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ミニホットプレートプリヒーター MHP50 のファームウェアを更新して温度設定をより柔軟に
概要
秋月電子で購入した MHP50 ですが、リフローの温度設定の幅が狭くやや使いにくさを感じていました。しかし最新のファームウェア (2.01) に更新することで、以下のように温度設定の制限が緩和されます。
パラメータ | 更新前 | 更新後 (2.01) |
---|---|---|
RiseTemp | 130-170℃ | 80-170℃ |
RiseTime | 60-90s | 60-300s |
KeepTemp | 150-220℃ | 110-170℃ |
KeepTime | 60-120s | 60-300s |
WeldTemp | 230-260℃ | 150-260℃ |
WeldTime | 60-180s | 60-300s |
うれしいですね。ただ KeepTemp だけ温度上限が 170 度に下がるのでやや注意です。
更新前の値はマニュアルから転記しているので、バージョンによっては違うかもしれません。
現状確認
私が購入した秋月電子取扱いの MHP50 はソフトウェアバージョン 1.02 が搭載されていました。
ファームウェア入手経路
MHP50 に関する技術情報はフォーラムが充実しています:
ファームウェア配布スレッドはこちら:
今回は現時点で最新の MHP50APPV201.zip
をダウンロードしました。
更新手順
DFU モードへの移行
A ボタン(左側の物理ボタン)を押しながら USB ケーブルを PC に接続すると DFU モードで起動します。この状態では MHP50 が外部ストレージとして認識されます。
ファームウェア転送
注意すべきは 2 つのファームウェアファイルを順序正しく書き込む必要がある点です。
-
MHP50APPV201.hex
をMHP50_DFU
ストレージにコピー - 拡張子が自動的に
.rdy
に変わるのを待機 -
MHP50UIV200.hex
を同ストレージにコピー - 同様に拡張子が
.rdy
に変わるのを確認 - USB ケーブルを抜く
更新確認
再起動後、設定画面でバージョンを確認すると、問題なく 2.01 に更新されていました。
恩恵
温度プロファイルの幅が広がるのは単純に便利ですね。
あと個人的には、センサの温度特性を見るときに使えないかなと思っていたので嬉しいアプデートでした。300 秒あるとそれなりにゆっくり変化させられますね。
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