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【これだけ読めばOK!】忙しい人のための「12 Days of OpenAI」総まとめ

2024/12/28に公開

OpenAI は 2024 年 12 月 5 日から 12 月 20 日まで、アドベントカレンダーのように毎日新機能やモデルを発表する「12 Days of OpenAI」を開催しました。競合が激化する中、OpenAI がどう進化しているのか、全 12 日間の発表をざっくり短くまとめていきます。

はじめに

今回の「12 Days of OpenAI」では、GPT 系の新モデルや機能拡張、アプリ連携など連日のアップデートが行われました。新しいテクノロジーが次々と投入される様子は、AI がビジネスや研究、日常生活を大きく変えつつある現状を象徴しているようです。

Day1:新モデル「o1」と有料プラン「ChatGPT Pro」

  • o1 モデル

    • GPT-4 を超える推論能力。
    • “思考プロセス”を経て回答する設計で、より説得力ある応答が可能。
    • テキストだけでなく画像も処理可能なマルチモーダル対応。
    • 最大 128K トークン(Pro/Enterprise)と大幅にコンテキストウィンドウが拡張。
  • ChatGPT Pro プラン

    • 月額 200 ドル。
    • o1 を含む全モデルへの無制限アクセス。
    • o1 Pro モードではさらに計算リソースを使って高精度推論が可能。

Day2:強化学習型ファインチューニング「RFT」

  • RFT (Reinforcement Fine-Tuning)
    • モデルの思考プロセス自体を強化する新しいファインチューニング手法。
    • 専門性の高い分野(法律・保険など)でも、少ないデータでモデルをチューニング可能。
    • 2025 年初頭に一般公開予定。

Day3:動画生成 AI「Sora」正式リリース

  • テキストや画像、ストーリーボードから高品質な短尺動画(最大 5 秒)を自動生成。
  • 480p / 720p に対応。複雑なキャラクターや背景にも対応(制限はあり)。
  • ChatGPT Plus ユーザーは月 50 本まで追加料金なし。

Day4:新インターフェース「Canvas」アップデート

  • 文章やコードを書きながら ChatGPT と並行作業できるコラボツール。
  • ベータ版から正式版に移行して、全ユーザーに無料で解禁。
  • Python コードの実行や推論プロセスの可視化など、さらに機能が充実。

Day5:Apple Intelligence との連携強化

  • Apple の「Siri」と ChatGPT を連携して、音声ベースで複雑なタスクや会話が可能に。
  • Apple Intelligence のライティングツールにも統合し、文書作成を強力サポート。

Day6:高度な音声モードにビデオ通話 & 画面共有機能追加

  • ChatGPT とビデオ通話して、顔を合わせながらコミュニケーション可能に。
  • 画面共有でスライドやデザインを見せながら共同作業ができる。

Day7:プロジェクト管理機能の追加

  • チャットやファイルをプロジェクト単位で管理できるように。
  • プロジェクトごとにカスタム指示を設定でき、タスク整理がはかどる。
  • 現在は ChatGPT Plus / Pro ユーザー向けに提供中。

Day8:検索機能の強化

  • 検索速度を向上し、モバイル最適化や地図表示、音声検索にも対応。
  • リアルタイムの情報を引き出しやすくなり、無料プランでも利用可能。

Day9:開発者向け機能の充実化

  • o1 API が使えるように。高度な推論や画像認識機能をアプリに組み込める。
  • リアルタイム API のコストが下がり、音声認識アプリなどを開発しやすく。
  • Preference Fine-Tuning でユーザーの好みに合わせた出力を微調整可能。

Day10:電話 & WhatsApp からのアクセス解禁

  • 電話で ChatGPT と会話可能。月 15 分無料。
  • WhatsApp 上で ChatGPT とテキストでチャット可能

Day11:macOS アプリのアップデート

  • macOS アプリが他アプリと連携して、コードエディタやノートアプリなどとの連動がスムーズに。
  • macOS 版でも高度な音声モードが使えるように進化。

Day12:次世代 AI モデル「o3」の発表

  • o1 をさらに超える推論能力を備え、AGI ベンチマークで史上最高スコア。
  • 数学・コーディング・推論など、多岐にわたって人間レベルに近い性能。
  • 軽量版「o3 mini」も同時発表。

まとめ

以上が「12 Days of OpenAI」で発表された主なトピックのダイジェストです。
o1 や o3 のような次世代モデルの出現により、より高度な推論や専門分野での活用が期待できます。また、Sora や Canvas などクリエイティブ系ツールの進化、RFT といったファインチューニング技術の発展により、AI が人間の思考や作業をいっそうサポートしてくれる未来が近づいてきました。
これからも OpenAI の動向は見逃せません。新機能に触れてみて、ぜひ最先端の AI 体験を味わってみてください!

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