Antigravity×Overleafで始めるAcademic Vibe Writing入門
23日目← →25日目
はじめに
総コンアドベントカレンダー2025、24日の記事です。
こんにちは!総合コンテンツ制作サークル2025年度幹事長のいっちらけです。
皆さんはAIエージェントを活用していますか?
もちろんVibe Codingや普段のプログラミングで大活躍ですよね!!(圧)
ということで今回は、そんなコーディング支援のためのAIエージェントを論文執筆にも活用する方法を紹介します。
※ 諸事情により記事を再作成した影響で12/25投稿となっております。
※ tomoyukunさんの記事で記載されている方法を試したのですが、自分の環境ではエージェントからOverleaf Workshopで開いたプロジェクトファイルにアクセスできなかったため本記事で紹介する方法をとりました。
※ Ctrl + Iによる編集は紹介されている通り可能でした。
Q. この記事を読んで何ができるの?
A. Academic Vibe Writingができます!
具体的には、Overleaf × Antigravity / VScode × GitHubの連携が行えて、IDE側でエージェントを使いながら、保存する度に同期処理を行うことができます。
Q. Academic Vibe Writingって?
A. AIエージェントを用いてスムーズに論文を書く手法です。
勝手に作りました。
Vibeとありますが、論文をノリで書くことを推奨しているわけではありません!
あくまでAIを補助として使い、科学的に正しいことのみを書くように心がけましょう。
⚠️注意事項
本記事で紹介する方法を使う際に、いくつか注意点があります。
GitHubやOverleafの連携がうまくいかない可能性
下手するとデータが飛ぶことになりかねないので自己責任でお願いします。また、バックアップを別で取っておくことを強く推奨します。
Overleaf上のコメントが消える問題
IDE(AntigravityやVS Code)で編集していると、Overleaf上で付けられたコメントが消えてしまうことがあります。共同執筆者からコメントをもらっているファイルを編集するときは、事前にOverleaf側でコメントを確認しておきましょう。
無限コミットループに注意
Run on Saveを使うと、ファイル保存時に自動でGitコミット&プッシュが走ります。しかし、コミット処理中に再度ファイルを編集してしまうと、自動保存が再トリガーされて無限ループに陥る可能性があります。"===同期完了==="のメッセージを待ち、コミット処理が終わるまで少し待ってから次の編集を行うようにしましょう。
規約について
使用する前に、論文の投稿先の規約を確認しましょう。(tomoyukunさんの記事より)
また、短時間に過剰な数のコミットを行ったり、無意味なコミットを繰り返したりすると、GitHubの利用規約に抵触する可能性があります。自動コミットの設定をする際は、適切な間隔を設けるか、意図しない大量コミットが発生しないように注意してください。
Overleaf Workshop拡張機能について
VS Codeには「Overleaf Workshop」という拡張機能がありますが、筆者の環境ではCtrl + Iを使ったインライン編集しかできず、AI Agentからの直接アクセスはできませんでした。そのため、本記事ではGitHub経由で同期する方法を紹介しています。
論文の書き方について
もう一度触れておきますが、本記事はAIに論文執筆を丸投げしていいという趣旨ではありません。しっかりと事実確認をしたうえでAIの提案を反映していきましょう。
事前準備
今回はWindows環境を前提として書いていきますが、恐らくMacでも同様のことは可能です。(根拠はない)
- Gitの導入
- Overleaf, GitHubアカウントの作成
- Antigravity / VS Code
OverleafをGit連携
それではGitHubと連携しよう!と言いたいところですが、実はOverleafのGitHub Syncはフリープランでは対応していません。
そこで、今回はGit連携を用いて、ローカル環境を経由してGitHubと同期します。
具体的なやり方はこちらの記事を確認してほしいのですが、こちらの手順2について今回は違う方法でやってみましょう。
とは言っても、git clone [GitHubリポジトリ]して、git remote add overleaf https://git@git.overleaf.com/[プロジェクトID]するところまでは変わりません。
連携方法については、Git連携したいプロジェクトでIntegration → Gitを確認するとよいでしょう。コピーできるコマンドはgit clone https://git@git.overleaf.com/[プロジェクトID]なので今回のものとは異なりますが。

ではどこが手順2と違うのか、それはデフォルトブランチをdevelopにした場合の方法です。
GitHubから変更を反映する場合はgit pullでよいのですが、逆にローカルの変更を反映する場合は、git push overleaf develop:masterとしましょう。
こうすることで、自分がdevelopブランチにいる状態でも問題なくGitHubと連携することができます。
Run on Saveで自動同期
次に、保存時にスクリプトを実行してくれるRun On Saveという拡張機能を導入してみましょう。
こちらの記事で紹介されていたので貼っておきます。
...
