Windows 10 セットアップ (2021年版)
久しぶりに Windows 10 を 1 からセットアップする機会があったので、手順をまとめる。
特に過去年のバージョンがあるわけではない。
会社用 PC は 5 年に 1 度更新されるので、前回は 2016 年となる。
その頃 (現在使っている PC) の方針は、おおまかに次のとおり。
- システムドライブ (C:\、以下 C ドライブ) は、内蔵 SSD をまるごと使う。
- データドライブ (D:\、以下 D ドライブ) として、外付け HDD を USB 接続して使う。
- C ドライブは極力使わない。
- D ドライブの使い方は次の通り。
-
D:\Application
: インストーラー以外 (ZIP 版、ポータブル版) でインストールするアプリケーションを置く。 -
D:\Workspace
: 作業用フォルダー。
-
- ZIP 版、ポータブル版が提供されているアプリは、極力そちらを利用する。用意されていない場合はインストーラーを利用し、インストールフォルダーは 基本的に変更しない。
上記構成で運用してきて、現在の問題点は次のとおり。
- ZIP 版でインストールしたアプリケーションの管理がしきれなくなる。
- ZIP 版でインストール後、PowerShell などコマンドラインから呼び出したくなった場合に、環境変数 PATH に登録する作業が追加となり面倒。
- ZIP 版でインストールしたアプリは、基本的にコンテキストメニューに登録されないため、追加したくなったたびにレジストリーに設定を追加する必要があり面倒。最後の方はインストーラーを多用しており、ルールが破綻していた。
今回の PC は、次の方針でセットアップする。
- C ドライブは、内臓 SSD をまるごと使う。
- 外付け HDD が諸事情で無くなったため、データドライブの代わりに、データ領域にホームディレクトリ以下を使う。
- アプリケーションの管理には、Scoop を極力利用する。
Scoop を利用することで、インストールやバージョンアップ作業を簡略化することができる。
また、Scoop は基本的にホームディレクトリ以下にアプリケーションをセットアップするため、環境が汚れない気がしていい。
Windows 初期設定
Windows セットアップ後にやっておく作業。
1. ファイル削除時に確認メッセージを表示する設定
Windows 10 では、Delete キーでファイルを削除した場合にデフォルトでは確認メッセージが表示されなくなる。
ゴミ箱を右クリックし、「プロパティ」をクリック。
「削除の確認メッセージを表示する」にチェックをつけて「OK」ボタンで閉じる。
2. IME 切り替え設定
Mac の IME 変更と同様に、スペースキーの左右にある 利用価値のない 変換 / 無変換キーを、IME のオン / オフに割り当てる。
「設定」アプリ > 「時刻と言語」>「言語」>「日本語」の「オプション」ボタン >「キーボード」の「Microsoft IME」の「オプション」ボタン >「キーとタッチのカスタマイズ」を選択。
キーの割り当て にて、「各キーに好みの機能を割り当てる」を「オン」に変更し、次のキーの割り当てを設定する。
- 無変換キー: IME - オフ
- 変換キー: IME - オン
以前はこの設定が変更できないため、Google 日本語入力を利用していたが、Windows 10 ではできるようになっているため、しばらく Microsoft IME を使ってみる。
Scoop セットアップ
今回の本命である Scoop をセットアップする。
Scoop をインストールすると、デフォルトではホームディレクトリ直下 (%USERPROFILE%\scoop
) にインストールされる。
今回は、ホームディレクトリ以下をきれいに保つため、 %LOCALAPPDATA%\Scoop
(%USERPROFILE%\AppData\Local\Scoop
) にセットアップされるよう設定する。
Scoop のインストール先を変更するには、環境変数 SCOOP
を設定後に、Scoop をインストールする。
# リモートスクリプトを実行できるように ExecutionPolicy を設定する
Set-ExecutionPolicy -ExecutionPolicy RemoteSigned -Scope CurrentUser
# Scoop インストール
Invoke-Expression (New-Object System.Net.WebClient).DownloadString('https://get.scoop.sh')
Scoop でインストールしないもの
Scoop セットアップ直後であれだが、Scoop を利用せずにセットアップするアプリケーションをまとめる。
1. Google Chrome
Scoop と、自動更新機能を持つアプリケーションの相性が良くないことと、Google Chrome はデフォルトでホームディレクトリ以下にインストールされるため、インストーラーを利用してセットアップする。
2. Google 日本語入力
Scoop にないため、 Google 日本語入力の公式サイト からインストーラーをダウンロードし、セットアップする。
Microsoft IME ではなく、Google 日本語入力を利用している理由は次のとおり。
- Mac の IME のように、スペースキーの左右にある
利用価値のない変換 / 無変換キーを、IME のオン / オフに割り当てられる。(※現在は、Microsoft IME でも設定可能) - 文字入力のショートカットが便利。
-
z + h, j, k, l
で、矢印 (←, ↓, ↑, →) が入力できる。
-
3. Visual Studio Code
Google Chrome と同じ理由。(自動更新機能絡み、デフォルトでホームディレクトリ以下にインストールされる。)
それと、インストーラーでインストールした場合に、ファイルの関連付けを自動化でき、ファイルアイコンがいい感じになる。
Visual Studio Code の設定
普段利用している拡張機能など。
ID | 名前 | 説明 |
---|---|---|
ms-ceintl.vscode-language-pack-ja |
Japanes Language Pack for Visual Studio Code | Visual Studio Code の UI を日本語にする。 |
Scoop でインストールするもの
App | 名前 | 説明 |
---|---|---|
git |
Git | Scoop を使うために、はじめにインストールしておいたほうがいい。 |
7zip |
7 zip | git をインストールすると付いてくる |
bucket 設定
Scoop には、bucket と呼ばれるアプリケーションのグループがある。
次の bucket を追加する。
bucket 名 | 説明 |
---|---|
extras | ?? |
Scoop でインストールするもの
次のプログラムを Scoop でインストールする。
ID | アプリケーション | 説明 |
---|---|---|
pwsh |
PowerShell Core | PowerShell の最新版 |
(extras) windows-terminal
|
Windows Terminal | Microsoft 謹製のターミナルアプリ |
gsudo |
Sudo for Windows | PowerShell などでコマンドを管理者権限で実行するためのツール |
(java) corretto11
|
Amazon Corretto 11 | AWS が提供している OpenJDK ビルド |
(extras) dbeaver
|
DBeaver | いろいろなデータベースに対応しているクライアントアプリ |
nodejs-lts |
Node.js LTS 版 | Node.js の LTS 版 (そのまんま) |
WSL 2 セットアップ
Microsoft のドキュメント より「手動インストールの手順」を参考に、WSL 2 (Windows Subsystem for Linux 2) をセットアップする。
Linux ディストリビューションは、Ubuntu 20.04 LTS を選択した。