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Dockerに触れてみた[初心者向け]

2025/01/07に公開

はじめに

こんにちは。クラウドエンジニアのRJです。

このブログでは、開発環境の構築や運用で注目を集めているDockerについて、初心者の方でも理解できるように解説していきます。前半ではDockerの基本的な概念について、後半では実際のDocker Desktopのインストール手順を説明していきます。

AWSをメインとして仕事をしているのでDockerなどの勉強がてらブログを投稿してみました。

想定読者

  • プログラミングを勉強し始めた方
  • 開発環境の構築に興味がある方
  • Dockerについて聞いたことはあるが、使ったことがない方

1. Dockerとは?

Dockerは、アプリケーションを「コンテナ」と呼ばれる独立した環境にパッケージ化して実行するためのプラットフォームです。

なぜDockerが必要なのか?

開発現場でよく聞く「自分の環境では動くのに...」という問題。この問題を解決するのがDockerの主な目的の一つです。

Dockerの主なメリット

  1. 環境の統一が容易

    • 開発環境と本番環境の差異を最小限に
    • チーム全員が同じ環境で開発可能
  2. 素早い環境構築

    • 新しいメンバーが参加しても、すぐに開発開始可能
    • プロジェクトごとに独立した環境を用意できる
  3. リソースの効率的な使用

    • 仮想マシンと比べて軽量
    • 起動が速い

2. Dockerの基本概念

コンテナとは

コンテナは、アプリケーションとその実行に必要な環境をパッケージ化したものです。

Dockerイメージとは

Dockerイメージは、コンテナを作成するための「設計図」のようなものです。

Dockerイメージとは

Dockerイメージは、アプリケーションとその実行に必要なすべての依存関係を含む、読み取り専用のテンプレートです。コンテナを作成するための「設計図」として機能し、一貫した実行環境を提供します。

イメージの構造

1. レイヤー構造

Dockerイメージは複数の読み取り専用レイヤーで構成されています:

  • ベースイメージレイヤー

    • OS基本システムを含む
    • 例:ubuntu:20.04, alpine:3.14
    • 最小限の機能セットを提供
  • 依存関係レイヤー

    • システムパッケージ
    • ランタイム環境
    • ライブラリ
  • アプリケーションレイヤー

    • ソースコード
    • 設定ファイル
    • アプリケーション固有の依存関係

2. レイヤーキャッシュ

各レイヤーはキャッシュされ、再利用可能です:

  • 変更のないレイヤーは再ビルド時にキャッシュを使用
  • 変更があったレイヤーとそれ以降のみが再ビルド
  • ビルド時間の短縮とストレージの効率化

3. コンテナとイメージの関係

  • イメージはコンテナの「設計図」
  • コンテナはイメージから作られた「実行環境」
Dockerイメージ → コンテナを起動 → アプリケーションが動く

3. Docker Desktopのインストール

インストール前の準備

Windows 10/11の場合

  1. WSL2のインストール

    wsl --install
    
  2. システム要件の確認

    • Windows 10 Home/Pro/Enterprise/Education(64ビット)
    • WSL2が有効化されていること
    • 仮想化が有効になっていること

macOSの場合

  • macOS 10.15以降
  • Apple Silicon(M1/M2)またはIntel CPU搭載機

インストール手順(Windows)

  1. Docker Desktop for Windowsのダウンロード

    • 公式サイトにアクセス
      https://www.docker.com/ja-jp/products/docker-desktop/
    • 「Docker Desktop をダウンロードする」をクリックし「Windows用をダウンロード」をクリックする。
      ※AMD64かARM64はご自身で確認ください。
  2. インストーラーの実行

    • ダウンロードしたexeファイルを実行
    • 「Configuration」画面ではデフォルト設定のまま「OK」
  3. インストール完了

    • 「Close and restart」をクリック
    • PCを再起動

インストール手順(macOS)

  1. Docker Desktop for Macのダウンロード

    • 公式サイトにアクセス
    • お使いのMacのCPUに合わせてバージョンを選択
  2. インストーラーの実行

    • ダウンロードしたdmgファイルを開く
    • Docker.appをApplicationsフォルダにドラッグ
  3. 初回起動

    • Applicationsフォルダから Docker Desktop を起動
    • 必要に応じてシステム権限を許可

インストールの確認

  1. ターミナル(またはコマンドプロンプト)を開く
  2. 以下のコマンドを実行
    docker --version
    docker-compose --version
    
  3. バージョン情報が表示されれば成功

トラブルシューティング

よくある問題と解決方法

  1. WSL2のインストールエラー

    • Windows Updateを最新にする
    • BIOSで仮想化を有効にする
  2. Docker Desktopが起動しない

    • WSL2の再インストール
    • Dockerの再インストール
  3. 権限エラー

    • Windowsの場合:管理者権限で実行
    • macOSの場合:システム環境設定で権限を確認

まとめ

  • Dockerはアプリケーションを独立した環境で実行するためのプラットフォーム
  • コンテナとイメージの違いを理解することが重要
  • OS別にインストール手順が異なるため、適切な手順に従うことが大切

次のステップ

  • 基本的なDockerコマンドの使用方法
  • 実際のコンテナ作成と実行
  • docker-composeを使用した複数コンテナの管理

これでDockerの基本概念の理解とDocker Desktopのインストールが完了しました。次回は実際にDockerを使用して、簡単なアプリケーションを動かしていく予定です。

最後まで見ていただきありがとうございます!
コメントなどたくさんいただけますと幸いです!

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