タスク管理専用のGitLabプロジェクトの作り方
はじめに
GitLab は、バージョン管理システムを主体とした Ruby on Rails 製のアプリケーション開発支援ツールです。
とあるように、Git リポジトリ管理、issue 管理、CI/CD、Wiki、コンテナレジストリ、GitLab Pages(静的サイトホスティング)、モニタリング、Kubernetes 連携機能もあり、アプリケーション開発・運用のために統合的な機能を提供する GitLab ですが、その中でもプロジェクトを issue 管理専用として使いたい(ソースコードの管理はしない)という状況がありましたので、その解決策を共有させていただきます。
Issues のみを表示する
何を言っているかというと、プロジェクト作成時、デフォルトでは Issues、Repository、Merge Requests、CI/CD、Wiki、Snippets が表示されていますが、Issues のみを表示したいということです。
以下はプロジェクト作成時の初期状態のトップページですが、Repository が表示されます。このプロジェクトではソースコードの管理などは想定していないため、このトップページのままなのは少し気になります。(README を書いてもいいですが、、、)
これを Issues のみの表示にするためには、Settings > General > Permissions から設定を行うことができます。今回は Issues のみを利用したいので、Repository(Merge Requests、Pipelines、Container registry)、Wiki、Snippets は無効にして保存します。
変更前(プロジェクト作成時の初期状態)
変更後
その後、プロジェクトのトップページを確認してみます。(写真はわかりやすいように issue を作成してあります。)左側に表示されているタブバーを確認してみても、Repository、Wiki、Snippets が表示されていないことがわかります。
実際の GitLab Project です。
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もしうまくいかなかったら
User Settings > Preferences > Behavior の設定がデフォルト状態ではないかもしれません。デフォルトの設定に変更してあげることで期待通りの挙動になるかもしれません。試してみてください。(User Settings は右上のアイコンをクリックすると表示されます。)
おわりに
GitLab のビジョン
誰しもがすべてのデジタルコンテンツを共同作業できるようにし、チームが効果的に協力し合いよりよい成果をより早く達成できるようにすることです。
注目していただきたいのは、「誰しもが」 という点です。また、以下のようにも述べられています。
GitLab を利用すべきメリットは、誰しもが容易に利用できる Web インターフェイスを社内環境に構築できることです。コンソールを利用せずともブラウザからすべてのコンテンツ管理ができるので、エンジニアだけでなく、経営層やマーケティングといったビジネス側のメンバーとも共通の目線でコンテンツを共有することができます。
こういった GitLab のビジョンやメリットを考慮したとき、チーム内のいろんな職種の人の利用が想定され、かつタスク管理としてしか利用しない場合は、不要な Repository や Snippet は非表示にした方が良いような気がします。多機能は必ずしもユーザにとって使いやすいとは言えません。
何はともあれ、簡単に設定できるのでぜひ活用してみてください。
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