若手EM公開1on2「EMゆるミートアップ」参加レポ|PIVOT黒澤登壇

PIVOTの伊藤です。
11月19日に、第8回目となる「EMゆるミートアップ」が開催されました。
テーマは、「ベテランEMに聞く若手EMのお困りごと相談会」。
その名の通り、若手EM2名がベテランEMに相談する様子をそのまま聴いてもらおう! という、公開1on2スタイルのイベントです。
若手EMのひとりとして、PIVOTの黒澤がパネルディスカッションに参加しましたので、黒澤がイベントで話した内容の補足も含めてイベントの様子をレポートします!
目次
- パネラー
- 公開1on2スタート! パネルディスカッションの内容
- EMとしてのスキルアップの取り組みは?
- そもそもEMに必要なスキルって何?
- 逆算思考をどのようにやっているか
- EMをやってほしい人に打診するとき、どのようにモチベートする?
- 感想・まとめ
- イベント告知・採用情報など
パネラー
ベテランEM
こにふぁーさん(@konifar)
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株式会社Kyashの執行役員VPoE
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EM1年半→EMをやめて半年→VPoE2年→今年1月から執行役員VPoE
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マネジメント歴は、通算4年半
若手EM
三谷 昌平さん(@shohei1913)
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株式会社スマートバンクのEM
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こにふぁーさんのKyashさんとはTHE競合
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「オフレコトーク中」札を活用していきたい!
黒澤 進伍(note)
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PIVOT株式会社のEM
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EM歴半年
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「見た目はベテランですが新人EMです」
▲「オフレコトーク中」札が大活躍!
公開1on2スタート! パネルディスカッションの内容
若手EM2名が事前に用意した質問に加え、slidoをつかってリアルタイムで会場のスクリーンに映し出された質問に対して、こにふぁーさんが次々と答えてくださいました。
EMとしてのスキルアップの取り組みは?
三谷さん 私はサーバーサイドエンジニアからEMになったのですが、EMになったばかりのときは、チュートリアル的なものもないので、何から始めたらいいか全くわからなかったんですね。EMとしてスキルアップするためにどのような取り組みがあるでしょうか。
こにふぁーさん まず、たくさん本が出ているので本から学ぶことはできますよね。でも、私は集中して本を読むのが得意ではないので、Podcastを聴きつつ、反省を振り返ることがスキルアップにつながっているように思います。あとは、社外の人に話を聞きに行くこと。自分のなかで「この人すごいな」と思っている人には積極的に話を聞きに行きますね。
三谷さん 先日こにふぁーさんと1on1していただきましたが、有意義でした。
こにふぁーさん パブリックな場では話せないことって多いじゃないですか。生々しい情報からしか生まれないものがあると思うんです。僕は「ガチ討論」と呼んでいるのですが、ホワイトボードがあるミーティングスペースを借りて、真剣にガチ討論する方がよっぽど身になると思いますね。
三谷さん こにふぁーさんがもしEMのスキルアップについての本を出すとして、第10章まであるとしたら、「1on1」は第何章に書きます?
こにふぁーさん 最初に書くと思いますよ。キャッチアップすることは、先人たちの失敗を繰り返さないことにつながると思うので。たとえば、VPoEになるときに「readme(※)を書いた方が良い」と言われて書きましたが、今振り返っても、書いて良かったと思っていますし。当時残していたメモが、いろいろ経験した今読み返すと、心にしみるんですよね。ジブリみたいな感じ。小さい頃は分からなかったけど、大人になったら分かることがあるみたいな。
▲こにふぁーさんのreadme(※)
黒澤 こにふぁーさんがEMになりたての頃はどうだったんですか。
こにふぁーさん 全然キャッチアップできていませんでしたね。相談もできなかった。それもあって、1年半で一度辞めたわけです。今思えば、コミュニティに参加すれば良かったと思います。あとは、EMにかぎらず、マネジメントについて体系立てて書かれた本を読んで応用できれば良かったと思いますが、できていませんでしたね。黒澤さんはどうやって勉強しています?
黒澤 僕は皆さんと同じように本やテックブログを読んだり、あとは定期的に、この「EMゆるミートアップ」の運営もされているLayerX社EMのあらたまさんに1on1で壁打ちしてもらっています。
こにふぁーさん 社外の人と1on1するのは良いですよね。僕も依頼されたら快諾するようにしています。
PIVOTも、スキルの高い社外の人と定期的に1on1を実施することは、メンバーのスキルアップに不可欠だと考えています。組織としては、あらたまさんをはじめ、スキルの高い社外の方を「技術アドバイザー」として迎え、メンバーと1on1を定期的に実施したり、ミーティングでアドバイスをいただいたりする体制を整えています。
ひとことメモ

PIVOTの技術アドバイザー
そもそもEMに必要なスキルって何?
こにふぁーさん EMにとって必要なスキルって何だと思います?
