Zenn
🦁

Unity 3Dを始めるならここから: 基本的な3Dシーンの作り方と学習のポイント

2024/12/30に公開
Unity
初心者
学習方法
3d
idea

Unity 3Dでゼロからはじめる基本3Dシーンの作り方【初心者向け】

Unityを使って「自分だけの3Dゲームやアプリを作りたい」と考えたとき、最初の壁になるのが“3D空間の扱い”ではないでしょうか。

カメラやライト、3Dオブジェクトなど、見るからに難しそうな単語が並ぶと、それだけで腰が引けてしまうかもしれません。しかし一度手順を踏んで体験してみると、意外とシンプルであることがわかります。

本記事では、Unity 3Dで初めて3Dシーンを作る初心者の方を対象に「基本的な手順」と「知っておくと役立つポイント」をまとめました。

慣れてくれば、キャラクターやギミックを配置して、あなたの想像を形にすることが可能になります。「最初から挫折しないための基礎固めをしたい」「Unityの3D環境を扱う自信をつけたい」そんな方は、ぜひ最後までご覧ください。

たった5日でFPSゲームが作れる自分に変わる教材はこちら

https://zenn.dev/ryuryu_game/books/fd28de9d8e963a

1. なぜ最初に3Dシーンを押さえる必要があるのか

3Dゲームやアプリを作るとき、もっとも基本的な要素となるのが“シーン”です。シーンは、ゲーム中の空間を表しており、ステージやマップのように見立てられます。ここにオブジェクトを配置し、カメラを置いて、ライトを当てて……という流れがUnityの3D開発の最初の一歩なのです。

「キャラクターを動かすスクリプト」を先に学びたい方も多いかもしれませんが、3Dシーンが整っていないと、どこを歩かせるのか、光はどう当たるのかといった基礎設計がブレてしまいがちです。

2. Unity 3Dシーン作成の基本手順

Step 1: 新規プロジェクトの作成

  1. Unity Hubを起動し、「New Project」をクリックします。
  2. 3Dテンプレートを選択し、プロジェクト名や保存先を決めて「Create」を選択。

この時点で、3D空間を扱うためのベースができあがります。Unityエディターが起動したら、ProjectウィンドウやHierarchyウィンドウの初期状態をざっと確認しましょう。

Unity Hubって何？

Unity Hubとは、複数のUnityバージョンを管理し、新規プロジェクトの作成や既存プロジェクトの起動を簡単に行える公式ツールです。プロジェクトごとにバージョンを切り替えたり、Unityアカウント連携を行ったりする際にも便利です。

Step 2: シーンの保存と命名

  1. Menuバーの「File > Save Scene」をクリックし、シーンを保存します。
  2. シーンの名前を「MainScene」などわかりやすいものにしておくとよいでしょう。

Step 3: 3Dオブジェクトの配置

Hierarchyウィンドウで右クリックし、「3D Object」からCubeやSphereを選択すると、シーンに3Dオブジェクトが追加されます。Transformコンポーネントで「Position」「Rotation」「Scale」を変更しながら、画面上で好きな形・場所に配置してみましょう。

  • オブジェクトの移動はWキー、回転はEキー、拡大縮小はRキーでハンドルを操作します。

Step 4: ライティングの設定

最初からDirectional Light（平行光源）が入っていますが、光源を増やしたり種類を変えたりすることで、シーンの雰囲気が大きく変わります。Point Lightを追加して街灯を表現するなど、思いのままにライティングを調整してみてください。

Step 5: カメラの見え方を調整

Main Cameraは、ゲームプレイ時の視点を表します。実際の画面にどう映るかを「Gameビュー」で確認しながら、高さや向き、Field of View（視野角）を調整しましょう。必要なら追加のカメラを用意して切り替えることも可能です。

Step 6: 細部を彩るマテリアルの設定

3Dオブジェクトをただ置いただけでは、真っ白で味気ない世界になりがち。そこでUnity EditorのProjectウィンドウに「Materials」フォルダを作り、新規マテリアルを作成・オブジェクトに適用しましょう。色やテクスチャを変えるだけでも雰囲気がガラリと変わります。

マテリアル調整だけでもアーティスティックな表現が楽しめるので、エンジニア志向の方でもぜひチャレンジしてみてください。

Step 7: 簡単なスクリプトで動きを体感

「Cubeを回転させたい」といった単純なアクションでも、スクリプトを書いてみるとUnityの世界観がぐっと広がります。

using UnityEngine;

public class Rotator : MonoBehaviour
{
    public float rotationSpeed = 50f;

    void Update()
    {
        transform.Rotate(Vector3.up * rotationSpeed * Time.deltaTime);
    }
}
  • 上記スクリプトを「Rotator.cs」として保存し、回転させたいオブジェクトにアタッチします。
  • ゲームを再生すると、オブジェクトが回転しているはずです。
よくあるエラー対処法
  • CS1002: セミコロンが足りない。
  • The script class cannot be found: ファイル名とクラス名が一致していない。
  • NullReferenceException: 変数がアタッチされていない、またはInspectorでオブジェクトを設定していない。

