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チームビルディングに最適!AWS BuilderCards で遊んでみた

2024/03/14に公開

こんにちは。
ご機嫌いかがでしょうか。
"No human labor is no human error" が大好きな吉井 亮です。

AWS BuilderCards をご存知でしょうか?
有志の方々により日本語版が作成された AWS BuilderCards を遊んでみたので体験記を書きます。

https://note.com/jawsdays/n/n6f2fca44e36c

プレイ後の感想

AWS の基本的なサービス、そしてサービスを組み合わせたアーキテクチャ例を知っているとよりゲームを楽しめると思います。
高ポイントを狙うには、複数サービスの相乗効果を重ねていくことを求められます。その過程が Well-Arch だなと感じます。
よく出来ているなぁという感想です。

勝利を目指す遊び方よりも、カードをお互いに見せ合いながらあーだこーどを話しながらプレイすると楽しいです。
「EC2 買ったほうがいいよ」
「CloudFront なにげに強いよね」
「コストマネジメントは人気ないなー」
「Fargate と EFS あるけど ECS 持ってない(泣)」
「(終盤なのに)オンプレカードばっかりだよー」
「S3 と Athena は強い」
「カード1枚引くはあると嬉しい」

序盤はほぼオンプレカードが手持ちになるので、黒丸クレジットを使って Builder Cards を集めます。

中盤は Builder Cards が揃ってきてアーキテクチャ(Builder Cards の組み合わせ)を構築可能になります。ここから少しずつ Well-Architected Cards を集めていきます。早めに Well-Architected Cards を集めたほうが勝利に近い気がします。

終盤になるとアーキテクチャ構築が楽しくなります。ものすごいクレジットを発生させたり、カード購入回数を増やしたりで大逆転を狙います。
私は最下位だったのでバラエティ番組のように最後のカードを30点しようと提案しましたが却下されました笑
高クレジットが狙えるカードが揃うとアドレナリンがドバドバ出ます。
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BuilderCards って何?

AWS BuilderCards

AWS BuilderCards is a fun and educational trading card deck building game designed to teach how different AWS services work together to build well-architected workloads.

4人まで同時対戦できるアナログカードゲームです。
山から手札を取る、捨てるを繰り返します。条件を満たすとクレジットが溜まり、そのクレジットで特定カードを Get、特定カードの合計得点を競うものです。
Well-Arch なシステム構築をカードゲームしながら勉強しようというツールですが、勉強というよりかはワイワイしながらチームビルディングできれば良いと思っています。

Publickey さんでも取り上げられています。
https://www.publickey1.jp/blog/24/awsaws_buildercardsawswell-architected.html

遊び方

ルールは稀に変るようで、現在は2023年版が最新です。
https://d2jm2rwvncgxr.cloudfront.net/aws-builder-card-rules-2023.pdf

https://www.youtube.com/watch?v=Pn6w8-abgis

吉井ルール

公式ルールでも楽しいですが、せっかくなのでローカライズされたルールを作っていきたいと考えています。この吉井ルールは少しずつ改良します。

セットアップ

このゲームには3種類のカードがあります。

  • Starter Cards
  • Well-Architected Cards
  • Builder Cards

Starter Cards (オンプレカード)

10枚1セット、4セット分の Starter Cards が用意されています。(最大4人までプレー可能)
各プレイヤーが10枚持った状態でゲームスタートです。
4人未満でゲームする場合、余ったカードは使いません。避けておきましょう。

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10枚の内訳は以下です。

  • Bare Metal Host. x4
  • Database x2
  • Storage Array x1
  • Backend Service x1
  • Virtualization Envrionment. x1
  • Backup x1

Well-Architected Cards

このカードを集めることがゲームの目的です。

well-arch cards

全部で12枚です。
2人でゲームするときは7枚利用、3人なら9枚利用、4人なら12枚利用です。カードの右上に人数アイコンで除外するカードが示されています。

Builder Cards

このカードゲームで最もよく使うカードです。
AWS サービスのアイコンが描かれています。各カードには1~2の効果が設定されており、複数のカードを効果的に組み合わせて高クレジットを得ます。

BuilderCards

初期配置

Starter Cards は各プレイヤーが10枚ずつ持ちます。
Well-Architected Cards は得点が低い順に重ね、表を向けた状態で山積みします。
Builder Cards はよくシャッフルし裏を向けた状態で山積みします。そこから5枚取り表向けに並べます。(マーケットプレイス)