三谷さん ピープルマネジメントと採用でしょうか。
黒澤 僕もピープルマネジメントに軸足をおいて、一旦そこから始めようとしています。
こにふぁーさん ピープルマネジメントは重要ですよね。三谷さんの話に出てきた「採用」も大事だと思います。人が入れ替わるのは、刺激になるので。採用はチーム全体で取り組むものだと思うので、採用に力を入れるとチームの雰囲気も良くなるんですよ。チームの良いところを見つけて発信するようになるので、自分のなかでの言語化も進みます。それらの作業を通して、結果的にEMのマネジメントスキルが引き上げられるような気がするんです。採用を全力でやると、結果的にスキルアップに繋がるんじゃないかな。
三谷さん 会場からは、「EMがピープルマネジメントをやる必然性ってあるの?」という質問もきています。
こにふぁーさん これは良い質問ですね。こういうことを、帰りの電車やお風呂場で考えてブログを書いています。答えのない問いをふかぼる作業をやっているわけです。
▲ほぼ毎日更新されているこにふぁーさんのブログ
こにふぁーさん マネージャーをおく理由をかんがえてみましょうか。
黒澤 PIVOTでは、もともとPMがEMを兼任していましたが、メンバーが増えてきた段階で、方向性や事業目的を翻訳して伝える役割としてEMの役割を委譲されました。
こにふぁーさん あらたまさんが、「マネージャーは翻訳業である」と言っていました。まさにそうだなと。モチベーションや続ける理由の言語化は難しいので、そこの壁打ちが必要だと思います。
マネージャーは翻訳業である──LayerXあらたまさんインタビュー
逆算思考をどのようにやっているか
黒澤 次は私からの質問です。1年先や1.5年先を見据えてロードマップを描く必要があるとは思いつつ、どうしても直近の課題に目がいってしまいます。経営層からは3年先の目標がおりてくるなかで、どうやって逆算思考すべきか悩んでいます。
こにふぁーさん 良い質問ですね。会場の皆さんにどのくらい先を見据えているか聞くと、「半年先」がもっとも多いんですね。黒澤さんが言ったように、経営層がどのくらい先をみているかは重要です。経営層が見ているより先をEMがみることはできないので。経営層が3年先を見据えているのであれば、1年半先を見据えるくらいが良いのではないでしょうか。私は、だいたい1年先くらいを見るようにしています。
黒澤 とはいえ、事業やサービスの方針転換はありますよね。
三谷さん フィンテック業界も法改正に左右される面があります。
こにふぁーさん まさに。大きな方針を決め、組織をととのえ、計画をたてても、上流がかわれば全てがひっくりかえります。僕もそのような経験をしたことがあるので、今では、1年半先をみて推し進めてはいるけれど、変わること前提で考えるようにしています。どう転んだとしても、最低限やっておかなければいけない箇所はあるので、不確実性のある個所と分けて提案するようにしています。分からないこともあるけれど、分かることもあるので、そこを諦めずに考えるというスタンスですね。
三谷さん スマートバンクでは、近視眼的な思考に陥らないために、EMとCTOの定例ミーティングを3種類に分けて実施しています。1つ目は虫の目、2つ目は鳥の目、3つ目は魚の目です。ミクロな視点で考える虫の目ミーティングは2週に1回、俯瞰して考える鳥の目ミーティングは1か月に1回、そして、流れを見る魚の目ミーティングは年に1回のペースで実施しています。
こにふぁーさん EMより先をみているCTOをメンバーに入れているのはいいですね。
EMをやってほしい人に打診するとき、どのようにモチベートする?
こにふぁーさん EMをやりたくない人って、結構いるんですよ。僕自身の経験を振り返ってみても、やりたいと言っている人にお願いしたケースは少ないですね。まずは、なぜお願いしたいか、何をお願いしたいかをドキュメントにまとめることは最低限やっています。そのうえで、定期的に目標設定していると、それほどモチベートに苦労したことはないかな。勝手に頑張ってくれようとします。あとは、EMというタイトルがつくと、それに見合う振る舞いをしようとしてくれる人が多いように感じますね。人によってモチベートする部分は違うと思うのですが、最初に打診されたときは、何をモチベーションにしましたか。
黒澤 単純に、やったことがないことをやってみたいという気持ちでしょうか。あとは、リーダー会に参加するようになるので、そこの情報へタッチできることへのモチベーションはありました。
こにふぁーさん キャリアの棚卸をしたり、向いているよと伝えたりすることも有効だと思います。あとは、自分が楽しそうにすること。辛そうにしないことが、モチベーションを下げない1番の方法かもしれません。とはいえ大変なときは嘘をつけないので、そういう時は「助けてほしい」とちゃんと言うようにしています。マネージャーって、役に立っているという効力感をなかなか感じられないので。同じEMやCTOが「助かった」「頼む」ということで、役に立っているという感覚が芽生えるように思います。
感想・まとめ
若手EMの相談会ということで、EMを目指す方やEMになったばかりの方も多く参加されていました。
各社の組織体制を聞くと、EMの役割や定義もさまざまで、「何から始めるべきか」「どのようにスキルアップすべきか」「そもそもEMに必要なスキルって何?」という問いは、まさに参加された方が知りたい内容だったと思います。
PIVOTからはEMの黒澤が参加しましたが、EM業の引継ぎ、あらたまさんとの1on1、メンバーの目標設定、退職希望対応などについてはnoteにまとめてありますのでぜひご覧ください。
「退職希望者にラブレターを作成して引き留めた」という内容があり、てっきりラブレター(手紙)を書いたのだと思っていましたが、聞いたらNotionでした…。味気ないですね。
また、とにかく運営が素晴らしかったです!
slidoやオフレコトーク中の札などの工夫、運営者の声掛け、アンケートの実施タイミング、ケータリングの美味しさ、いろいろと参考になりました。
「オフレコトーク中」札があると、パネラーが札を挙げたいがために「ここだけの話」が多くなるような気がします。この札はここだけの話を引き出す効果がありそうです。
オフレコトークは、オフラインイベントに参加する醍醐味のひとつだと思います。今回もたくさんオフレコトークを聞けて楽しかったです。
文責:伊藤
投稿:運営担当
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