3. シーンをビルドして確認

ここまで設定できたら、実際にビルドして動作を確認するのも大切です。Menuバーの「File > Build Settings」に入り、Target PlatformやSceneの登録を行いましょう。「Build and Run」でアプリケーションを起動し、配置した3Dオブジェクトやライト、カメラが意図した通り動作しているか確認してください。

4. 自分の作品を発展させるためのポイント

  1. アニメーションや物理挙動を加える
    • Animator機能やRigidbodyコンポーネントを使うと、キャラクターの動きや物の落下などリアルな演出が可能です。
  2. スクリプトでのインタラクション
    • ユーザーがマウスやキーボードで操作できる仕組みを用意すると、インタラクティブなアプリやゲームに仕上げられます。
  3. 最適化と軽量化
    • モバイル端末向けのアプリでは、ポリゴン数やテクスチャの解像度に気を配る必要があります。

5. Unity 3Dの学習を挫折しないために

いざ始めてみると、エラーの対処や思い通りに動かない挙動に戸惑うこともあるでしょう。それでも、基礎をしっかり固めながら学んでいくと、ほんの小さな変化が見えるだけで「もっとこうしたい」というアイデアが自然と湧いてきます。

学習のコツは以下の通りです。

  • 自己流で試行錯誤する: 参考書通りの手順だけではなく、自分で考えたギミックを加えてみると習得速度が上がります。
  • 分からないことはコミュニティで質問する: 一人で悩む時間が長いほど、モチベーションも下がりやすいものです。
  • 小さな成果物を積み上げる: いきなり大規模ゲームを目指すより、小さなプロトタイプをいくつか作って成功体験を重ねると飽きにくくなります。

ちょっとした数式でもプログラムに活用できる

ゲーム内の物理やアニメーションの動きを制御する際、たとえば力学や数学の基礎知識があると便利です。

数式ブロックの例を挙げると、

x^2 + y^2 = z^2

これは三平方の定理で、キャラクターとターゲットオブジェクトの距離を求めるときなどによく利用されます。また、ベクトル計算も頻繁に登場し、たとえば速度ベクトルと方向ベクトルを組み合わせる場合などがあります。実装時に全てを暗記する必要はありませんが、「こういうアプローチで計算するのか」と感覚的に理解しておくとスクリプトが書きやすくなります。

6. まとめ

Unity 3Dの基本的な3Dシーン構築は、初心者が最初につまずきがちな工程ではありますが、ひと通り流れを覚えれば思い通りにオブジェクトを配置し、光を当て、動きをつけられるようになります。これができるようになるだけでも、あなたのアイデアをゲームとして形にするハードルはぐんと下がるはずです。さらに応用を効かせれば、複雑なマップ構成や演出、キャラクターアニメーションへと発展できるでしょう。

チェックポイント ポイント 優先度
シーン名の管理 バージョン管理で混乱しない 高
Prefabの活用 UIや3Dモデルの再利用 中
マテリアル設定 ルック＆フィールの向上 中

この記事を読んで「もっと実践したい！」と感じたあなたへ

Unity開発を効率よく進めるためには、実践的なスキルと仲間との交流が欠かせません。
そんな方におすすめのステップが、下記の3つです。

1. 有料教材「どこでもUnity教室」でゲーム制作を短期マスター

  • 5日でシンプルなFPS完成：初心者向けに要点を押さえたカリキュラム
  • C#や最新のInputSystem、FPS実装まで網羅：つまずきやすいポイントを先回りで解説
  • 購入特典：Discord招待＋サンプルプロジェクトDLで、疑問や実装例を即確認

たった5日でFPSゲームが作れる自分に変わる教材はこちら

https://zenn.dev/ryuryu_game/books/fd28de9d8e963a

2. 無料コミュニティで、疑問をすぐに解消＆モチベーションUP

  • 初心者～中級者までOK：学習進度に合わせて質問や情報共有
  • 質問サポートが充実：わからないことを仲間や講師に即相談
  • 学習仲間と切磋琢磨：一緒に学ぶから続けやすい

Discordサーバー参加はこちら

https://discord.gg/5FwuKCacNy

3. 実績豊富な“ゲーム開発所RYURYU”があなたをトータルサポート

  • コナラ総販売200件超：さまざまなUnity開発の依頼を対応
  • VR/AR/AIなど最新技術にも精通：幅広いノウハウを活かして開発支援
  • ゲームクリエイター甲子園や東京ゲームショウなど出展実績多数

ご相談・お問い合わせはこちら

https://coconala.com/users/1772507

Discussion