DeepWiki 多言語化対応されました!
DeepWiki が、ついに多言語化に対応しました。
上記の告知を見て、手元の個人リポジトリでさっそく検証しました。
当初は「Edit Wiki」から手動で指示していく想定かと思っていましたが、現在は設定画面で対象言語を直接選択できるようになっています。

何ができるようになったか
いままでは英語のドキュメントしか生成できなかったDeepWikiでしたが、先日のアップデートでついに多言語化対応がされました。
従来のDeepWikiでは、Ask Devinから日本語の回答を得るような運用でしたが、このアップデートでドキュメント自身も日本語化されたためチームや他の営業サイドやCSやPOといった立場でも読みやすくなりました。
- 日本語/英語(または他の言語)の切り替え: UI から即時に表示言語を変更できます。
設定方法:(Japanese を有効化)

- 管理画面の
Customization > DeepWiki languagesを開きます。 - 言語リストで
Japanese(必要に応じてEnglishも)にチェックを入れて保存します。- 管理画面リンク: Customization › DeepWiki languages
- 有効化後、ヘッダーから言語を切り替えられます。
- Japaneseを選択したあとにDeepWikiのインデックスを貼ります
有効語にヘッダーメニューから言語を切替することができます。

初回では日本語のインデックスが貼られていません。インデックスを再度取得することで日本語のドキュメントを生成することができます。
10分〜30分ほどで生成されます。(コード量が多いと時間がかかるようです)

既知の制限(現時点)
- 画像内テキストは翻訳対象外。図版内の日本語化は別途差し替えが必要。
- ドメイン固有語の訳ゆれが発生しやすい。用語集を用意して一貫性を担保すると良い。
- 大規模リポジトリでは生成時間が長く、ページ上限(通常30/企業80)に到達する場合がある。
運用Tips
-
.devin/wiki.jsonのrepo_notesに用語集や重点領域を明記し、訳ぶれ・抜け漏れを軽減。 -
pagesで日本語面に必ず欲しいページを列挙(例: アーキテクチャ概要/主要サービス/運用Runbook)。 - 重要機能の変更PRでは、Wiki再生成のメモを残す(CIやBotでのリマインドも有効)。
スクリーンショット(UIの言語切替)


.devin/wiki.jsonで生成自体のコントロール可能になりました

公式ドキュメント: Steering DeepWiki
DeepWiki は通常、自動クラスタリングで Wiki を生成しますが、.devin/wiki.json を置くと生成方針を“明示的に”指示できます。大規模リポジトリや重要領域の抜け漏れが出やすいケースで有効です。
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何ができるか
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repo_notes: 重点領域や前提、優先順位を文章で伝える -
pages: 生成するページをタイトル・目的・親子関係まで“正確に”指定
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いつ使うか
- 自動生成で重要フォルダが落ちる/粒度が合わない
- 30ページ以内で構成を固定したい(企業版は80ページ)
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主な制約
- 最大ページ数: 30(企業: 80)
- ノート合計: 100件まで(
repo_notesとすべてのpage_notesの総数) - ノート1件の最大文字数: 10,000文字
- ページタイトルは一意かつ空文字不可
最小サンプル
{
"repo_notes": [
{
"content": "frontend/ と backend/ が主要。まず backend の API レイヤーを重点的に文書化してください。",
"author": "Team Lead"
}
],
"pages": [
{ "title": "Architecture Overview", "purpose": "アーキテクチャの全体像" },
{ "title": "Backend", "purpose": "API とデータ層", "parent": "Architecture Overview" },
{ "title": "API Endpoints", "purpose": "REST API のエンドポイント一覧", "parent": "Backend" }
]
}
運用ベストプラクティス(抜粋)
- ノートを戦略的に: 最重要領域・優先フォルダ・関係性を明記
- 階層で整理: 概要 → サブ領域 → 詳細の3層を意識
- タイトルと目的を明確に: 何を書くページか一読で分かるように
-
不足に対処: 重要フォルダが落ちる場合は
pagesで明示指定
クイックスタート
- リポジトリ直下に
.devin/wiki.jsonを作成 - 最低限の
repo_notesを書く(重点/前提/優先) - 必要に応じて
pagesを列挙(生成対象を固定化) - コミット後に Wiki を再生成(大規模でも抜け漏れを防止)
まとめ
DeepWiki の多言語化で、知識共有はよりフラットになりました。まずは管理画面で Japanese を有効化し、UI から言語切替をお試しください。
また、生成方針のコントロールが必要な場合は、Edit Wiki や .devin/wiki.json をチーム運用に組み込み、更新ルールを整えることでドキュメントの陳腐化を防げます。オンボーディング資料の「入社時には既に古い」問題の改善にもつながります。
無料の範囲でも活用できるため、プライベートのドキュメントもこの機会に変更してみはいかがでしょうか。
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