PeopleX エンジニアは AI ツールをどのように使い分けている?
こんにちは。 株式会社 PeopleX エンジニアの竹内(@Kill_In_Sun)です。PeopleX には2025年の6月に入社し、AI を組み込んだソフトウェアの開発を担当しております。
PeopleX では今月から「HR x AI」をテーマにテックブログを書こう!という活動が始まり、第一弾を担当させていただくことになりました。
はじめに
私自身、開発で AI を取り入れて活用していく試みは前職から長らくやっていたのですが、有休消化している間に OpenAI の codex がリニューアルしたり、Claude Codeも Sonnet/Opus 4 の提供、MAX プランの提供開始によってさらなる盛り上がりをみせたりと、休暇をいただいていた1か月の間にかなり開発体験が変わったと感じます。
実は入社した時点では PeopleX でも Claude Code は様子見気味な雰囲気でしたが、私が自費で Max $200プランを契約して「異常速度」での開発のためにワーキャー喜び騒いでるのをみてか、CTOの橘も本格的に Claude Code の導入を検討してくださるようになりました 🎉
そんな折、1か月近く経った頃に「他のエンジニアメンバーって、どう活用しているんだろう? 🤔」と疑問を持ち始めたところ、「もしやこれ、テックブログの良いネタになるのでは!?」と確信しこのテーマで記事を書くことに決めました。
この記事では簡単なアンケートと、CTO 橘を含む数人の正社員にインタビューさせていただきました。
アンケート調査
PepleXエンジニア(正社員・業務委託を含む)に対して、以下の項目でアンケートを実施しました。さまざまなバックグラウンドを持つメンバーがいるので、使っている IDE や AI ツールなどバラツキがある状況ですが、みなさんなりにどう活用しているかのインタビューも同時に実施しました。
アンケート項目
- 業務で使用しているエディタ・IDE はなんですか?
- 以下のうち、福利厚生で使用しているものは何ですか?
- 以下のうち、自費で使用している有料 AI ツールは何ですか?
- 以下のうち、福利厚生で利用してみたい AI ツールは何ですか?
- どんなタイミングで AI ツールを活用していますか?
- AIツールが開発効率や生産性の向上に貢献していると感じる度合いはなんですか?
- ご自身ではどの程度 AI に仕事を任せていますか?
業務で使用しているエディタ・IDE はなんですか?

Cursor の有料プランを全員に提供しているので、普段使いも自然と Cursor を使っている方が多いようです。複数回答OKの項目なので、場合によって、Cursor と InteliJ のような JetBrains 製の IDE をうまく使い分けている人もいます。
以下のうち、福利厚生で使用しているものは何ですか?

Cursor をメインで使っている人は、Curosr tab(GitHub Copilot のようにTabでコード補完をしてくれる)を活用している人が多く、その他(InteliJ や VSCode など)を使っている人は、GitHub Copilot と組み合わせて使っている人が多いようです。
また、最近話題の Claude Code は JetBrains 製の IDE との親和性も高いので使いやすいという声も聞きます。
- Cursor をメインで使っている人: Cursor tab / Cursor 上の Agent 機能で全部やり切る
- 他のエディタや、JetBrains 製の IDE を使っている人: GitHub Copilot と Claude Code を組み合わせて使う
こんな感じの使い分けが多いようです👀。
私自身は メインを Cursor にしていますが、Curosr の Agent 機能「Ask」のみがほとんどで、コードベース上の機能についてさくっとコードを読みながら質問できるので便利に使っています。一方で、バイブコーディングだったり並行で AI に作業をさせたい場合は Claude Code に任せることが多いですね!
以下のうち、自費で使用している有料AIツールは何ですか?

福利厚生で配られている以外にも、もともと自費で払っていてまだ切り替え前だったり、個人で色々試して使っているエンジニアも結構いるようです。
以下のうち、福利厚生で利用してみたいAIツールは何ですか?

圧倒的に Claude Code(Claude Pro, Claude Max) が人気ですね!
どんなタイミングでAIツールを活用していますか?

開発にガッツリ取り入れるという面で言えば、情報収集、設計、コーディングに使ったりが多いみたいですね。
最近では Claude Code Actions を用いたコードレビューも整備されているので活用しているメンバーは多いようです。
AIツールが開発効率や生産性の向上に貢献していると感じる度合いはなんですか?

