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WordPressをGoogle CloudのCEで構築する

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tech

はじめに

もともとDocker上のコンテナでWordPressを立ち上げていたが、SSL化のところで手間取ったので、まずはコンテナを使わずにローカルですべて一から入れてみた。

2025.03.28 AWSに引っ張られてEC2と書いていることに気付く…CEに表記変更。

構築環境

  • Google Cloud CE
  • Ubuntu 24.04LTS
  • nginx 1.24.0
  • mariadb 10.11.8
  • php 8.3

Google Cloud CEのFree Tier（無料枠）

Google Cloudでは常時無料枠があり、以下の条件に当てはまれば基本的に費用はかからない。

  • CPUがe2-micro
  • リージョンがus-west1（オレゴン）,us-central1（アイオワ）,us-east1（サウスカロライナ）のどれか
  • 標準永続ディスクで合計30GB以内（コンテナ複数合計でも可）
  • ネットワーキングのOutが1GB以内

あとは固定のグローバルIPも取得可能だが、動いているコンテナに割り当てていない（動作していない）と費用がかかることに注意。

CEのVMインスタンス作成

今回は以下の構成でまず作成してみる。

  • リージョン：us-west1
  • CPU：e2-micro
  • ディスク：15GB
  • イメージ：Ubuntu 24.04LTS
  • 固定IP

先にIPアドレスを予約しておく。

  • VPCネットワーク＞IPアドレス＞外部静的IPアドレスを予約します　から設定。
    名前は適当で、リージョンはインスタンスと合わせる。（どっちでもいいけれど）

↓↓↓ここからインスタンスの設定

  1. Google Cloud コンソールから、VMインスタンス＞インスタンスを作成

  2. リージョンとゾーンの指定
    ゾーンは特にどれでもいいみたい。

  3. CPUの選択
    E2を選択してから、プルダウン内の「e2-micro」を選択する。

  4. OSとストレージの指定
    ここでタイプを「標準永続ディスク」にすることを忘れずに！
    間違えると課金されます。

  5. ファイアウォールの指定
    WordPressは最初HTTPでのアクセスになるため、HTTPのトラフィックも許可しておく。

  6. 固定IPの設定
    ネットワーキングの中の下部にインターフェイスの設定ができるので、外部IPの欄から作成したIPを割り当てる。

これで待っているとインスタンスが自動で作成される。
この後はSSHで接続して、まず全体的なアップデートをかけておく。

スワップ領域の作成

CEで作成したインスタンスでは、スワップ領域が作成されていない。
メモリも1GBで心もとないので、プラスで1GBスワップ領域を作成しておきたい。

  1. スワップ領域の状態を確認
free -h
  1. ディレクトリの割り当てとスワップサイズの指定
    bs=1M と count=1000 の組み合わせで1GBとする。
dd if=/dev/zero of=/swapfile bs=1M count=1000 status=progress
  1. スワップファイルのパーミッションを変更
    これをやっておかないと正常に動作しないことがあった。
chmod 600 /swapfile
  1. スワップ領域としての指定と有効化
mkswap /swapfile
swapon /swapfile
  1. /etc/fstabにスワップ領域を記載し、自動マウントするように設定
vi /etc/fstab
    /swapfile none swap sw 0 0
  1. マウントされているか確認
free -h

nginxのインストール

Webサーバーとして、今回はnginxを使用する。
インストールするバージョンは特に指定しないことにした。

  1. nginxのインストール
sudo apt-get install nginx -y
  1. nginxの起動確認
sudo systemctl status nginx
  1. nginxでのページが作成されているか確認
    たまにブラウザまでの表示でエラーに落ちて確認できないことがあるので、
    コマンドでローカル内で確認することで、最低限ページができているかをチェック。
curl localhost
    <!DOCTYPE html>
    <html>
    <head>
    <title>Welcome to nginx!</title>
    <style>
    html { color-scheme: light dark; }
    body { width: 35em; margin: 0 auto;
    font-family: Tahoma, Verdana, Arial, sans-serif; }
    </style>
    </head>
    <body>
    <h1>Welcome to nginx!</h1>
    <p>If you see this page, the nginx web server is successfully installed and
    working. Further configuration is required.</p>

    <p>For online documentation and support please refer to
    <a href="http://nginx.org/">nginx.org</a>.<br/>
    Commercial support is available at
    <a href="http://nginx.com/">nginx.com</a>.</p>

    <p><em>Thank you for using nginx.</em></p>
    </body>
    </html>
  1. バージョン確認
    やらなくてもいいけど、備忘録。
sudo nginx -v
    nginx version: nginx/1.24.0 (Ubuntu)

