🏕️

WordCamp Kansai 2025 参加記録

に公開

はじめに

WordCamp Kansai 2025 に参加した。
当日スタッフながら、気になっていたセッションを聞くことができたので、気付きを記録しておく。

セッションメモ

「触れるけど壊れないWordPressの作り方」川井昌彦 氏

https://kansai.wordcamp.org/2025/session/how-to-build-a-wordpress-site-that-can-be-touched-but-wont-break/
スライド:https://speakerdeck.com/masakawai/hong-rerukedohuai-renaiwordpressnozuo-rifang
「修正は制作会社に依頼しないとできないから時間とお金がかかる」「お知らせ以外は自分で更新できない」という、「オレの知ってるWordPressと違う?」から始まって、確かに!というポイントが多く、つい笑ってしまう、上手な発表。

いろんなポイントで、直前にWordPressで自分のLP作った手応えの答え合わせができた。
管理者、編集者、投稿者、寄稿者のロール使い分けだけでも、「触れるけど壊れない」のコントロールがかなりできる。自分用だからずっと管理者で操作してきたけど、まずは編集者と投稿者を追加して、普段使いロールにしようと思った。過不足を感じたら、対応するプラグインがあるようなので追加できるし。
ラストの格言
・マニュアルを作っても見てもらえない
・レクチャーしたことは忘れられる
・やる気がある人ほど、さわってはいけないところをさわる
のうち3つ目はうちの小学6年生もめちゃくちゃうなづいてた。

「ブロックテーマ実践記 – 本当に使いやすいWordPressの作り方」岡本千秋 氏

https://kansai.wordcamp.org/2025/session/block-theme-practical-guide-how-to-make-a-really-easy-to-use-wordpress/
スライド:https://speakerdeck.com/chiilog/02-wordcamp-kansai-2025

「更新しやすいサイトを作ってほしい」
よく言われることだけど、じゃあ、どう更新したいの?って具体的に詰められてないよね
という首のもげそうな問題提起からスタート。

こちらも答え合わせを感じつつ聴講。
Vektor の VK FullSite Installer を使って作ったLPには、はじめからスペーサーブロックがあったし!何の疑いもなく、普通に便利に使ったし!
直近で、ブロックエディタとフルサイト編集のみでLP作ったので、先人たちがぶつかってきた壁とは無縁で過ごしているなぁ、という実感をもった。と同時に、”こっちの世界” = ブロックテーマ は幸せだぞ、と思いながら聞いていた。
もちろん、要望をブロックテーマで実現できる範囲や更新しやすい範囲に収めるための客先調整やディレクションの重要性は増すけど、長い目で見ると技術負債を作りこむよりずっといい(実感を込めて)。

「Building a WooCommerce Store Using Block Themes and AI Site Building ブロックテーマとAIサイト構築を使用したWooCommerceストアの構築」 Ellen Bauer 氏

https://kansai.wordcamp.org/2025/session/building-a-woocommerce-store-using-block-themes-and-ai-site-building/

AIサイト構築ということで気になっていたセッションで、AIサイトビルダー https://wordpress.com/ja/ai-website-builder/ の紹介。
プロンプトで、作りたいサイトをなるべく具体的に指示すれば、ブロックテーマのWordPress が出来あがるというもの。しかもそのまま wordpress.com でホスティングして公開可能。
うまくいけるならそれでいいやん! てやつ。
現時点ではまだ初期リリース段階で、課題も多いから、たくさん使ってフィードバックしてほしいとのこと。
わたしは今回 VK FullSite Installer を使って、ダミーを立ててからブロックエディタで編集してサイト作ったけど、初手AIでこれを使うのもよさそう。
めっちゃ使ってみたい。

「Re-embracing the web: WordPress at the center of a rediscovery of federation and open standards. Web を再び採用: 連合とオープン スタンダードの再発見の中心に WordPress が登場。」Dennis Snell

https://kansai.wordcamp.org/2025/session/re-embracing-the-web-wordpress-at-the-center-of-a-rediscovery-of-federation-and-open-standards/
添えられた邦題はたぶん機械翻訳そのままかな。
恐れずに意訳するとすれば「Webを再びその手に:WordPress を中心とする 連携とオープンスタンダードの再発見」とかだろうか。「自由なWebを取り戻せ:その連携とオープンスタンダードの中心としての WordPress」とかの方がニュアンス近かったりする?

ちょいムズイ、概念というか理念というか、オープンで自由なインターネットを取り戻そうぜ、的な話。
誰でも自分でホイっと自分のサイト立ち上げて自分で持って、人と人とが直接つながっていた。わたしも情報系の大学で 1996年からインターネットにつながっているのでその感覚は持っている。
それが今は、個人の投稿、写真、データなどの発信は各種SNSのプラットフォーマーの基盤の上に乗っていて、自分の手元へダウンロードもできない、プラットフォームの変更もできない。
表示のアルゴリズムもプラットフォーマーの掌の上。
自分自身のデータを取り戻すために、自由な発信とコミュニケーション(サイト内BBSとか)を自分のものにするために、WordPressはひとつの重要な手段だよね、というお話。
深いな~と思いつつ、懐かしさもあり。
”インフルエンサー”という、情報バブルを起こすことで富を得る人が増えている今のご時世、世界的巨大プラットフォーマーに対するアンチテーゼな気持ちもあるわたしとしては、都合のよい解釈だと思うが、めっちゃポジティブに受け取った。

おわりに

数年前、業務で WordPress を利用するまでは使ったことが無くて、印象が悪かった。
何年も前からある古いツールだと思っていたし、セキュリティ担当をしていた時には情報漏洩とかセキュリティインシデントでしょっちゅう WordPress が出てくるから、危ないツールだと思っていた。
しかし、10年前に作って放置したシステムがリスクにさらされているのは、別に WordPress に限った話ではないし、10年経てばパソコンやスマホなどのハードも(乗っているOSがサポート対象外とかになって)リスクにさらされる。当たり前のことなのだ。WordPress のシェアが高いからよく見るだけで。
この数年で、わたし的には悪い印象は払拭したが、世の中にはまだネガティブな印象があることはほんのり感じる。

今回、WordCamp Kansai 2025 参加直前に さくらのレンタルサーバとVektorのVK FullSite InstallerでサクッとLP製作 を行い、ブロックテーマとフルサイト編集でLP立ち上げをしていたことで、頷ける内容が多かった。各セッションで答え合わせした感想を踏まえ、まだ見ぬプラグインや開発中の機能があることを考えると、WordPress はまだまだ可能性の大きいツールだと思う。
まずは自分のサイトを、引き続きメンテしながら理解していこうと思う。

Discussion