1: 全く貢献していない --- 5: 大きく貢献している
貢献度を強く感じている人がやはり多数派になりました。
新しく使えるようになった Claude Code を試す一方で、まだ AI を完全に信用しておらず、すべて任せて良いか判断するのが難しいという考えを持つ人もおり、その場合は効率、生産性への寄与と人の目で確認する労力のバランスが難しいのかなという印象を受けました。
ご自身ではどの程度 AI に仕事を任せていますか?

凡例で見切れている青のバーは「任せていない、やる機会がない」になります
最後に、ユースケース別にどの程度 AI に仕事を任せているかを聞いてみました。
多くのエンジニアが設計やコーディングで AI を活用する一方で、これらを「完全に任せている」という人はいませんでした。
いずれにおいても、対話を重ねて 下地を作ってからその後の作業を任せるという流れが多いようです。
自由コメント
ここからは、アンケートの最後に記述いただいた自由項目を引用していきます。
自由コメント一覧
UI系はむずいなーと。
JetbrainsのIDEを使っている身としてはClaude Codeがしっくり来てますね。そんなに使いこなせてる感はないですが…
ドライバーシートを譲る感じで、初手から使うようにしてます
状態管理が複雑なアプリケーション開発でAIが全然役に立たなくて泣いています。
普段はgit worktreeでCCで簡単なタスクをなるべく起動して、作業の合間でレビューして、修正点があれば指示して再実行させるようにしてます。少し難し目なメインタスクはエディタにインテグレートされてるcursorの方が自分的には使いやすいので、そちらでやっています。
最近はClaude Codeをメインで利用していて、ファイル書き換えの権限などもフルに渡しているが、どのツール/モデルも結局まだ完全には信用していないので必ず自分の目で確認して、手動で調整を入れてます。
知らない分野のコードはそれが正しいのか判断できないのでツールで生成できず、一番サポートが要るのに一番活用できてない。
新しいスタックを勉強するときは DeepResearch や NotebookLMを活用しています。
Cursorは、コードベース上の実装や調べたいことを使うときにチャットで調査させたり、簡単な修正であればそのまま対応させたりします。
最近はほとんどClaude Codeと対話しながら実装することが多く、簡単なものは git worktree で並行で作業させつつ、じっくりやりたいものを Claude Codeとペアプロしながらやるイメージでやっています。
コードレビューは、人にも確認してもらいますが、全体的な観点から洞察を得るためにClaude CodeActionsを使ったり、場合によっては手元の Claude Codeで /review を使っちゃうこともあります。
自分がボトルネックなのでなかなか並行作業はうまくいかず、自分自身の馬力を底上げするレベルでしか使えてないのが悩みです。
エンジニアへのインタビュー
Taigaさん
「普段どんな感じで AI ツール使ってますか?」
Taigaさん「バックヤードは v0 でデザインさせます。行レベルの修正は WebStorm 内の GitHub Copilot で、0->1 の実装や大きめのリファクタは Claude Code にザクッとやらせています。」
「Claude Code も 6月から触り始めたと思うんですが、使い分けの目安とかでてきてますか?」
Taigaさん「自分がすでに詳しい分野に対して AI がなるほどというソリューションを出すことはほとんどないんですが、音声再生という自分が詳しくない領域だと、シンプルに統計的に知識を持っている AI の方が詳しいので、実装方法の案出しも優れていました
一番役に立ったのは PC/ iOS/ Android のクロスプラットフォーム対応の音声再生実装で、Claude Code にいろんな音声再生方法のプロトタイプを作って、実機でそれを動かして…というときはめちゃ時間短縮になりました。」
一言コメント
自分の専門外の領域で Claude Code を使って試行錯誤を何度も繰り返すことができるのは、まさに AI 活用の醍醐味だと感じました! Cursor への完全移行ではなく、使い慣れた WebStorm と AI ツールを組み合わせるのは私自身も検討中です。
かずっぺさん
「Cursor と Claude MAX との使い分けのシーンとかってあったりしますか?」
かずっぺさん「Cursor の方がリポジトリのコンテキストを持ってくれてて、このファイルのここを参考にして、みたいな時に、早く実装してくれるイメージはありますね」
一言コメント
Claude Code と比較して Cursor のほうが体感でコードの探索が早い印象を持っており、積極的に Cursor を使っているようです!