mariadbのインストールと初期設定

今回はmariadbで構築してみる。
データベースの知識が薄いので、いろんなデータベースを使ってみたい。

  1. mariadbのインストール
sudo apt-get install mariadb-server mariadb-client -y
  1. mariadbの確認と起動
sudo systemctl status mariadb
sudo systemctl start mariadb```
  1. mariadbのコンソールに入る
    ここでバージョンも確認できるので、一緒に見ておく。
sudo mariadb -v
    Welcome to the MariaDB monitor.  Commands end with ; or \g.
    Your MariaDB connection id is 31
    Server version: 10.11.8-MariaDB-0ubuntu0.24.04.1 Ubuntu 24.04
MariaDB [(none)]>
  1. mariadb上に新規テーブルを作成する
MariaDB [(none)]> CREATE DATABASE wp;
Query OK, 1 row affected (0.044 sec)
  1. mariadb上にユーザーを作成する
    ユーザーの指定は、'ユーザー名'@'locaohost' IDENTIFIED BY 'パスワード'で行う。
    このシングルクォーテーションは必須。
MariaDB [(none)]> CREATE USER 'ユーザー名'@'localhost' IDENTIFIED BY 'パスワード';
Query OK, 0 rows affected (0.072 sec)
  1. 新規テーブルに先ほど作成したユーザーの権限を追加する
MariaDB [(none)]> GRANT ALL ON wp.* TO 'ユーザー名'@'localhost' WITH GRANT OPTION;
Query OK, 0 rows affected (0.004 sec)
  1. 権限情報を更新
MariaDB [(none)]> FLUSH PRIVILEGES;
Query OK, 0 rows affected (0.003 sec)

ここまでで、mariadb上でWordPress用のデータベースが作成できた。
このデータベース名、ユーザー名、ホスト名（localhost）、パスワードはWordPressの初期設定時に必要になるので控えておく。

PHPのインストール

phpが必要になるのでインストールを行う。
NginxでPHPを使用するにはPHPサポートが必要になるので、必要なPHPモジュールをインストールする。

  1. 最新のphpをインストールするためにリポジトリを追加する
sudo apt-add-repository ppa:ondrej/php
  1. phpをリポジトリ経由でインストール
    PHPはバージョン7以上はmysqlのモジュールがなくなったらしく、拡張モジュールのphp-mysqlを入れないと、WordPressのセットアップ時に「対応していません」と表示されて進まなくなる。
    これはmariadbでも同じみたい。
sudo apt install php-fpm php-mysql
  1. phpのバージョンを確認する
sudo php -v
  1. nginxのVirtualHost設定ファイルを作成する
    VirtualHostとは？となったので、以下のサイトから勉強した。
    https://developers.gmo.jp/technology/39513/
    1台のサーバーで複数のドメインを運用するために必要なサーバー技術のこと。
    ここはもう少しちゃんと理解しないといけないと思うが、とにかく今は進めてみる。
sudo vim /etc/nginx/sites-available/wordpress.conf
  1. 先に作成したwordpressの構成ファイルに設定を投入
    client max body size は色んなサイトで記載が違ったが、50M~100M程度でよさそう。
    server_name にグローバルIPやドメイン名を入れないとアクセスできないので注意。複数入力の場合はスペース空けでOK。
server {
    listen 80;
    root /var/www/html;
    index index.php index.html index.htm;
    server_name XXX.XXX.XXX.XXX www.example.com;

    client_max_body_size 100M;
    autoindex off;
    location / {
        try_files $uri $uri/ /index.php?$args;
    }

    location ~ \.php$ {
         include snippets/fastcgi-php.conf;
         fastcgi_pass unix:/var/run/php/php8.3-fpm.sock;
         fastcgi_param SCRIPT_FILENAME $document_root$fastcgi_script_name;
         include fastcgi_params;
    }
}
  1. 有効なサイトとするため、site-enebledにシンボリックリンクを作成
sudo ln -s /etc/nginx/sites-available/wordpress.conf /etc/nginx/sites-enabled/
  1. nginxの再起動
sudo systemctl restart nginx

WordPressの初期セットアップ

WordPressの圧縮ファイルを引っ張ってきてディレクトリに格納する。

  1. /var/www/html に移動する
cd /var/www/html
  1. WordPressに関連するファイルをダウンロードする
sudo wget https://ja.wordpress.org/latest-ja.tar.gz
  1. ダウンロードしたファイルを展開する
sudo tar xvf latest-ja.tar.gz
  1. wordpressファイルの所有者を変更
sudo chown -R www-data:www-data wordpress

あとは追加でwordpressで使うデータベースを作成しておく。
5. mariadbのコンソールに入る

sudo mariadb
  1. データベースwordpressの作成（復習）
MariaDB [(none)]> CREATE DATABASE wordpress DEFAULT CHARACTER SET utf8;
Query OK, 1 row affected (0.627 sec)
  1. ユーザーの権限付与と有効化
MariaDB [(none)]> GRANT ALL ON wordpress.* TO 'さっき作ったユーザー名'@'localhost' IDENTIFIED BY 'yusaku';
Query OK, 0 rows affected (0.466 sec)

MariaDB [(none)]> FLUSH PRIVILEGES;

ブラウザからWordPressのセットアップ

ここからは実際にブラウザへアクセスし、データベースの紐づけや初期セットアップを行う。

  1. ブラウザからwordpressにアクセスする
http://<IPアドレス>/wordpress

  1. ここまで作成したデータベースやユーザー名、パスワードを入れて進める

  2. データベースとの連携ができたら進める

  3. 必要な情報を入力してセットアップを完了する

まとめ

記事を参考にさせてもらいながら進めていたが、やはりどこか足りない部分が出てきていい勉強になった。
もう少しかみ砕いて書いても良かったかもしれないが、また同じようにセットアップするかも…
まずはSSL化を次にやって、公開まで進めて行けたらいいし、
そろそろブログにするのかZennでこのまま書くのか、検討していこう。
ポートフォリオもやっていきましょ。

参考文献

https://noauto-nolife.com/post/ubuntu-add-php-repository/
https://note.com/frogspoon/n/n219381b003fb

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