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FileMakerで追従するポップアップヘルプ
はじめに
インスペクタでオブジェクトに設定できるポップアップヘルプは、便利ですがやや使い辛いと感じてしまう面もあります。
- オブジェクトに対するポップ位置が安定しない
- ポップ消滅後、再表示には一度オブジェクトから離れなければならない
これらの事から、あまり積極的に使おうとしなかった人もいるのではないでしょうか。
そこで、これらを解決する方法の一つとして、マウスカーソルにポップアップヘルプを追従させる手法をご紹介します。
準備は簡単
オブジェクトのポップアップヘルプ計算式に、
Let (
[
$$staffUseOnly = $$staffUseOnly & ¶
];
$$staffUseOnly
)
と設定。
$$staffUseOnly といったグローバル変数を設定していますが、変数名は何でも良いです。
ポイントは、
- グローバル変数にポップ表示したい内容を何らかの方法で設定しておく点
- Let 関数で ¶を結合した自身を再代入する点
です。
こうすることで、マウスカーソルにポップアップヘルプが追従するようになります。
おわりに
カラクリとしては、
- ポップアップヘルプは文末の改行は無視される
- マウスオーバー時にオブジェクト(の条件式)が評価される
という仕様を利用し、マウスがオブジェクト上で動く限り表示させ(発火させ)続けるというトリッキーな手法となっています。従って、将来のバージョンで評価タイミングが変更された場合、使えなくなる可能性もゼロではない為、その点はご注意ください。
それでは
Let's enjoy FileMaker!
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