Kuwabaraさん
「Vimメインだったのが最近、Cursor や他の IDE も活用し始めたとのことですが、どこでどう使い分けているとかありますか?」
Kuwabaraさん「まだ手探りで色々試している段階ですが、 Cursor の tab 補完や、 Claude Codeとのやり取りは増やしていっています」
Kuwabaraさん「今試してるのは、要件定義書作らせる→対話を重ねてブラッシュアップ→要件定義書を元にタスクリスト作らせる→対話を重ねてブラッシュアップ→タスクリストを元に順に実装させるという感じです。」
「めっちゃいいですね。他に気になっているAIツールとかありますか?設計、コーディング以外でも。」
Kuwabaraさん「ドキュメンテーションを丸投げできないかなーと期待しています。今回タスクリストを作らせたのも、そのタスクリストを作業チケットに転用できないかやってみたくなったから」
一言コメント
生粋のVimmerからCursorへの移行を進めながら、AIの活用方法を実験的に探っている途中とのことでしたが要件定義書を作らせたり、ブラッシュアップした上で実装させるのは Claude Code を使う際に私もよくやるテクニックなので、すでに使いこなしている感がありますね! ドキュメント生成への期待やManusへの関心も含め、Kuwabaraさんの記事も興味が湧きます。
Hondaさん
「使い方としては JetBrains 製エディタを使って GitHub Copilot で補完しつつ、コードを書かせたり質問するときは Claude Code という感じですかね?」
Hondaさん「最初に実現したいことをテキストで書いてから Claude Code とペアプロ感覚で進めてく感じですかね。ただ、毎回確認は入れるようにしていています。意図と違うところし始めたり、とっ散らかったりするので。」
「意図と違う」でいうと、仕様を満たせないレベルに壊滅的なのか、設計原則的に「うちのコードベースとマッチしてないんだよな」まで幅広いんですが、前者でこまっている感じですか?」
Hondaさん「後者(設計原則的に「うちのコードベースとマッチしてないんだよな」)が多いですね。都度 CLAUDE.md にフィードバックしたほうがいいことがあれば書き足すんですが、ちょっと合わないけどそもそも明確に決まってるわけじゃないんだよな、みたいなケースも多くてそういうのは地味に悩むことがありますね」
一言コメント
Honda さんから、実現したいことの指示とかも実は拝見させてもらったのですが、しっかり記載した上で指示しており、人間でも AI でもしっかり実行してくれそうなレベルの指示書という感じでした。
設計原則との整合性で悩むという話は、シニアエンジニアならではの視点だと感じました。コードベースの暗黙知を AI にどう伝えるかという課題は多くの人が共感できそうです。
@joe_re さん
「CursorとVimってどう使い分けているとかありますか?」
joe_reさん「コーディングは Cursor ですね。Vimは昔ながらのテキスト処理をやるときに起動するぐらいです」
「どんなタスクだったら Claude に全任せするとかってラインはありますか?」
joe_reさん「UI 変更のみが中心のタスクなら全任せが多いですねー。全任せとは言っても、レビューは必須で、裏で CC に実装させている時はメイン作業の合間に見てレビューするって感じです」
一言コメント
joe_reさんの場合、私の使い方とかなり近い印象を受けました。あまり複雑でないタスクとかは Claude Code に git worktree を用いて並行作業させたりするガッツリ活用派ですね。
Sakatsuさん
「普段、Cursor と Claude Code を使っているって感じで合ってますか?」
Sakatsuさん「そうですね!昨日 Max サブスクしたので手元の環境はまだまだこれからですが、Claude Code Actions は活用してます〜」
Sakatsuさん「(Claude Code Actions は主に) レビューと Issue 作ったら実装してくれるやつです!レビューはすごい便利で使わない時はないですね。人間だと見落としなどの可能性がありますが、CC は網羅的で抜け漏れがないので安心感があります。ある程度指摘してくれるのでレビュワーの負荷軽減につながっていると思います。」
「Issue 経由での実装頻度とかはどうでしょう?色々トライしたり、工夫してたりする点ありますか?」
Sakatsuさん「Issue は活用シーンが限定的です。コンテキストが深いタスクだとテキスト化するくらいなら実装した方が早いとなってしまいますね。アプローチが決まっており、ブレが少ないタスクで有用だなと現時点では感じています。」
