visionOS TC 2025 1日目参加レポート
12/6 visionOS TCが開催され、日本のvisionOS開発者が一堂に介しました。
これほど大きなvisionOS特化のカンファレンスが開催されたのは初めてかもしれません。
この記事ではそれぞれの簡単な内容と公開資料を記載します。
基調講演
Appleのエバンジェリスト2人によるApple Vision Proの現状や技術紹介がありました。
新しく発表されたApple Immersive Videoの撮影やイマーシブ体験設計の概説など、visionOS開発を始めるにあたり必要な知識が網羅的に説明されていました。
ストーリーテリングが効果的な体験のアプリ例としてD-Dayも紹介されました。
Transform your iOS app into an Immersive Experience
単にiOSアプリをvisionOSアプリにするだけでなく、イマーシブとは何か?について考察しながら自身が舞浜に通い得た知見を含めて日経空間版の具体的な解決策を提示しながら興味深い発表でした。
先週リリースされたという人工衛星シミュレーションを3Dビジュアルで鑑賞することができるデモも行われ会場も盛り上がりました。
様々なジャンルの Apple Vision Pro 専用ゲームタイトル制作で直面した技術的課題と解決方法の紹介
3つのアプリ事例からそれぞれの課題とその解決策について詳細な解説でした。
現実空間のMeshを利用した敵キャラクターの経路探索事例や、パフォーマンスチェックなど実用的で参考になる情報がたくさんありました。
How to create great User Experiences for visionOS
Oliver Weidlichさんによる使いやすいvisionOSアプリとは?というテーマでUXの作り方などをたくさんのアプリ紹介から特別公演でした。
オーストラリアでコンサル事業をしているようでカバー範囲が広く、デザインやプロトタイプの考え方が印象的でした。
カレンダーアプリやCaradiseを参考に2Dと3Dの空間的表現のインタラクションをスムーズにすることや、Onboardingを大事にしたりなどアプリ作成の上で大事な要素が詰まっていたトークでした。
トーク内で紹介されていたアプリ
RealityKitエンジニアのためのUSDフォーマット基礎&実践編集テクニック
そもそもUSDとはの解説でした。
usdz, usdc, usdaの扱い方の違いから、バージョン管理のためのTipsや効率的なUSDの展開方法など具体的なRCPやusdcatコマンドの使い方まで、理解が深まるトークでした。
Apple Vision Pro × Unity(PolySpatial)で作る MR ビジュアルアーツ実装ノウハウ
アプリの「絵作り」をテーマにどうやって美しい表現ができるのかを紹介いただきました。
visionOSが苦手なこととしてBloom表現やボリュームライト表現をあげられていました。すりガラス表現は美しく得意な分野ですが、屈折表現を利用したリアルタイム表現も回避すべきアート表現です。
解決策としてパーティクルの利用や環境マップなどを紹介しつつ、RealityKitではできるがUnityではできない表現(環境光、鏡面反射)には注意が必要とのことでした。
Apple Immersive Videoの撮影からVision Proアプリ化まで
URSA Cine Immersiveでの撮影からポストプロセスまでの一気通貫した技術背景やノウハウを紹介いただきました。
この4ヶ月で25現場での撮影実績があり、そこから実践的な手法が確立されつつあることにプロフェッショナルを感じました。
In Search of the Perfect visionOS Workflow
これまでの開発経験とAIとの協業がなぜ必要なのか、マインドセットや有用なコミュニティ、実際にAIツールをどう使っているのかを紹介しています。
これから開発をする人にはかなり有益な情報だったのでは思います。
AIツール
その他
LTセッション
(その他資料は発見次第追記します)
visionOS 30 Daysを通じて得た知見とアイデア
というタイトルではありましたが、Vision Pro界隈を盛り上げていきたいという気概を感じるトークでした。メッセージとしては瞬間的な熱量ではなく「淡々と」開発し共有していこうという熱いものでした。
visionOSの未来をのための戦略として2つあげられており、自分としては1を目指したいと考えていました。
- Apple Vision Proの特性を活かした体験で受賞
- Apple製ARグラスが出るまでサバイブ
後半では他デバイスや、M5が発表された意図、開発のモチベーションや習慣化などについて直接聞ける公開質疑応答があり貴重な時間になったのではないでしょうか。
Discussion