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カードを並べ終えたら次は順番を決めます。AWS Well-Architected に詳しい人(例えば認定資格を持っている人など)が最終順序になるよう工夫するのがお勧めです。

最初のプレイヤーを決めたらそこから時計回りです。

最初のプレイヤーがマーケットプレイスから COST (左上の丸数字)が灰色のカードを引きます。カードを引いたら BuilderCards から1枚引いてマーケットプレイスが常に5枚になるように補充します。
それを1周行います。最後のプレイヤーが1枚引いたら(つまり全員の手元に11枚ある)今度は最後のプレイヤーから反時計周りに1枚ずつ引いています。

全員が12枚のカードを持ったら初期配置は完了です。12枚のカードをシャッフルし裏を向けた状態で山積みします。この山をリソースドローパイルと呼びます。

リソースドローパイルから5枚引き手の内に置きゲームスタートです。

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ターンオーダー

ターンは3つのフェーズから成っています。

フェーズ1:Build

毎ターン、手札からカードをオープンにすることでアーキテクチャを構築することができます。アーキテクチャを構築できない場合はカードを1枚オープンします。

Builder Cards には現在のターンで適用される追加効果があります。例えば、EKS カードを EC2 カードと組み合わせた場合はリソースドローパイルからカードを1枚引くことができます。
その引いたカードでアーキテクチャを構築し直すことも可能です。
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アーキテクチャは複数カードを組み合わせることで大きな効果を得ます。
以下3枚の追加効果です。

  • AWS クレジットが +2 (S3 と Analytics サービスの組み合わせ)
  • 購入回数が +1 (Kinesis Data Firehose と S3 の組み合わせ)
  • カードを1枚引く (RedShift と S3 の組み合わせ)

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カードの組み合わせについて対戦メンバーと一緒に正当性を確認しましょう。点数やカード購入なので条件成立はもちろんのこと、もっと良い組み合わせはないのかなどを話し合うことがこのゲームの楽しさです。

特別ルール

手札が5枚で開始されるターンのみ、手札の Builder Cards が Starter Cards より多い場合、手札の Starter Cards 1枚をリタイアすることが可能です。リタイアとはそのカードをゲームから除外する行為です。リタイアしたカードは他のカードと混ざらないよう箱にしまう等しましょう。
リタイアした際には、リソースドローパイルからカードを1枚引くことができます。
※ この特別ルールが「オンプレミスからの移行」を表現していると思われます。

フェーズ2:Buy Cards

TCO クレジット、または、構築したアーキテクチャから得られた AWS クレジットを消費して、マーケットプレイスからカードを購入できます。購入はターンで1回ですが、アーキテクチャの追加効果によっては購入回数が増えることがあります。

1回の購入では、TCO クレジットで BuilderCards を購入する、または、AWS クレジットで Well-Architected Cards を購入するの何れかです。

複数の購入では TCO クレジット、AWS クレジットの両方が有効です。例えば、TCO を 6、AWS を 8 持っている場合、1回目の購入で 4 TCO のカードを購入したとすると、2回目では 2 TCO、または、8 AWS のクレジットを消費できます。

購入した Builder Cards は自分の捨てパイルに置かれます。
購入した Well-Architected Cards は専用の山に置いておきましょう。(勝利の条件です。他のカードと混ざらないように!)

捨てパイルには、これまでのターンで使用した Starter Cards と Builder Cards が含まれています。捨て山のカードは表向きでリソースドローパイルの横に山積みしておきましょう。

もし、このターンで構築したアーキテクチャから得たクレジットで何も購入できない場合、マーケットプレイスのカードをシャッフルしマーケットプレイスを再構築することができます。これには参加者全員の同意が必要です。

フェーズ3:End your turn

アーキテクチャ構築の利用した Builder Cards と手元に残ったカードを全て捨て山に置きます。

リソースドローパイルから5枚カードを引きます。これが次回のカードです。リソースドローパイルに5枚カードを無い場合は、捨て山をシャッフルしてリソースドローパイルとします。

時計回りにプレイヤーが進行します。

ゲームセット

全ての Well-Architected Cards が購入されたらゲームセットです。プレイヤーは手持ちの Well-Architected Cards の点数を合計しトップのプレイヤーが優勝です。
同点の場合は、仲良く引き分けとしましょう。

参考

AWS BuilderCardsの対戦方法について
アナログカードゲーム aws BuilderCards の遊び方

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