開発生産性の数値で振り返るRecustomerのエンジニアチーム【2024年度】
こんにちは!Recustomer株式会社でEMをしておりますTatsukiです。今回はそろそろ2024年度も終わるということで、私たちのエンジニアカルチャーやアクティビティをFindy Team +で計測した数値で紹介しながら、振り返ってみようと思います。
その数値に対する具体的な施策やカルチャー、今後の展望を描いてみようと思います。
スタートアップやRecustomerってどんなエンジニア組織なんだろうと感じている方や、これから組織や個人の振り返りをしてみよう〜という方の参考になりますと幸いです!
アウトプットを重視する
私たちのチームの特徴として、非常にアウトプットを重視しています。この1年間のアウトプットを見てみると、チーム全体で1日あたり15件のPRが作成されていることがわかります。チーム全体はフルタイムで稼働しているメンバーが7人ですので、1人あたり1日に2PR程度作成していることがわかります。
また、チーム全体の開発生産性を示すスコアについても、ずっと他社と比較しても高い数値であることを示すElite(下記画像の金色のバッジ)をキープしています。
今後についてはアウトプットした成果が、どれくらい事業成長に貢献できているかのアウトカムや事業投資としての成果などの分析まで繋げられると、よりレバレッジが大きい開発に集中できると考えております。それを実現するためにプロダクトマネジメントから少しづつ更なる改善を目指していこうと思います。
サイクルタイムの改善
前節で紹介した開発生産性スコアサマリを見るとわずかに右上がりになっていることがわかります。これはサイクルタイムの改善が影響しています。
まずは2024年の秋ごろの4Keysの数値です。
高いデプロイ頻度は実現できている一方で、リードタイムはHigh(シルバーのバッジ)であり、課題があるように見えます。
次にサイクルタイムの改善を行い、2025年度の4Keysの指標です。
サイクルタイムが約60時間から約20時間と1/3の短縮に成功しました。
実施した改善策として、下記があります。
- リポジトリを統合(モノリポ)
- デモ駆動開発の導入
- 毎朝のデイリースタンドアップでデプロイ有無を確認し、デプロイを意識する
リポジトリを統合した話については、後日の記事で紹介させていただければと思います。本記事では「デモ駆動開発の導入」「毎朝のデイリースタンドアップでデプロイ有無を確認し、デプロイを意識する」について紹介させていただければと思います。
デモ駆動開発の導入
デモ駆動開発とは、タスクの優先度を決める際にデモができるようにするにはどのような順番でタスクを進めるのが良いか?という視点を取り入れタスクを進め、スクラムイベントのスプリントレビューの中でデモをすることを重視する開発スタイルです。
この手法を導入することで、開発環境には顧客に価値を提供できる機能や改善が最小単位で上がっている状態になるため、変更量や影響範囲が小さく、テストも容易です。
デモ駆動開発の進め方や成果についても後日の記事で紹介できればと思います。
毎朝のデイリースタンドアップでデプロイ有無を確認し、デプロイを意識する
デイリーでデプロイを確認することについて、折角高いアウトプット力があっても、それを顧客に届けることができなければ十分ではないと考えます。そこでデプロイを意識するために、毎朝実施している進捗確認などを行うデイリースタンドアップで「今日デプロイしたいものありますか?」と聞くようにしています。これは非常に小さいことに見えますが、効果はあったように感じます。
- デプロイの依存性を明確にし(フロントエンドをデプロイする時にはバックエンドもデプロイが必要など)、必要な対応とアサインを明確にする
- 潜在的にデプロイを意識する
これは今回触れていない「デプロイ頻度」「変更障害率」など他の4Keysパラメータにも好影響が出ると思います。
特に、「毎朝のデイリースタンドアップでデプロイ有無を確認し、デプロイを意識する」についてはスモールステップで導入も簡単なので非常におすすめです。
ミーティングを最小にし、エンジニアが開発に集中できるようにする
高い開発生産性をキープするためにマネジメントで意識することとして、定例ミーティングを最小にすることを意識しています。
こちらについては、弊社採用デックでも紹介しておりますので、ぜひご覧ください。
では、実際にミーティングは最小にできているのでしょうか。
下記はTeam +でメンバーのミーティング時間を分析した結果です。
上記から1日あたり1件のミーティングが1時間あることがわかります。このミーティングのほとんどはデイリースタンドアップやプランニングなどのスクラムイベントです。他の時間は開発に集中できるように定例をできる限り削減し、開発に集中できるようにしています。一方でコーディング中のコミュニケーションは活発に行われており、ペアプロやモブレビューなど歓迎する文化になっています。
終わりに
今回は、Findy Team +で計測した数値を紹介しながら、2024年度のRecustomerのエンジニアについての振り返りと改善施策と展望について振り返ってみました。
改めてですが、日々の開発生産性を計測しておくことで、このような振り返りの際に原因分析や改善案の検討に活かすことができるため、何かしら計測することには大きな意味があると感じました。
2025年度もアウトプットを重視するカルチャーを維持しながら、利用いただいているお客様に大きな価値を短いスパンで提供し続けられるエンジニア組織になるようメンバー一同で育てることができればと思います。
Recustomerでは新しいメンバーを大大大募集しています!
今回の記事に関することや、Recustomerに興味を持っていただいた方はカジュアル面談でぜひお話ししましょう!
Discussion