Unity初心者が必ずぶち当たる!頻出するエラー7選と解決アプローチ
Unity初心者必見:頻出するエラー7選と解決アプローチ
Unityでゲーム制作を進めると、さまざまなエラーに遭遇します。最初は「赤文字だらけで何が何だか…」と途方に暮れることもあるでしょう。しかし、よく起こるエラーのパターンや対処法をあらかじめ知っておけば、トラブル解決が格段に早くなります。
本記事では「頻出するエラー7選」をピックアップし、その原因と解決のアプローチをまとめました。焦らずエラーを読み解く力を身につけ、一歩ずつ開発スキルを高めていきましょう。
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1. NullReferenceException
「オブジェクト参照がインスタンスに設定されていません」というメッセージでおなじみのエラーです。最も頻繁に目にするエラーの一つといっても過言ではありません。
原因
- インスペクターでスクリプト変数に"アサイン"していない
- コード上で
new
のインスタンス生成をしていない - 存在していたオブジェクトが削除され、参照が切れている
解決策
- インスペクターで、変数に正しいGameObjectやコンポーネントを設定しているか確認する
- 必要なGameObjectを
Instantiate()
やnew
で作成してからアクセスする - シングルトンやスクリプト実行順序などを見直して、オブジェクト参照のタイミングが合っているか確かめる
2. MissingReferenceException
UnityのConsoleウィンドウに「Missing Reference」と表示され、オブジェクトに参照がなくなってしまったケースです。プロジェクトを整理・改名・アセットの移動などした際に起こりがち。
原因
- インスペクターで割り当てたオブジェクトをリネーム・削除してしまった
- Prefab構造を変更した結果、参照先が外れた
- シーンやPrefabのアップデートで子オブジェクト名が変わった
解決策
- Missingになっている箇所を探して再度正しいオブジェクトをアサインし直す
- Prefabを更新するときは、ヒエラルキーとの整合性に注意しながら作業する
- リファクタリングや移動時に“依存関係”が崩れないかを意識する
よくあるパターン
シーン上で「このオブジェクトはもう要らない」と削除したのに、スクリプトで参照しているのに気づかず、そのままMissing参照になることが多いです。
3. IndexOutOfRangeException
配列やリストの要素数を超えてアクセスしようとすると発生するエラーです。「〇番目の要素がない!」とUnityが教えてくれています。
原因
- for文のインデックス範囲が間違っている(例:
i <= array.Length
となっている) - リストや配列が空なのにアクセスしている
- 配列やリストを動的に生成したが、要素数が足りない状態
解決策
- 配列なら
i < array.Length
、リストならi < list.Count
など、範囲チェックを正確に行う - 要素が存在しない場合は
null
を返すメソッドを呼び出さないように工夫する - 要素数が増減するリストを扱うときは、
Count
やContains
メソッドを用いる
for (int i = 0; i < items.Length; i++)
{
Debug.Log(items[i]);
}
4. Compile Error (CS1002 など)
コンパイルエラーは、そもそもコードがビルドできない状態です。Unityエディターでエラーが山のように出るため、少々パニックになりがち。
原因
- セミコロンの付け忘れや
{}
の不整合 - クラス名とファイル名が一致していない
- Visual StudioやRiderなどで自動補完ミスが起きている
解決策
- Unityコンソールに表示される「CS1002」などのエラーコードをダブルクリックし、原因行を特定する
- 括弧のネストが正しいかをチェック(特に入れ子が深い構造の場合)
- 名前空間やクラス名が合っているか確認し、スクリプトファイルも同じ名前に揃える
5. MissingComponentException
「MissingComponentException: There is no ‘XXXX’ attached to the ‘YYYY’ game object…」と表示されたら、期待しているコンポーネントが存在していない状況です。
原因
- スクリプト上で
GetComponent<XXX>()
を呼び出しているが、対象オブジェクトにXXXコンポーネントが追加されていない - Prefabのセットアップ不足で、必要なコンポーネントをアタッチし忘れた
- コード書き換え時にクラス名が変わり、古いコンポーネントが破損した
解決策
-
AddComponent<XXX>()
が必要な場合や、Inspectorでコンポーネントを手動追加すべきか確認 - 必要なコンポーネントがない場合はnullチェックを入れる
- 一度削除して再度正しいクラス名でコンポーネントをアタッチし直す
6. ArgumentException
メソッドに不正な引数を渡したときに発生するエラーです。パラメータ型が一致しない、または想定外の値が引数に入り込んでいる場合などが典型的です。
原因
- メソッドに"null"や範囲外の数値が渡されている
- UnityのUI系メソッド(Text, Imageなど)で誤った引数を与えている
- 文字列変換ミス(例: int型に文字列を誤って変換)など
解決策
- メソッドのシグネチャをよく確認し、正しい型や値を渡す
- 引数に使う変数が想定通りに初期化されているかDebuggerやDebug.Logでチェック
- 文字列パースや変換処理が正しく行われているか二重チェック
7. Infinity or NaN floating point numbers
ゲーム内で数値計算を行うとき、"無限大"や"NaN(非数)"が出現すると発生するエラー・警告です。例えば除算が0になったり、大きすぎる値計算によってInfinityが生じたりします。
原因
- 0除算や負数の平方根を計算している
- ループ内で制御不能な数値が累積している
- フィジックス挙動で異常な衝突計算をしている
解決策
-
if (denominator == 0) {...}
のように除算前に0チェックを挟む - MathfやMathクラスを活用してクリップ処理(最小値・最大値)をする
- RigidBodyやColliderの設定を見直して、極端な質量や速度が発生しないように制限
float result = numerator / denominator;
if (float.IsInfinity(result) || float.IsNaN(result))
{
// エラー処理や再計算など
}
まとめ:エラーを理解してUnityプロジェクトを加速しよう
今回紹介した7つのエラーは、Unityを使うなら「いつか必ず直面する」ものばかりです。見慣れない英語だらけのコンソールメッセージも、実は原因がシンプルな場合が多いもの。
エラーに困ったときのヒント
- 行番号やスクリプト名は必ずチェックし、実際の該当箇所をダブルクリック
- 再現性のある手順を突き止めてDebug.Logを挟み、変数やオブジェクトの状態を可視化
- 公式ドキュメントやフォーラム検索を活用し、過去の事例を参考にする
エラーメッセージを読み解く力を身につけると、開発スピードやコードの品質が格段に上がります。ぜひ焦らず、今日から少しずつ「エラーを糸口に問題解決する力」を磨いていきましょう。
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