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エンジニアが自分の“ありたい姿”を語った日:Rebaseエンジニアリング・オフサイトが生んだチームの再結合

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こんにちは、株式会社Rebaseでエンジニアリング・ディレクターをしている向田(むかいだ, @hmukaida )です。

2025年の8月と9月、Rebaseのエンジニアリング部門において、オフサイト・ミーティングを実施しました。今回は、その内容や結果を紹介しながら、そもそもの狙いや今後について共有致します。

想定読者

  • エンジニア組織のマネージャーやリーダー
  • チーム運営・組織文化に課題を感じている人
  • オフサイトの実施を検討している組織運営者

前提

はじめに:1年前に定義した理想を、今あらためて見つめ直す

エンジニアリング部門では、2024年に「エンジニアの目指す姿」を定義していました。技術と事業の両面から価値を生み出すエンジニア像を掲げ、日々の実践の中で少しずつ形になり始めていました。

しかし、1年という時間の中で環境は変化。チームの拡大、私を含めた新メンバーの入社、そして生成AIの台頭などの技術トレンドの急速な進化がありました。そこで私たちは改めて、“自分たちは何を大切にして働くのか”を問い直すために、このオフサイトを企画しました。


オフサイト開始15分前:オフィスが近いので皆ギリギリの集合です

加えて、私の中での目的は明確でした。

『エンジニアとしてのありたい自分』と『組織の価値創造』の接続点を見つける
エンジニアリング部門として目指す姿を定義してから1年が経過した今、それぞれが『エンジニアとしてのありたい自分』を改めて整理し、それが『組織の価値創造』にどのように貢献できるかの接続点を明確にする

Day1 ― 内省の時間:「ありたい自分」から始める

リフレクション ― 1年を振り返る

最初のワークは、自分自身の行動や価値観を振り返るリフレクション。各メンバーがこの1年で取り組んだテーマや成長、変化を言語化しました。

  • 「完璧主義を手放せた」
  • 「AIを活用して生産性を高められた」
  • 「他者の視点を取り入れられるようになった」

多くの声に共通していたのは、“成果・健康・楽しさ”のバランスを大切にしたいという思いでした。技術や効率だけでなく、チームとしての「心の健全さ」に意識が向き始めていました。

「ありたい自分」を言語化する

次に、自分がこれからどうありたいかを整理。理想のエンジニア像、大切にしたい価値観、3年後の自分への期待をそれぞれ描いていきました。

そこでは、

  • 「ユーザーや事業に直接貢献できるエンジニアになりたい」
  • 「信頼される関係を築きたい」
  • 「誠実にコードと向き合いたい」

など、多様でありながらも共通する価値観が浮かび上がりました。その中でも印象的だったのが、

「エンジニアリングを誇れる文化をつくりたい」

という言葉です。この一言に、Rebaseらしさが凝縮されていました。“技術”ではなく“文化”への誇り。そこにチームの成長の方向性が見え始めました。

貢献可能性の探索と発見

Day1の後半は、個々人が組織にどのような貢献ができるのかを考えていきました。

まずは、自身での「探索」です。強みや提供価値を棚卸ししながら、組織に貢献できることは何か。短い時間ではありましたが、じっくり考えてもらいました。

  • 自分の強み・提供できる価値の棚卸し
    • 自分の強みは?(スキル・経験・得意 etc.)
    • 自分が提供できる価値は?(知識・スキル・経験・専門性・意欲・成長 etc.)
  • 組織への貢献イメージを考える
    • 「ありたい自分」を踏まえ、組織に何をどう活かせそうか
    • 自分の強みや提供可能価値を組織にどう活かせそうか
    • これからの組織価値創造にどう関われそうか

次に、メンバーとの「発見」です。

  • 探索した内容を共有し、具体的なフィードバックを受ける
    • 認知していない他者からみた強み
    • 他に貢献できそうなポイント
    • 気付いたことも気軽に共有

