Amazon Bedrock Engineerを触ってみた !
Bedrock Engineerとは何か
Amazon Bedrock Engineer は、AWSが提供する生成AI基盤「Amazon Bedrock」上に新しく登場した AIによる開発支援環境 です。
ざっくり言うと、「コードも設計もワークフロー自動化もできる、クラウド時代のAIエンジニア」 のような存在です。
今回は、Skills Builder(AWS公式の学習サイト)に追加されたAIエージェントで開発効率を加速しよう!Bedrock Engineerを触って学ぶ AIエージェント活用術 (日本語)のハンズオンを参考に触ってみた内容をまとめます。
使い方
前提条件
Bedrock Engineerは Electron製のネイティブアプリとして実装しており、Mac, Windows, Linux の各種 OS 上で動作します。GitHub リポジトリの Getting Startedからソフトウェアをダウンロードしてすぐに利用できます。
今回は Windows 11 環境にインストールします。
インストール
上記のリンクより、Windows版のソフトウェアをインストール。

インストールしたアプリを開きます。

ソフトウェアが起動します。これで構築は完了です!

設定
インストールが完了したところで、初期設定をしていきます!
左側のメニューから設定画面を開きます。

- アプリ設定・プロジェクト設定を保存するフォルダを指定
- Languageは「日本語」に変更
- エージェントチャットは利用する場合はTavilyのAPIキーを入力
(Tavilyは無料プランでも毎月1,000回のAPIコールが無料で利用可能です)
次に、AWS Settingsにて以下を設定します。
- 利用するリージョン
- AWSアクセスキー / シークレットキー
アクセスキーの取得方法はAWSのアクセスキーを取得する方法を参照。
Bedrock モデルは今回は Claude 3.5 Sonnet を使用しましたが、任意モデルで問題ありません。
以降の設定はデフォルトで問題ありません。
検証
ここからは Bedrock Engineer の各機能について紹介します。
Agent Chat
Bedrock Engineerの会話インターフェースでは、ロールに応じて明確に対話スタイルが変化します。
Chatから 役割を切り替える形式 を取るため、用途に応じて賢く使い分けできます。
以下に記載する4つのカスタムエージェントを選択可能です。

Software Developer
- コードを書く役割
- 設計を受け取り、アーキテクチャに応じた言語・フレームワークで実装
- おもに API / Lambda / CDK などとの相性が良い
まずはボタンにある「Amazon Bedrockとは」を選択します。
チャットメッセージ欄に「Amazon Bedrock に関する最新情報を検索して、何ができるか簡潔にまとめてください。」と自動で入力されます。
そのまま送信してみます。

Amazon Bedrockについて、Tavilyを使ってWeb検索を行い、その検索結果を元にBedrockが回答します。

Programming Mentor
- いわゆる丁寧な解説役
- 「このエラーの意味は?」「どう改善すべき?」に強い
- コードレビューにも使える
「JavaScript基礎学習」を選択します。
チャットメッセージ欄に「完全な初心者向けに、JavaScriptの基礎(変数、データ型、演算子、制御フロー)を例を交えて学習を支援してください。」と自動で入力されるので、そのまま送信してみます。

変数、データ型、演算子、制御フローについての説明が出力されました。
また、ローカルに\AWS_TEST\BedrockEngineer\js_basics.jsというJavaScriptファイルが作成されました。
このコードを実行するだけでも勉強になるなと思いました。

Product Designer
- 仕様設計や要件整理に強い役割
- 機能の優先順位、ユーザーストーリー、画面構成などを提案
- いきなり作らず、何を作るべきか を整えてくれる相棒
「デザインシステムの作成」を選択します。
チャットメッセージ欄に「コンポーネント、パターン、デザイントークンを含む、大規模エンタープライズアプリケーション向けの包括的なデザインシステムを開発してください。」と自動で入力されるので、そのまま送信してみます。
デザインシステムを開発するための手順と各要素について説明してくれます。
また、手順についてMermaid.jsダイアグラムを作成してくれました!
デザインシステムを初めて作る人にはわかりやすいですね。


Diagram Generator
- アーキテクチャ図・フローチャート を生成する担当
- 指示は自然言語でOK
- 出力形式は、Mermaid / PlantUML / PNG など柔軟
他の機能と違い、ボタンがありません。
適当に「API Gateway -> Lambda -> S3 に画像を保存する構成でアーキテクチャ図を作って」と入力します。
DrawIOで構成図が出力されました。
簡単な構成ですが、思っていた通りの構成図で驚きました!

もちろん、コードで出力することもできます

新規エージェント追加
上記の4つのエージェント以外にも新規エージェントを作成することもできます。

基本設定より、名前やアイコン、説明を記載します。
システムプロンプトで自分の目的にあったシステムプロンプトを入力することで最適なエージェントを作成できます。

また、MCPサーバやツールを持たせることも可能です。


Voice Chat
音声で AI エージェントをコントロールできる機能。
(使い道検討中...)

Agent Directly
コントリビューターや組織によって作成されたエージェントを使える機能。
デフォルトでも30種類以上のエージェントを使用可能です。

Background Agent
作成したエージェントをバックグラウンドで定期的にスケジュール実行できます。
いちいちチャットで指示を出すことなく、定期的に実施する必要のある業務をオフロードできる裏方AI。

Website Generator
Webサイト・UI雛形まで一気に生成してくれる機能。
まずは、「旅行ガイドサイトを作成してください。観光地情報、マップ表示、旅行記投稿機能を実装してください。」と入力します。
簡単なWebサイトの画面ができました。
少し物足りないのでボタンを選択し、追加機能(画像追加、検索機能)をつけていきましょう

最終的に5回ほどプロンプトを入力し、初期に比べてかなりUI/UXが向上しました。
バージョン管理されてるので理想と違えば戻せるのも良い点です。

Step Function Generator
AWS Step Functions の ASL 定義を生成してリアルタイムにプレビューできます。
以下は「注文処理ワークフロー」と入力した場合の出力画面。
サーバレスで構築する際にはぜひ活用したい機能。

Diagram Generator
構成図の作成が簡単にできる。
※Chat-Diagram Generatorと同様の機能
まとめ
「Bedrock Engineer」を構築して、各機能を一通り試してみました。
触ってみてまず感じたのは、いい意味で「開発者向けなのか?」でした。
機能の幅が広く、GUIで直感的に触れるので開発初心者ほど刺さるサービスなのではないかと思いました。
私は「Diagram Generator」に最も感動しました。検証の中で軽く構成図を書くときなどに使えるなと思いました!
今後のアップデートで、さらにできることが広がっていくはずです。
引き続き情報を追いながら、実際の案件や開発フローの中で活用を進めていきたいと思います。
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