Sakatsuさん「工夫といえるかは微妙ですが、チームの合意が得られたルールは CLAUDE.md や .cursor/rules に書き溜めることくらいですかね。この類のドキュメント更新作業とかは CC の Issue でやってもらうことが多いです。」
一言コメント
Claude Code Actions を網羅的なレビューツールとして活用し、レビュワーの負荷軽減に繋げている点が印象的でした。Issue で実装させるのはまだ試験的で、主にドキュメントや CLAUDE.md 更新のような定型的なタスクに使い分けているという活用法ですね。複雑なタスクはやはり直接実装した方が早いという判断も、現時点での AI ツールの限界を理解した上での賢明な使い方だと感じました。
私自身の使い方について
最後に、僭越ながら私の普段の使い方を共有させていただきます。
私は現在、Cursor (メインエディタ) + Claude Code (MAX $200) を使っています。
Cursor を使う時
自分がメインのドライバーとしてコードを書く時は Cursor で Tab補完や Agent / Ask 機能を使っています。とはいえ、「Askモード」固定にしており、コードベース上の実装について「〇〇する機能ってどういう仕組みなの?」みたいな雑な質問をしても、それなりに答えてくれるので、それでも十分に使えています。
Agent としてコードを書かせたり、編集をすることも稀にありますが、本当に簡単な修正だけで、そこまで多く活用はしてません。
LLM は claude-4-opus(MAX) / claude-4-sonnet(MAX) を固定で使っています。
Claude Code を使う時
最近はもっぱら Vibe Coding に挑戦しているので、自然と Claude Code を使うことが多いです。 Claude Code で 8割書かせたあと、差分を見て気になった実装に修正を入れたり、テストを書き足したりする流れですね。
初めからプロンプトに「〇〇をする機能を実装してください、ファイルは 〜〜〜と、〜〜〜で」という形で依頼する時もあるのですが、面倒くさがりやなので、大体以下のようなプロンプトで指示することが多いです。
〇〇〇をする機能を実装をしようと思っています。
@~~~/~~~ ファイルを参考に、 バックエンドから API を実行して、それらをフロントエンドで表示できるようにしてください。
まずは、実行計画を作りましょう。 @docs/agent/ 内に過去の実行計画書があるので、これらを参考に作成してください。
ultrathink
こうすることで過去の計画書を参考に、コードベースを全力で探し回って、実装に必要な情報をかき集めて計画書を作ってくれます。
(具体的な実装計画書はまた別の機会で・・・)
その後、作成してもらった実行計画書をレビューして、あーでもない、こーでもないと文句を入れつつ(笑)、ブラッシュアップしていきます。
満足できる状態になったら、GOサインを出します。
よさそうです。
それでは、 t-wada 氏や KentBeck 氏の提唱する TDD にならって実装を進めていきましょう
TDD を指示するのとしないのとではテストコードの質も変わってくるなと感じていて、おまじない程度に入れています。
(私自身が TDD を好む、というのもありますが・・・。)
重い実装を任せるときは別の作業をしつつ状況を見守ることもありますが、あとはほとんど放置です。
人間が書く時でも頭を悩ませるような重い実装でない限りは、大体こんな感じで仕事をお任せするようにしています。このあたりの肌感覚やセンスを磨く必要があるなとすごく感じます。
まとめ
PeopleX のエンジニアは全員何かしらの AI ツールを自分の開発スタイルに合わせて組み合わせて使っており、カルチャーにもなっている「異常速度」を実現している理由がうかがい知れました!
一方で、まだ支給されたばかりだったり、自分のスタイルをアップデートし始めるタイミングのメンバーもいたりで、この成熟度が増していくにつれてこのスピード感ももっと増えるだろうと期待しています。また半年後などでベンチマークを取ってみると面白いですね!
コーディングルールとの整合性をどう担保していくかといった課題も現在向き合っている途中ですが、具体的な打ち手はもちろん、Claude Code を更に使いこなすテクニックのの記事についてはまた別記事に譲ろうと思います。
PeopleX に興味をお持ちの方はこちら
PeopleX では、「異常速度」でソフトウェアを開発しています。エンジニアも積極採用中ですので、興味のある方はぜひご応募ください。
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