJ_NM VARCHAR2(30)
, OVERVIEW VARCHAR2(1000)
, REG_USER VARCHAR2(30)
, REG_AT DATE
, UPD_USER VARCHAR2(30)
, UPD_AT DATE
)
メニューの [SQL Pad] をクリックして、SQL Pad を開きます。

データベースを開くと、先ほど設定したデータベースの本番用とテスト用があります。
社内データベース
社内データベース(テスト)

先ずは本番用データベース 社内データベース を選びます。
SQL文を貼り付けて [実行] をクリックするとテーブルがつくられます。

続いて、テスト用のデータベース 社内データベース(テスト) を選び、 [実行] をクリックします。

これで、本番用とテスト用、両方のデータベースにテーブルがつくられました。
アプリをつくる
AppBeadsのノーコードアプリは タイニーApp と呼ばれます。
メニューの [タイニーAppマネージャー] をクリックして タイニーAppマネージャー を開きます。
タイニーAppの管理は、このタイニーAppマネージャーで行います。
新しいアプリをつくるには、画面右上の [+新規作成] をクリックします。

アプリのファイル名を入力して [OK] をクリックします。
(この記事のアプリは「pms001_m_project」というファイル名にします。)

タイニーAppエディターが開きます。
タイニーAppはこの画面で作成します。

先ずはアプリの名称を入力します。
(この記事のアプリ名は「プロジェクト登録」です。)
[概要 V] の [V] をクリックすると概要欄が縮まり、画面が見やすくなります。

データベースを選択します。
先ほどの「SQL Pad」では、本番用とテスト用のデータベースを選べましたが、タイニーAppエディタではテスト用がありません。
タイニーAppをテストする時はテスト用に接続され、リリースした後は自動的に本番用に接続されるので、アプリをつくる時点では本番用かテスト用かを指定する必要がないからです。

検索条件と検索結果を入力します。

検索条件
アプリ画面 と タイニーAppエディタ


・ コードなのでタイプを「半角」にします。
全角の英数字が入力されると半角に変換されます。
・ 入力種別を「必須」にします。
検索条件を入力しないで検索するとエラーになります。
検索結果
アプリ画面 と タイニーAppエディタ


・ 処理は [単票] を選び、テーブルはM_PROJECTにします。
・ プロジェクトコード(PRJ_CD)の条件をプロジェクトコードにします。
プロジェクトコードで検索できるようになります。
・ プロジェクトコード(PRJ_CD)のキーをチェックします。
キーを設定しないとデータを更新したときにエラーやバグになります。
・ 概要(OVERVIEW)のタイプはメモにします。
M_PROJECTテーブルには、画面に表示しない次のような項目もあります。
登録者(REG_USER)
登録日時(REG_AT)
更新者(UPD_USER)
更新日時(UPD_AT)
先ず、登録者(REG_USER)と登録日時(REG_AT)の設定を入力します。

・ 画面には表示しないので入力種別を非表示にします。
・ 初期値を設定するとデータを追加したときの値になります。
次に、更新者(UPD_USER)と更新日時(UPD_AT)の設定をするため、[+挿入] を2回クリックして行を追加します。
更新者(UPD_USER)と更新日時(UPD_AT)の設定を入力します。


・ 画面には表示しないので入力種別を非表示にします。
・ 既定値を設定するとデータを追加・変更したときの値になります。
画面右上の [チェックして保存] をクリックして、アプリを保存します。

アプリのテスト
アプリをつくるとタイニーAppマネージャーに追加されます。
三角マーク(▶)をクリックするとアプリが開きます。

テストのときはアプリ名の右に赤字で「(テスト)」と表示されます。
[+新規] をクリックしてデータを入力します。

データを入力したら [保存] をクリックします。

SQL Padを開いて、M_PROJECTテーブルに保存されたデータを確認します。
テスト用のデータベース「社内データベース(テスト)」を選びます。
M_PROJECTテーブルを表示するSQL文を入力して [実行] をクリックします。
アプリで登録したデータが表示されます。
ただ、登録日時(REG_AT)と更新日時(UPD_AT)はDATE型なので時刻が表示されません。

SQL文を少し変更します。
登録日時(REG_AT)と更新日時(UPD_AT)をTIMESTAMP型に変換して実行します。
これで、時刻も表示されます。

本番用のデータベース「社内データベース」に変更して実行すると「該当データがありません。」というメッセージが表示されます。
これで、タイニーAppのテストではテスト用のデータベースに接続されることがわかります。

アプリをリリースする
アプリを本番用にリリースするには、タイニーAppマネージャーのロケットマークをクリックします。

リリース情報を入力するダイアログが開くので、入力して [OK] をクリックします。


リリースするとタイニーAppマネージャーにバージョンが表示されます。

本番用のアプリ(リリースしたアプリ)はタイニーApp一覧から実行します。
メニューの [タイニーApp一覧] をクリックします。

アプリ名の左側にある三角マーク(▶)をクリックするとアプリが開きます。

[+新規] をクリックしてデータを入力します。

データを入力したら [保存] をクリックします。

SQL Padを開いて、M_PROJECTテーブルに保存されたデータを確認します。
本番用のデータベース「社内データベース」を選びます。
M_PROJECTテーブルを表示するSQL文を入力して [実行] をクリックします。
アプリで登録したデータが表示されます。

最後に
以上が「既存のデータベースに接続してアプリをリリースするまでの流れ」になります。
なお、リリースしたアプリをタイニーAppエディターで開くとリリース情報を見れます。

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スキーマ:オラクルの用語で、ユーザー名とほぼ同義です。 ↩︎
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