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Resilire Tech News 2026/02/06-スキーマ設計と運用改善のいまとこれから

に公開

今週の社内技術ダイジェストをご紹介します。

サマリー

今週は、「実務に即した設計の選択」と「運用の堅牢化」という、開発における攻守のバランスを深く議論した1週間でした。

特に新規の「金型管理」機能においては、理想的なスキーマ分離に固執せず、既存システムとの高い結合度を考慮したプレフィックスによる命名管理を採用。開発スピードと管理コストの最適化を図る「現実解」を選択しました。

一方で運用面では、短期的な暫定策(流入制御や時間調整)で即座にリスクをヘッジしつつ、長期的には冪等性の担保や認証強化を目指す「二段構え」の方針で合意しました。

本稿では、議論が白熱した設計判断の裏側から、現場の熱量を感じる運用改善のプロセスまでをお伝えします。

注目ポイント

  • 「金型管理」の設計判断: 既存スキーマ内でのプレフィックス運用による管理の簡略化。
  • 内部向けBFFの外部連携: 外部連携要件に伴う、Cloud Scheduler + Cloud Run構成と認証・認可の整理。
  • リリースプロセスの堅牢化: DB差分発生時のモジュール同時デプロイ徹底と、Pub/Subによる流入制御の検討。
  • 開発文化のボトムアップ: Document360のSSO連携実装や、共通部品のテスト強化、レビュー文化の活性化。

社内でのMTGの様子

今回のミーティングでは、アーキテクチャの理想論と、現場の制約の間で「どこに最適解を見出すか」という建設的なトレードオフ議論が展開されました。

1. 金型管理:整合性とスピードを両立する設計選択

当初はDBスキーマの分離も検討されましたが、対象プロダクトがSCRM(既存システム)と非常に密結合である状況を鑑み、あえて「分離しない」という選択をしました。

  • スキーマは分離せず既存スキーマを利用する。ただし、テーブル名にプレフィックスを付与して識別。
  • 強い整合性が求められる箇所での運用負荷を最小化し、ディレクトリ構成も直感的な結合を維持するため。
  • プレフィックスとアクセス制御を組み合わせることで、将来的な拡張性も担保。

2. BFFの外部連携とセキュリティ強化

外部連携の拡張を見据え、内部向けBFFのAPI活用に向けたアーキテクチャをアップデートしました。

  • Cloud Scheduler + Cloud Run による、スケーラビリティを確保した定期実行フローを構築。
  • 外部要件に即したSSO/JWTベースの認証・認可プロトコルの最適化。
  • セキュリティ・アセスメントによる客観的な安全性の検証を計画し、高水準な品質を維持したAPI基盤として展開。

3. リリース運用の改善

DB差分がある際のリリース不整合を防ぐため、運用プロセスの改善案を議論。ここでも「今すぐ守るための対策」と「理想の姿」を切り分けています。

  • 外部との連携時間調整、Pub/Subによる一時的な流入制御、アプリ先行デプロイによる後方互換性の確保。
  • 冪等性(Idempotency)の担保、リトライ可能な設計への刷新、詳細なログ連携による迅速な原因把握。

4. 開発文化:テストとレビューの質的向上

「共通部品のテスト強化」や「ドキュメント(Document360)のSSO整理」など、開発の土台を固める動きが加速しています。特にコードレビューにおいては、ハイレベルな指摘が飛び交い、チーム全体の技術レベルをボトムアップさせる文化が定着しています。

最後に

Resilireでは一緒にプロダクトと運用を良くしていくエンジニアを募集しています。興味のある方はぜひ採用情報をご覧ください:
https://careers.resilire.jp/

それではまた来週のダイジェストでお会いしましょう。

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