Windows 365 - 展開済みのクラウド PC を移動する方法 -
1. 概要
Windows 365 は、グループに対して割り当て済みのすべてあるいは一部のクラウド PC を、異なるネットワーク、リージョンに移動することができます。
この機能のメリット
グループの一部のメンバーが海外異動や出張を行うときに、クラウド PC を移動させることでレイテンシーや地域に依存するデータ主権のルールに遵守することができます。
また、別のネットワークにクラウド PC を移動させることで、ネットワークの再構成を行うときなどで、メンテナンス作業の負荷を削減できます。
クラウド PC を移動する | Microsoft Learn
公開情報:2.試してみる!
2.1 構成の説明
- クラウド PC を日本の東リージョンに展開しています。ネットワークは Microsoft Hosted Network を利用しています。
※リージョンは自動を選択することが推奨されています。今回は検証のため東日本にしました。
このポリシーで展開されたクラウドPC CPC-ryuya-67E4K を今回移動させる対象とします。
2.2 クラウド PC を移動してみる!
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移動させるクラウド PC を展開したポリシーを選択します。
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当該ポリシーをクリックすると、構成内容が表示されます。全般の右隣の "編集" をクリックします。
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移動先のリージョンあるいはネットワークを選択し、"次へ" をクリックします。今回は、地理をドイツにします。
※今回はリージョンの移動にしましたが、ネットワークの移動でも可能です。
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構成内容を確認の上、"更新" をクリックします
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"この構成を適用" をクリックします。
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今回は一台のみ、別リージョンに移動したいので、"選択したデバイスにリージョンまたは Azure ネットワーク接続" を選択し、"適用" をクリックします。
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デバイスの選択画面が表示されます。このプロビジョニングポリシーで展開している クラウド PC から移動するデバイスを選択し、画面下部の "選択" をクリックします。
これで、選択したデバイスに対して、別リージョンに移動する手順は完了です!
3. 移動中のクラウド PC の状態を監視してみる!
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Microsoft Intune 管理センター の左のブレードの デバイス > 監視 > クラウド PC アクション(プレビュー)の順にクリックします。
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クラウド PC の過去 90 日間のアクションの状態を表示されます。移動の対象デバイスについて、アクションがリージョンの移動、状態が "進行中" と確認できます。
完了すると状態が、"成功" になります。
4. ラウンドトリップを計測してみる!
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移動前
接続元 : 東京
接続先のクラウド PC : 日本
ラウンドトリップ : 8 ミリ秒
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移動後
接続元 : 東京
接続先のクラウド PC : ドイツ
ラウンドトリップ : 280 ミリ秒
移動後、ラウンドトリップが大きくなったので、無事に移動できたことが確認できました!
5. まとめ
今回は展開済みのクラウド PC を移動する方法をご紹介しました!
本ブログがみなさまの参考になれば幸いです😉
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