このチャプターの目次
作業の効率化のために
Unreal Engine では Blueprint を使ってゲームプレイのロジックを組むことができますが、プレイしていない時でもエディタ上で実行して作業の効率化を図るようなこともできます。
例えば以下のような。
- アセットのリネーム
- アセットの命名規則チェック
- スタティックメッシュにコリジョンを作成
- マテリアルの差し替えやパラメータの一括変更
- レベル上に配置した複数のアセットの整列
その際の主な手段として下記の3つがあります。
- Editor Utility Blueprint GUI無し
- Editor Utility Widget GUI付き
- Python(Unreal Python) Pythonの実行ファイルを直接実行
まずは作ってみた方が分かりやすいので、以下は読み飛ばして第一章に進んでいただくので大丈夫です。
Editor Utility Blueprint/Widget の概要
公式ドキュメントによる概要説明はこちらをご覧ください。
また「Editor Scripting Utilities プラグイン」を有効にしてください。
Editor Utility Blueprint
『Editor Utility Blueprint』はGUI無しでコンテンツブラウザ上やレベル上で実行します。
- コンテンツブラウザ上で右クリックから作成して内容を編集する
- コンテンツブラウザ上のアセットを右クリックして実行する
- またはレベル上のアセットを右クリックして実行する
Editor Utility Widget
『Editor Utility Widget』はメニューを作成するツール「UMG(Unreal Motion Graphics)」の機能を利用してGUI付きのツールを作ることができるアセットです。
- コンテンツブラウザ上で右クリックから作成して内容を編集する
- コンテンツブラウザ上で右クリックから実行するとGUIが表示される
- 一度実行するとメニューの履歴から実行できる
- GUI は他の UE 上のエディタ同様にウインドウの結合ができる
- ボタンを押したら実行するようなツールを作成できる
- ユーザーが数値やテキストを入力するようなツールを作成できる
- UMG の基本的な使い方を理解する必要がある
Bluetility とは?
「Blutility(ブルーティリティ)」という名前を耳にすることがありますが、こちらは『Editor Utility Widget』『Editor Utility Blueprint』の前身にあたるものです。
Python の利用
Unreal Python と呼ばれるものです。
Python Api を利用して Python で UE のアセットに対して色々な処理を実行できます。
こちらの利用のためには「Python Editor Script Plugin」を有効にする必要があるので、ドキュメントを参考にご確認ください。
ドキュメント内ではこれらについて解説されています。
- UE4Editor起動時に実行するPythonについて
- BPから実行するノードについて
- Pythonパス
- Python APIについて
- Python API のドキュメント
https://docs.unrealengine.com/4.27/en-US/PythonAPI/
- Python API のドキュメント