VS CodeにあるはずのRun on SaveがAntigravityで見つからない!
VS Code Marketplaceに変更する必要があるのかと思って変更してみましたが、それでもヒットせず...
どうしたものかと悩んでいると、どうやらVS Codeを使ってインストールする必要がありそう。
そう、Antigravityでは一部の拡張機能は.vsixファイルを経由して導入する必要があります。
こちらを参考にするとよいでしょう。
いい感じです!
先ほどgit cloneしたフォルダを開き、以下のようなShellスクリプトを組んでRun on Saveで呼び出してみましょう→呼び出してもらいました(AIに)。
一度ローカル環境にOverleafとGitHubからpullしてきて、コンフリクトをチェックしてからローカル環境での変更を反映して両環境にpushしています。
コンフリクトが起きた場合は手動で直す必要があるので、無理やり感は否めませんね...
[Console]::OutputEncoding = New-Object System.Text.UTF8Encoding($true)
$OutputEncoding = New-Object System.Text.UTF8Encoding($true)
$PSDefaultParameterValues['Out-File:Encoding'] = 'utf8BOM'
$PSDefaultParameterValues['Set-Content:Encoding'] = 'utf8BOM'
$PSDefaultParameterValues['Add-Content:Encoding'] = 'utf8BOM'
Write-Host "===GitHub, Overleafへ同期==="
git add .
git commit -m "Auto commit before sync $(Get-Date -Format 'yyyy/MM/dd HH:mm:ss')"
git pull
git pull overleaf master
$conflicts = git ls-files -u 2>$null
if ($conflicts) {
Write-Host 'コンフリクトがある場合は修正してからキー入力で続行...'
[System.Console]::ReadKey($true) | Out-Null
git add .
git commit -m "Auto commit after resolving merge conflicts $(Get-Date -Format 'yyyy/MM/dd HH:mm:ss')"
}
git push
git push overleaf develop:master
Write-Host "===同期完了==="
{
"emeraldwalk.runonsave": {
"commands": [
{
"match": "./*.*",
"cmd": "powershell -ExecutionPolicy Bypass -File ./sync.ps1",
"autoShowOutputPanel": "always",
"showOutput": true,
"silent": false
}
]
}
}
試しにワークスペース内のテキトーなファイルを開いて保存してみると、

出力→Run on Saveにちゃんと表示されてますね!
コンフリクトが発生した時は修正し、再保存(スクリプトを再実行)する必要があります。
以上で基本的なセットアップは完了しました!
AGENTS.mdを設定
(ここからは任意の作業となります)
Antigravityではエージェントに対してルールを設定できます。
開いているプロジェクトに対してルールを適用していきましょう!
とは言っても、以下の記事に従って設定していくだけですが...
今回は./agent/rules/agents.mdという名前でAIに作ってもらいました。
エトセトラ
- 引用する論文や論文の書き方をまとめてreferencesフォルダに入れてみましょう。
エージェントが引用論文を参照しながら回答を生成してくれます。 - 構成をファイルにまとめよう
composition.mdのように論文構成をまとめておくと、エージェントが論文の流れを把握する助けになります。 - LaTeX Workshopを導入する
今のままではまだTeXファイルをコンパイルしてローカルでプレビューすることはできません。気力がある人はTeX LiveやLaTex Workshopを導入してローカルでもコンパイルしたpdfを見られるようにしましょう!
おわりに
今回はOverleaf × AntigravityでAI Agentを使った論文執筆方法についてまとめました。
それではよき論文執筆ライフを!
さらに余談
2025年もお世話になりました。
残りの任期も全うするのでよろしくお願いします。
2026年度の総コンに期待しています。
(そして査読通ってくれ)
Discussion