初日はこういった取り組みをしながら、個人としての発散を優先しつつも、組織への貢献可能性を思考することで、自分がどのように組織に向き合えば良いのか・行動していけば良いのか、自ら気付く時間となることを意識しました。

Day2 ― Day1の発散を受けた収束

Day1のねらい共有と各テーマのサマリー

Day2では、Day1の具体的なねらいについて改めて共有しました。

それぞれの発散内容のサマリーを共有しながら、他のメンバーの考えや思いについても確認していきました。特に、貢献可能性の探索と発見についての傾向としては次の通りでした。

技術×顧客価値

  • 「新技術やAIを取り込みつつ、ユーザーに価値を届ける」姿勢が多く語られている。
  • 単なる技術導入ではなく、顧客体験やアウトカムに接続することを重視。

チーム文化への貢献

  • コミュニケーション・心理的安全性・仲間の尊重といった「人間関係の質」を重視する傾向が強い。
  • 個人プレーよりも「一緒に働きやすい環境」を価値として提供したい思いが目立つ。

組織・経営レベルでの関与

  • マネジメントやコーポレート経験を活かし、仕組みや制度を整えることで全社に影響を与えたい声も多い。
  • 「エンジニアリングを軸にした会社」というアイデンティティを全社に広げたい意識がある。

共創の時間:「Being → Relating → Creating」

それぞれの思いを確認し、現時点での共通点などを探っていきました。見えてきたのは次の3点です。

  • 「技術革新で価値を届ける」
  • 「心理的安全性と協働文化を育む」
  • 「挑戦と安定を両輪で支える基盤づくり」

Rebaseのエンジニアには、自分たちが事業やプロダクトの価値向上にどれだけ貢献できるのかを強く意識しているメンバーが多くいます。今回の整理は、その特徴をうまく捉えた収束になったと感じました。その上で、挑戦し続ける組織・環境への期待があることもわかってきました。

これらを踏まえつつ、2024年に定義した「エンジニアの目指す姿」を見ていくと、次の内容に分類できることが見えてきました。

  • Being(個人のマインドセット・働き方)
  • Relating(関係性・協働)
  • Creating(価値創造・事業貢献)

他の捉え方があったり、今後変化する可能性もありますが、私個人としてはとても意味のある分類ができたのではないかと思っています。

  • Being → 個人の内発的動機が強固な基盤を創り
  • Relating → 信頼関係がチーム力を最大化し
  • Creating → 持続可能な価値創造が組織の存在意義となる

Beingで個人の内発的動機が強くなる組織基盤を創り、Relatingで信頼関係を高めることでチーム力を最大化し、Creatingで持続可能な価値創造が組織の存在意義となる。 2024年に定義した「エンジニアの目指す姿」を、会社や事業と共創していくストーリーとして改めて確認することができたのではないかと思います。


皆真剣に向き合い意見交換してくれました

まとめ ― オフサイトは、文化を再起動する場

オフサイトは、目標を決めるための会議ばかりではありません。チームの関係性を再構築し、文化を再起動するための“場”にも活用することが可能です。

この2日間を通して、私たちは「対話の力」を再確認しました。内省が他者理解を生み、他者理解が共通言語を生み、共通言語が文化の種を形成する。そんな取り組みが今回はできたのではないでしょうか。

エンジニアリング部門の次のステップとしては、この再定義された“目指す姿”を、部門戦略へと結びつけていくことです。それは私のミッションだと強く認識しています。そして、その第一歩を踏み出せたこと自体が、今回のオフサイトの最大の成果だったと思います。

終わりに

このオフサイトで感じたのは、「場の設計」よりも「会話のデザイン」の重要性でした。どんなに完璧なプログラムを組んでも、人が本音で語らなければ意味がありません。全員が本音だったかはわかりませんが、たった一つの“率直な言葉”が、チームの空気を変える・創ることがあるとも思っています。

文化は静かに、しかし確実に、言葉から生まれる。そのきっかけをつくるのが、オフサイトの本当の価値だと思いました。


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