React Tokyo フェス2026 参加レポート
概要
2026年2月28日に開催された「React Tokyo フェス2026」に参加してきました。東京都立産業貿易センター 浜松町館 5Fにて、Reactコミュニティが一堂に会する"お祭り型"イベントということで、通常のカンファレンスとは一味違った体験ができたのでレポートにまとめます。
React Tokyo フェスとは
React Tokyo フェスは、従来のカンファレンスのように壇上の発表を「聴く」形式ではなく、参加者が会場を自由に回遊しながら対話・交流を楽しむ"お祭り型"のイベントです。
主なコンテンツは以下の通りです。
- ポスターセッション: 40件のReact関連テーマのポスター展示。発表者と直接対話できる
- 交流・相談ブース: 参加者同士がReactについて自由に意見交換できるスペース
- スポンサーブース: LINEヤフー、Expo、レバテックなどの企業ブース
- Fishbowl: 「AI x フロントエンドの未来」をテーマにしたディスカッション企画
- ライブコーディングセッション: バイブコーディングレースなどのライブ企画
- ナイトフェス: 飲食を伴う交流タイム
印象に残ったポスターセッション
40件ものポスターが並んでおりました。弊社の高野さんもポスター登壇されておりました。
特に印象に残ったテーマを紹介します。
ブラウザで画像がレンダリングされるまで — Kantaro Ono
画像のレンダリングの仕組みとそのパフォーマンスチューニングについての発表でした。ブラウザが画像をどのように処理してレンダリングしているのか、普段あまり意識しない部分を深掘りしていて面白かったです。画像最適化は実務でもよく課題になるので、仕組みを理解した上でチューニングする重要性を改めて感じました。
React Compiler時代のパフォーマンスチューニング — soso
React Compilerによってパフォーマンスチューニングがどう変わるのかという発表。Angularではこのあたりのメモ化をフレームワーク側でうまく処理してくれていましたが、Reactも同様にuseMemoやuseCallbackが不要な時代になったのは大きな進化だと思いました。手動でのメモ化から解放されるのは開発体験として確実に良くなりますね。
ReactにおけるWebアクセシビリティ実践 — やまのく
アクセシビリティに関するポスター発表もありました。生成AIでできるところとできないところが具体的に整理されていて面白かったです。特にWAI(Web Accessibility Initiative)の部分は人間が実施するべきというところなど、実践的な知見がポスターにまとめられておりました。
Fishbowl「AI x フロントエンドの未来」
ポスターセッションとは別に、Fishbowl形式のディスカッションも開催されていました。Fishbowlとは、「内側の円(議論する人)」と「外側の円(聴く人)」に分かれ、外側の参加者も途中で内側に入って発言できる対話型のディスカッション形式です。
テーマは「AI x フロントエンドの未来」で、以下の4つの論点で議論が行われました。
- バイブコーディングは実務で使えるか?
- AIが書いたコード、チームでどこまで信用してる?
- AI時代のフロントエンド、ジュニアに何から教える?
- フロントエンドの仕事は「AIに奪われる」と感じたことはある?
どれも現場のエンジニアなら一度は考えたことがあるテーマばかりで、参加者の生の声が聞ける貴重な場でした。特に印象に残った話を2つ紹介します。
輪読会でのNotebookLM活用
チームの輪読会でNotebookLMを活用しているという話がありました。技術書の内容をNotebookLMに読み込ませておくことで、輪読会中に疑問が出たときにすぐ関連箇所を参照したり、要約を確認したりできるとのことです。輪読会は準備の負荷が高くて続かないというチームも多いと思いますが、AIをうまく活用することで参加のハードルを下げられるのは良いアプローチだと感じました。
AIが書いたコードのレビュー
AIが生成したコードをチームでどこまで信用するかという議論も盛り上がっていました。AIが書いたコードであっても、人間が書いたコードと同じ基準でレビューすべきという意見がある一方で、AIが生成したコードは一見きれいに見えるぶん、逆にレビューが甘くなりがちという指摘もありました。「誰が書いたか」ではなく「コードとして正しいか」を見るべきという原則は変わらないものの、AIコードならではの落とし穴(文脈を理解していない実装、微妙に間違った型定義など)にどう気づくかが今後のチーム開発の課題になりそうです。
お祭り型イベントの良さ
通常のカンファレンスでは登壇者と参加者の間に距離感がありますが、ポスターセッション形式だと発表者と1対1で深い話ができるのが大きなメリットだと感じました。
気になるポスターの前で立ち止まって質問し、そこから議論が広がっていくという体験は、通常のカンファレンスではなかなかできません。「聴く」のではなく「対話する」というコンセプトが、イベント全体を通して徹底されていたのが印象的でした。
ナイトフェス
デイフェスの後はナイトフェスにも参加しました。飲食をしながらの交流タイムで、デイフェスで話しきれなかったことを深掘りしたり、別のポスター発表者と新たにつながったりと、リラックスした雰囲気の中で横のつながりを広げることができました。
まとめ
React Tokyo フェス2026は、Reactコミュニティの熱量を肌で感じられるイベントでした。
- ポスターセッション形式は、発表者との距離が近く、深い議論ができる
- 画像レンダリング、React Compiler、アクセシビリティなど、実務に直結するテーマが多かった
- Fishbowlでは、AI時代のフロントエンド開発について現場目線のリアルな議論が聞けた
- 40件ものポスターが集まるReactコミュニティの層の厚さを実感
- ナイトフェスでの交流も含め、横のつながりを作る良い機会になった
React Tokyoの今後の活動にも期待しています。興味のある方はぜひ次回参加してみてください。
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